【スタッフコラム】”ごちそう”のモノサシ

編集スタッフ 青木

家族3人家の中で過ごしていた間、来る日も来る日もランチにサンドウィッチを作っていた。

日替わりメニューを考えるのは難しいし、仕事の合間にパパッと作れるものがいい。その上で私にできるのは、あらかじめメニューを決めておき、その中で少しづつ変化をつけて飽きないようにすることかも、と思ったのだ。

家族も「サンドウィッチ嬉しい!」と言っていたので、シメシメ、である。

具材は冷蔵庫にあるもので簡単に。ある日は、オムレツ、ハム、きゅうり。またある日は、玉ねぎ、ベーコン、ズッキーニを焼いたもの。中でもキャベツの千切りを酢で蒸し焼きにした「なんちゃってザワークラウト」はお気に入りの具材になった。

▲ベーコンを均等にスライスできるようになったのも小さな自信につながりました(嬉しい!)

たまに麺類や丼モノを作ることもあるけれど、基本的には毎日サンドウィッチ。毎日同じ材料でもちょっとずつ味付けを変えるのが意外と楽しく、仕事の合間の気分転換にもなっていた。

具材にボリュームが足りない日は、気休めに野菜ジュースを添えたり、簡単なスープを作って「いつもとちょっと違うよアピール」をすることもちゃっかり覚えましたが、心の片隅では、毎日同じでいいのかとなんとなく申し訳ない気持ちになってきたある日、牛乳を加えて温めるだけで完成するコーンスープを添えてみました。

そしたら子供が「わぉ、ご馳走だね!」と言ったんですね。

コーンスープは確かにとっても美味しいけれど、ご馳走かい?

「自分が美味しいと思うものはご馳走だよ。たくさんの品数があるのもご馳走だけど、1品でも美味しかったらそれはご馳走。サンドウィッチも毎日美味しくてご馳走だよ〜」

なるほどそうだったんだ! もう飽きたよ〜という言葉が聞こえてもいい頃なのに、なんで言わないんだうちの家族は。優しさなのか?と思っていたけれど、本当に飽きていなかったことにびっくりしました。夫も同意のよう。

いつものランチをご馳走だと思っていてくれたこと、美味しく食べてくれること、同じものでも飽きずに食べれるという家族の特性がありがたく、1人でも「飽きた」と言う日がきたら、その時は真摯に向き合おうと思えたのでした。

「自分が美味しいと思ったらそれはご馳走」

家族が発した何気ない一言が、私にとってはお守りのような言葉になりました。


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