【フォーマルなメイク】前編:ハレの日のメイク、どうする? 入学卒業式のメイクQ&A
編集スタッフ 松田
子どもの入学式や卒業式、七五三や結婚式などのお祝いのシーンから、大切な人とのお別れの場まで。
年齢を重ねるごとに、自分らしさは残しつつ、その時その場にふさわしい凛とした装いで臨みたいと思うようになりました。
と同時に、「洋服は準備したけれどメイクはどうすればいいんだっけ?」と、いざ当日になってから戸惑ってしまったことも……。
そこでこの特集では、すぐに取り入れられるフォーマルシーンでのメイクアイデアとそのコツを、ヘアメイクアーティストの松川 達弥(まつかわ たつや)さんに教えてもらいました。
(この記事は2023年2月に制作し、以降公開しております。改めてこのタイミングで多くの方にお読みいただければ嬉しいです。)
もうすぐ卒業式。
シックな装いに似合う、ハレの日メイク
3月まであと少し。お子さんの卒園式や卒業式を控えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
この特集前編では、当店のアイカラーを使って、卒業式への参列をイメージした、かんたんなメイクアイデアをご紹介します。
卒業式によく着用されるブラックやネイビーなどの、シックな色合いにも似合うメイクです。
晴れ晴れしい、節目の日。
目元はやわらかい
ミルクティーベージュを基調にして
上品で落ち着いた雰囲気に。
そこへ、凛としたニュアンスの
フォレストグリーンを少し
上瞼にのせて。
自分らしいオシャレさを残した、
ハレの日のためのメイクです。
How to makeup
1. ミルクティーベージュを
二重幅よりやや広めと、下瞼のキワに
囲み目になるように塗る
(細めのブラシもしくはチップを使うのがオススメ)
2. フォレストグリーンを
上瞼の黒目上あたりに
指でポンポンと置いて、ぼかす
すっきりとした発色のフォレストグリーンを、透明感と繊細なパールを仕込んだミルクティーベージュと重ねることで、深みを出しつつ色浮きしない目元に仕上がります。
リップカラーは、落ち着いた雰囲気ながらも血色がよくみえるオレンジブラウンを。チークをのせるなら、薄いベージュ系を選んで。
こんなときはどうしたら?
もっと詳しく知りたい!
フォーマルメイクQ&A
子どもの卒業式や入学式を経験したスタッフに聞いてみると、日常と違った特別な場だからこそ、メイクで迷うポイントは多いようです。
たとえば、
「号泣してメイクが崩れちゃった」
「マスクをしていたところだけメイクが取れちゃった」
「装いはフォーマルっぽいのに、結局いつもと変わらないカジュアルなメイクになっちゃった」
など。
そんな迷うポイントについて、松川さんにコツとアドバイスをお願いしました。
フォーマルらしいベースメイクって?
スタッフからの質問
Q:フォーマルな装いのとき、ベースメイクをしっかりめしたほうがいいのかなと思うと、どうしても厚塗りになってしまいます。そうならないコツはありますか?
松川さん:
「フォーマルな場面でのベースメイクは、単純にお顔全体を厚塗りにするのではなく、メリハリを意識するのが大切です。
注目したいのが、ビューティーゾーンといわれる目の下から小鼻を通って口角までの部分と、頬の中央の三角の部分。このゾーンの『きめ』や『色味』が整っていると、肌がきれいに見えます。
お顔全体のキメや色むらを、ベージュ系の下地で大まかにカバー。そのあと、ビューティーゾーンを中心にファンデーションやコンシーラーで上から抑えていくと、メリハリのある上質な肌が出来上がります」
ベースメイクを崩れにくくするには?
スタッフからの質問
Q:写真撮影でマスクを外したときに、マスクをしていた部分だけメイクが崩れてしまっていました。対策できることはありますか?
松川さん:
「マスクで崩れてしまう要因は、蒸れと擦れです。小鼻まわりの蒸れによる崩れには、皮脂崩れ防止下地を使ったり、フェイスパウダーでサラサラにしたりすることが効果的です。マスクに当たる部分の擦れへの対策としては、仕上げにキープミストをお顔の表面にかけておくとメイクが長持ちします。
また、鼻まわりは特にスポンジなどでファンデーションをできるだけ薄づきにしておくのも大切。すこし工夫するだけで、崩れ方が穏やかになりますよ」
きちんとした印象にしたいときは?
スタッフからの質問
Q:いつものカジュアルなメイクと変わらない印象になってしまいます。フォーマルな装いに合わせて、メイクもきちんとした印象にしたいのですがコツはありますか?
松川さん:
「眉やリップの縁を、きちんと描くのがおすすめです。
眉は、特に上端をペンシルで丁寧に描くこと。リップは口角をコンシーラーで薄く縁取るとグッとフォーマルなお顔になります」
特別感のある目元にしたいときは?
スタッフからの質問
Q:マスクをするので、目元で華やかな印象にできたらいいなと思います。とはいえ派手すぎにならない程度にしたくて……。
松川さん:
「光沢の出るアイシャドウの、ちょい足しがおすすめです。
たとえばこのクリアムーンなど、小粒で繊細なラメシャドウなら使いやすいので、黒目上や目頭に重ねづけしてみてください」
泣いてしまっても、大丈夫!
アイメイクの崩れを予防するには?
スタッフからの質問
Q:子どもの卒業式で、泣いてパンダ目になってしまって……。今となってはそれも思い出ですが、もし対策できることがあれば知りたいです。
松川さん:
「ウォータープルーフのアイテムを使うのが効果的だと思います。
その上で、アイラインなら粘膜を避ける、引く前に瞼のキワの油分をティッシュオフする、下瞼にルースパウダーを軽くつける、という工夫で少し崩れにくくなるはずです」
卒業式と、入学式で
メイクの雰囲気を変えるには?
スタッフからの質問
Q:卒業式と入学式、できればアイメイクの印象を変えたいのですが、ちょっとしたコツはありますか?
松川さん:
「アイシャドウの色と質感で演出を変えてみるのがいいと思います。
卒業式はベージュ系の落ち着いた色味と、パールの上品な質感のアイシャドウを選ぶとシックにまとまります。入学式は柔らかさや軽やかさが伝わる色味と、光の粒が大きいラメ入りのアイシャドウを選ぶとより華やいだ印象にすることができますよ」
▼卒業式にも入学式にもおすすめ:肌馴染みがよく、繊細なパールが美しいミルクティーベージュ
▼入学式におすすめ:ハイライトとしてラメ感を足すのにも活躍するクリアムーン
***
つづく後編では、結婚式やパーティーなどの慶事のメイクアイデアや、いざというときの弔事のメイクマナーについてご紹介します。
model:Hesui(AMAZONE)
photo:Waki Hamatsu
make direction:Tatsuya Matsukawa
もくじ
松川 達弥(まつかわ たつや)
1986年生まれ、兵庫県出身。サラリーマンから転身し、2016年よりフリーランスとして活動開始。広告からファッション・ビューティーまで幅広く活躍。モデルの良さを活かしたミニマルなヘアメイクに定評がある。インスタグラムは(@nm.ta28)
http://tatsuya-matsukawa.com/
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