【クラシコムのしごと】フィットする暮らし、つくろう。1年の振り返りとみつけた希望を共有する、リアル全社会議を開催しました。
広報担当 白方
当店で働くスタッフたちの現場をお届けしている連載「クラシコムのしごと」。今回は、年末に開催した、クラシコムのリアル全社会議のレポートです。
普段はリモート中心で業務をしている、クラシコム。全社でのコミュニケーションをとるために、隔週オンラインで「全社会議」を開催しており、その延長として、リアルな会場にみんなで集まる特別な会議を、半年ごとに実施しています。
ランチやお茶をしながら、それぞれの仕事への理解と信頼をじっくりと深め、クラシコムの「これから」を楽しく語り合う。そんなリアル全社会議、今回は、2023年12月に開催した、第3回目の様子をお届けします。
約90名のスタッフが集合しました
▲すかっと気持ちのよい、冬晴れの空が広がります。
会場は、半年前の全社会議と同じ東京會舘。
開始時刻の10分前、スタッフが続々とやってきました。
▲あらかじめ決められたテーブルに着席。
さまざまなチームや職種の仲間と、ちょっぴりドキドキしながら、あいさつを交わします。
おしゃべりが盛り上がってきたところで、リモートの全社会議と同じように、人事スタッフの司会で、会がスタートしました。
▲久しぶりに集まったみんなの顔を見て、笑顔になる人事スタッフの金。
私たちの理念を、みつめなおす時間
まずは代表・青木によるメッセージから。
「組織としてできることが増えてきて、周りからの期待も少しずつ広がっています。それにともなって仕事の難易度も上がってきました。そこで、働く中でどこに立ち戻ったら良いか、大切にしたい判断指針や仕事に向き合うフォームを、言葉にしてみます」
クラシコムのミッション「フィットする暮らし、つくろう。」の再確認と、これからの経営指針。これらの実現のためにどんな判断指針を持ち、どんなフォームで仕事に向き合うか。
じっくりと、そして誠実に、思考の背景や意義を説明しました。
▲75分にわたる、熱量たっぷりのプレゼンテーションです。
「お伝えした判断指針やフォームの全てを、完璧に体現してほしい、というわけではありません。僕自身、うまくできていないなと感じることもあります。今日の言葉の数々を拠り所として、こうあるためにはどうしたらいいのだろう? と日々トライを重ねながら、みんなで仕事に向き合いたいと願っています」
青木からのメッセージを、ぎゅっと受け止めたあとは、テーブルごとに感想や意見を交わします。
「あの場面は、こんな軸で判断していたかもしれない」
「今度は、こういうフォームで業務に向き合ってみたい」
これまでの仕事と重ねたり、これからの姿勢をみつめなおしたり。メッセージから感じたことを、各テーブルで共有します。
各テーブルでのディスカッションのあとは、全体で意見や感想を共有しました。
今回のメッセージの中には、新しく出会う言葉もあれば、あらためて理解を深める言葉もありました。いずれも「フィットする暮らし、つくろう。」を実現するために、なくてはならないものばかり。大切な言葉の数々を手がかりに、みんなで考えを深め、前に進むための大切な時間となりました。
仲間との会話がはずむ、ランチタイム
メッセージのあとは、お待ちかねのランチタイムです!
お弁当が運ばれてくると、緊張がゆるみ、和やかなムードになりました。
最近の仕事の話から、気になる洋服や雑貨のこと、家族とのほっこりエピソード。対面でのおしゃべりで、普段はリモートで会話している仲間との距離が、ますます縮まります。
わいわいと会話もはずみ、あっというまに時間が過ぎていきました。
どんな1年だった? 振り返りのFikaタイム
お腹が一杯になったところで、テーブルを移動します。1年間を振り返る「Fikaタイム」のはじまりです。
ひとり10分ほどの持ち時間で、1年間の振り返りを周りのメンバーに伝え、残りのメンバーは1人ずつフィードバックをする……それを人数分繰り返します。
今回は「1年間で、自分のコンフォートゾーンを広げ、ストレッチしたこと」をテーマに、振り返りを行いました。
仕事で悩んだ場面や、戸惑い、ざわざわしたこと。目の前の問題にどう向き合い、チャレンジしてきたのか。細やかな気持ちの変化や素直な感情を、仲間に伝えるのは、とても勇気がいることです。
それでも正直に伝えることで、俯瞰して、自分のあゆみと成長を振り返ることができます。
ふぅっと話し終えると、今度は仲間からのフィードバックの時間です。
「あの場面での活躍、とても印象的でした」
「勇敢な姿に、エネルギーをもらったよ」
じんわりと心にしみる言葉の数々に、心がほかほかとあたたかくなっていきます。
「打ち明けてくれて、ありがとう」
仲間への感謝の気持ちが自然と溢れ出て、終わる頃には、みんなやわらかな表情に変わっていました。
こうしてあっという間に、振り返りタイムも終了。対話を通じて、仲間と自分自身に真摯に向き合い、来年もまた一歩ずつ進んでいこう、と気持ちを引き締めることができました。
2024年も、私たちみたいな誰かのために
最後は、店長・佐藤からのメッセージです。みんなの振り返りに続いて、佐藤がこの1年向き合った悩みを、打ち明けます。
「お客さまを想像するとき、これまで “私たちみたいな誰か” と表現していたけれども、実は、それがわからなくなってしまう時がありました」
「16周年を迎えて、長い時間軸でお客さまとつながり、これから先、自分が生きていない時代にもお店がある未来にも、想いをはせるようになりました。視野が広がっていくことで、“私みたいな誰か” ではなく “私ではない誰か” まで想像してものづくりをしたほうがいいのかな、と迷ってしまうことも……。そうしてもがいている時も、判断の手を止めることはできなくて、でも結果として、そうして向き合った仕事の中で、救われるシーンがいくつもありました」
初めての長編ドキュメンタリー『あさってのモノサシ』、初めてのスキンケアアイテム『オイルインミスト』、そして2024年に予定している新商品について。
この1年で、佐藤が救われたという、3つの開発エピソードを話してくれました。
「この1年のさまざまな仕事と、お客さまからいただいたあたたかいメッセージを通じて、今までどおり “私たちみたいな誰か” を手がかりとして考えていけば大丈夫だ、と小さな希望を見出すことができました。一つひとつ悩みながら、想像を巡らせ、最後は自分で決める。ていねいに思考を積み重ねる真摯さがあれば、大丈夫かもしれない。2024年は、やわらかな気持ちで仕事に向き合えそうです」
「この1年、いろんな場面でみんなの仕事に向き合うフォームを見て、私も救われてきました。ここまで辿り着けたのもみんなのおかげです。今年も、本当にありがとう!」
悩んだ先に見えてきた小さな希望と、仲間への感謝の言葉で締めくくられました。
そして、最後はお決まりの集合写真です。
今回も、仲間への感謝の気持ちで、胸がいっぱいになった全社会議。
▲小さな希望を胸にたずさえて、帰路につきました。
今年もお客さまへ、ほっとするひとときや楽しい体験をお届けできるよう、一つひとつの仕事に、真摯に向き合ってまいります。
2024年も「北欧、暮らしの道具店」とクラシコムをどうぞよろしくお願いいたします。
【写真】鍵岡龍門
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