【真夏のおしゃれ道場】第2話:目指すは大人のリラックスおしゃれ。「ゆるパン」の寝巻き化を食い止める!
編集スタッフ 小林
昨年の夏に公開した「真夏のおしゃれ道場」。
おしゃれ初心者の私・小林が、スタイリスト植村美智子さんに「大人のおしゃれ」を指南していただく、この企画がなんと、今年の夏も帰ってきました!
今回のおしゃれ道場は全3回、テーマは 初心者こそ悩んでしまう「夏のおしゃれアイテム」 についてです。
この第2話のテーマは「ゆるっとパンツ」。
リラックスおしゃれをイメージしているのに、なぜか見た目が寝巻き化してしまう。そんな現象を食い止めるためのおしゃれ術を学びます。
ゆるパンを、おしゃれに着こなせません
夏にぴったりの、ゆるっとパンツ。楽ちんで涼しくて、大好きなのですが、どうも購入したときに思い描いていたイメージになりません。
私の理想は「大人のリラックスおしゃれ」。でも鏡の中の自分は、新しい寝巻きゲットした?という感じ。
パンツ選びの問題なのか、それとも着こなしの問題なのか。大人のリラックスおしゃれを実現するためのコツを、ぜひ教えてください!
「シルエット」と「トップス選び」に注目です!
植村さん:
「ではまずパンツ選びの話から。まず色柄などは、おしゃれってなんだろう?と考えすぎずに、自分の好きなものを選びましょう。
自分が好きだと思うもの、それは自然と、自分の手持ちのアイテムとコーディネートしやすいものであることも多いんです。だからまずは自分がときめく、好きだなと感じる心を大切にしてあげましょう。おしゃれは楽しむものですしね。
次に形ですが、これは真っ直ぐなシルエットのものを選ぶと、体型を選ばず着こなしやすいと思います。
そして素材。楽ちんで気持ちいいと感じるものなら問題ないと、個人的には思います。とはいえ見た目の大人っぽさを大切にしたいなら、少し艶やとろみのある素材のもの、落ち感のあるもの(縦のラインが出やすいもの)を選ぶといいと思います。
そして最後、着こなしで大切なのはカジュアルになりすぎないトップス選び。これについては実践で見せていきますね」
いざ、実践あるのみ。まずは無地から!
昨年のおしゃれ道場で学んだ「Tシャツの選び方」をきちんと生かし、今年私が買い足した白Tシャツ。それに無地のゆるパンを合わせたのが、こちらのコーデです。
それぞれのアイテムは、単体で見ると可愛いもの。師匠からもこのTシャツは褒めていただいていた、お墨付きです。
とはいえ組み合わせの問題で、なんだか寝巻き風な着こなしに……。一体何をどう変えれば良いのでしょうか?
おしゃれの技・その一
とろみ素材のビッグシャツを合わせよ
植村さん:
「大人のリラックスおしゃれを目指すなら、ゆるっとしたパンツなので、カジュアルになりすぎないよう調整が必要です。
一番おすすめなのが、とろみ素材のビッグシャツを合わせる技。これには色々なポイントが詰まっています。
まず襟がついていること。これによってカジュアルの中にも、少しよそ行き感が出てきます。次にとろんとした素材であること。これでリラックス感と、上品な艶っぽさを足して。最後にビッグサイズでゆるっと、肩の力が抜けた感じが出せるはず。
ちなみにビッグシャツだから、体型カバーも上手にできますよ」
確かに、寝巻きっぽさが無くなり、急に大人っぽくなりました……!
ちなみに身長に合わせて、シャツをこんな風にインしても良いそうです。
けれどせっかく買った新しいTシャツ……、やっぱり楽ちんが大好きだから、この夏はぜひ、一緒に合わせて着倒したい!
そこで次は、Tシャツでも良い感じになるようチャレンジしてみることに。
おしゃれの技・その二
小物を足してよそ行き感を出すべし
植村さん:
「もちろん、Tシャツだって十分素敵な洋服。なのでこの場合は小物を足すことで、Tシャツのまま小林さんの理想に近づけてみましょう。
足したのは、シルクのスカーフ。上品な光沢のある素材で、顔まわりに華やかさを出しました。
何もしない状態よりもよそ行き感が出るので、これならラフになりすぎず、大人のリラックスおしゃれに近づけると思います。
昨年のおしゃれ道場でも小物使いについてお話しましたが、こうした小物を取り入れるだけで、同じ洋服でもガラッと印象が変わるもの。もしこれがもっと大きなスカーフであれば、頭ではなく、首に巻いても素敵ですよ」
ただ細くしたスカーフを、キュッと頭に結ぶだけ。
これだけで、何だかおしゃれに気を遣っている人に見えるのだから、すごいです。Tシャツの楽ちんさはそのままに、よそ行き感がアップして嬉しい〜!
次は難易度UPの「柄パン」へ、いざ行かん!
お次は私の苦手な、柄物のゆるっとパンツ。見かけるたびにいいな〜と思うけれど、いかんせん上手に着こなせる気がしなくて、買うにはハードルが高い。けれど今年こそ、チャレンジしてみたい!
というわけで、もしも持っていたら絶対やるであろう、白Tシャツ合わせのコーデに。そもそも、主役級の柄物だからこそ、一体他に何を合わせたらいいのかが、全然わかりません。
むしろ、このままだと白Tシャツ以外合わせられなそうです。師匠、どうしたらいいのでしょうか?
植村さん:
「柄物だからといって、怖がらなくて大丈夫。むしろ柄物は、その柄をよく見るだけでいいので、意外と簡単ですよ。
このパンツの柄には赤・ピンク・茶色・緑・黒などが混ざっています。なのでこの中に入っている色、を拾いましょう。
例えばここにあるピンクや茶色などをトップスに持ってくる。すると上半身と下半身が分断されず、コーデにまとまりがでて、グッとおしゃれな印象になりますよ。
もちろん柄の中に含まれていれば、他の色でもOK。このとき拾う色によって印象が変わってくるので、自分の好きな色を選んでくださいね」
おしゃれの技・その三
柄パンツの中にある色を拾うべし
というわけで早速、茶色のトップスに変更してみました!
確かに、Tシャツと同じカジュアル素材のトップスなのに、コーデ全体に何となく統一感が出て、洗練されたような気がします。
植村さん曰く、実はこの柄パンツには白も混ざっているので、最初に着ていた白Tシャツも似合うのだそう。
ただ含まれている色の分量がより多い、茶色を拾ったことで、上半身と下半身の分断ができづらく、最初のコーデと比べてまとまりがでたようです。
柄パンツだからとりあえず無地のものを合わせればいいのかな、とぼんやり思っていましたが、こうして色選びの基準が明確になることで、もっとおしゃれが楽しくなりそう!
おしゃれの技・応用編
「デザイン性のあるトップス」で上級おしゃれに
今回私が一番感動したのが、今までの教えを合わせた、こちらの応用編。柄パンツに含まれる「ピンク」を拾い、きちんと感の出る「シャツ」を合わせたコーデです。
ちなみにこのシャツは一般的な形ではなく、少しデザイン性のあるもの。このようにあえて少しデザイン性のあるトップスを選ぶと、ゆるっとしたパンツも、より一層おしゃれな印象に。
柄物が主役!と思うとどうしても、デザイン性のあるトップスは喧嘩しちゃいそう……などとと考えがちですが、合わせてみると意外にも相性良し。何ならおしゃれすぎて、これってさっきと同じパンツなの?と思ってしまうほどです。これなら脱・寝巻き化も、無事成功でしょう!
次回最終話のテーマは、おしゃれな帽子のかぶり方。
鏡の前でこれって正解?なんて不安に思う日々とも、ついにおさらばです!
photo:waki hamatsu
もくじ
植村美智子
スタイリスト。雑誌や広告などで活躍し、2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」もスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)などがある。
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