北欧スウェーデン 自立と支え合いが絶妙なバランスのある若いカップルの家(Vol.01)
店長 佐藤
■Vol.01 北欧スウェーデンの賃貸アパート事情
冬真っ盛りのスウェーデン、ストックホルム。
取材を目的に旅先で「はじめまして」で出会うことができたのは、シモンさんとジュンコさんカップルでした。
シモンさんは学生として社会学を学びながら、非常勤講師もされている方。そしてシモンさんの
パートナーとしてスウェーデンに暮らす日本人女性のジュンコさんはファッションデザインをしています。
お二人ともとっても親切、そして率直で正直。
偶然の出会いとは思えない、必然を感じさせてくれる興味深い出会いでした。
取材をさせてもらうちょっと前にお二人はこのアパートに引っ越したばかりでした。
今、盛んに開発が進められている「Hammarby Sjostad」地区。
お二人が越してきたのも、この地区に新しく建てられたばかりの学生のみが入居できるという
賃貸アパート(マンション)への入居が決まったからでした。
スウェーデンの賃貸事情は非常に特殊で、
日本のように 引越しを考える→不動産屋へ行く あるいは 不動産情報サイトで探す→内見
→気に入れば即入居 というわけにはいきません。
賃貸アパートを借りる為には、まずは不動産に一定の手数料を払って登録し、借りる権利の順番が
くるのを辛抱強く待たなければいけません。
まずは「借りる権利」を待たなきゃならないなんて日本じゃ考えられない…。
早くて1年くらいで順番が回ってくるそうですが、気に入った物件に出会えるかはこれまた保障なし!
と、そんな大変な待ち時間と苦労を乗り越え、お二人はこの学生専用の賃貸アパート入居の権利を
手にしたというわけです。
新しい住まいをとても気に入っているということだったので、私も楽しみに出かけていきました。
なにせ、北欧のお宅のドアの中に入れるのだから!外を歩きながら窓の向こうに見える灯りを
覗いては「どんな暮らしをしてるんだろう」と想像するのとはわけが違うので。なかば興奮状態で 突撃訪問!突撃取材!を決行です。
まず目を見張ったのは、アパート全体のデザイン。
カラフルな色使い、郵便ポストの可愛さ、ゴミ捨て場(分別したゴミをそれぞれ捨てるポスト、
ゴミをそのポストに捨てると地下に落ちていく仕組みなので汚いゴミが地上にさらされることは
ありません)の合理的かつお洒落なデザイン…などなど目を引くポイントは尽きません。
な、なんとカラフルな廊下。
家ごとにテーマカラーがあります。
ある家の玄関先は鮮やかなグリーン。
またある家の玄関先はピンク。
1階に規則正しく並ぶゴミ捨て用ポストまでもがオブジェのよう。
長い長いカラフルな廊下を歩いていった突き当りがシモンさんとジュンコさんの家です。
さあて、いよいよオウチのなかへ進入。
(続きは Vol.02 に掲載予定です。お楽しみに!)
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