【開発秘話】ふんわりあたたか冬支度。ウール素材のルームシューズができるまで。
商品プランナー 中居
こんにちは。商品プランナーの中居です。
朝晩ぐっと冷え込む日が増えてきました。冬が好きな私にとっては嬉しい限りなのですが、どうしてもつらいのが足元からくる底冷え。
厚手のルームソックスをはいて備えるのですが、ルームシューズもあたたかな素材を履けば完璧……!と思いながら早数年。なかなか理想的なルームシューズに出合えていなかったんです。
今回そんな私たちが、ついにオリジナルのあったかルームシューズを作りました。
ウール100%素材でつくった、ふんわりとあたたかなルームシューズ。インテリアに映えるアクセントカラーが可愛らしい自信作です。
その開発の裏側を早速ご紹介させてください。
毎日頼れる冬のシューズがつくりたくて
大切にしたかったのは、暖かさはもちろんのこと、毎日たよれる履き心地の良さです。
寒いからといってブランケットにくるまり続けるわけにはいかず(笑)家事をして動き回ることも考えると、素材は丈夫なものを選びたい。
長時間の立ち仕事で疲れないよう、底面のクッション性もしっかり持たせたい。
だからといって機能性に寄りすぎず、足元を見るたびにきゅんと目が嬉しくなるような、可愛らしい佇まいも大切にしたい。
そうして選んだのが、ウールフェルト素材でした。ウール100%の優しくぬくもりのある風合いと、発色の良いカラーが特長。
見た目のふわふわ感に反して、ふかふかとしたクッション性を兼ね備えているところも魅力でした。
この素材を使って、どんなデザイン、色合いのものにしていくか、試行錯誤がスタートしました。
職人さんの手仕事で叶った、理想のデザイン
生産していただいたのは、ネパールにある生産工場。私たちが想像している以上に、一足一足、何時間もかけて手作業で作られていることがわかりました。
その分実現できるデザインにも制限があり、実際に手を動かして試していただきながら、実現可能性を探っていく必要がありました。
とくに実現したかった内側のポイント配色。理想の色を出すのにトライ&エラーを繰り返しました。
素材のフェルトは石鹸水を含ませながら、何時間もかけて柔らかくこねたあと木型にはめて形づくるのですが、その過程でメインカラーの内側にポイントカラーのフェルトを貼り合わせるんです。
そのため、こねていくうちに2色が混ざり合ってしまうのは避けられず。だからこそ単一にならず、絶妙に奥行きのあるくすみカラーが実現できたのですが、そこに至るまで何度も色の組み合わせを変えながら、試行錯誤を重ねました。
▲眺めるだけでも可愛いフェルトの色台帳。ベストな組み合わせを考えてデザイナーと頭を悩ませました
また形のベースとなる木型はあるものの、甲の深さやかかとの立ち上がりの調整も職人さんの手で行われています。
わずかな揺らぎや個体差もありますが、だからこそ手仕事ならではのぬくもりも生まれているんです。
▲成形工程。デザインに合わせて一つずつ丁寧に調整されていきます
形をつくったあとは、天日干しで乾燥させてソールの縫い付けと、どの工程にも気の遠くなるような時間と労力がかけられています。
そのため一人の職人が1日に製作できる数は限られており、一足一足がとても貴重なのだそう。ぜひそんなことにも思いを馳せていただけたら嬉しいです。
▲柔らかく丸みのあるルームシューズに、厚みのある革を縫い付けていく職人のなせる技
冬の暮らしの頼れるおともに
実際に私もサンプルを試し履きしていて、すでにとても重宝しています。
朝起きてすぐにこちらのルームシューズに足を入れると、なんとも幸せな気分に。毛羽立ちの少ないフェルト素材なので、素足でもチクチク感は気になりません。
▲リモートワーク中も重宝。甲まですっぽり包まれてぬくぬくです。靴下との色合わせも楽しい。
底面のスウェードは、履いているうちにやや黒ずんでホコリ等も付着するので、気になったら取り除いて水拭きしてあげます。
今までよりも大切にお手入れしながら履いている感じもなんだか新鮮です。
▲全部で5色、さらにM・L・LLと3サイズ展開。ご家族と使い分けたり、部屋ごとに色分けするのもおすすめです。
眺めているだけで愛着が湧いてきてしまう佇まい。ぜひこの冬の頼もしい相棒のひとつとして、お迎えいただけたら嬉しいです。
詳しい情報は商品ページもご覧くださいね。
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