◇◆第5回 北欧、暮らしの道具店の開店秘話その5◆◇ ノープラン!ノーフューチャーからの出発
クラシコム代表 青木
(前回までのあらすじ)
北欧からお気に入りのヴィンテージ商品を買い付けてきたまでは
良かったが実はどうやって販売していくかについては、ノープラン
ノーアイディア、ノーフューチャー!?状態だった僕らは・・・
(第5回)
ヴィンテージ商品を、当時会社に残っていたお金の大半を使って
買い付けてきたものの、本当にどうやって売るかの明確なプラン
はありませんでした。
今考えると恐ろしいです。
帰ってきてちょっと落ち着いてから、さてどうやって売ろうか・・
と佐藤と二人で話し合いました。
選択肢はそんなに多くありません。
1.ヤフーオークションなどで売る
これは誰でもすぐ出来るし、集客も苦労がないので、最有力。
2.骨董市などで無店舗販売
大江戸骨董市などで無店舗販売しても楽しそう!
3.どこか僻地でものすごく家賃の安い物件を見つけてお店を出す。
っていうかそんなところでお客さんが来てくれるんだろうか???
4.作り方が良くわからんがネットショップを作る
大昔に自分のホームページを作ったことはあるが、はたして出来
るか?
という感じです。
いろいろ話し合った結果、やっぱり息が長く商売をしていくためには、
自分のお店があったほうがいいということになり、うちはライフスタイル
関連の事業をインターネットという領域でやるということで「クラシコム」
という名前だし、ネットショップでやるのが一番自然だろうということに
なりました。
しかしネットショップを外注で作れるほどのお金はもう残ってません。
自分で作るしかない。。。
とりあえず佐藤がこんな店がいい!というようなラフをつくり、
僕がそれに従って店をこさえるという分担でやることに。
8月中殆どずーっとネットショップ作りをしていましたが、わからないものも
しつこくしつこくいじっていると、だんだん判ってくるもので、途中からは
作るのがだんだん楽しくなってきました。
作るうえで特に考えていたのは、格好よりも使いやすさです。
出来たら毎日お店にきてくれるお客様が沢山になって欲しい。
そのためにはパッと見のかっこよさよりも、ストレスなく見れる
サイトであることのほうがずっと大事なので。
たとえばメニューは出来るだけ日本語を使うこと、どうしてもア
ルファベットを使わない解けない場合には、必ず日本語表記も併
記することなどには気を配りました。
作り手としてはアルファベットを沢山使って見栄えのいいサイト
を作りたくなるものなんです。
あと大事なのが、お店の名前をどうするかです。
これもとにかく日本語で行こうというのが僕たちの考えでした。
他のお店と違う個性を表現しつつ、店名を読めば何を売っている
お店かがすぐわかる名前。そんなのがいいよねーとあれこれ考え
ました。
で、結局北欧とクラシコムの「暮らし」を盛り込んで
「北欧、暮らしの道具店」に決まりました。
ショップを作る以外にも準備することは意外と沢山あるんです。
例えばどうやって梱包して発送するべきなのかを考えたり、その
ための梱包財を発注したり。
特に通信販売業は初めてでしたから、いろんなネットショップで
実際に買い物をしてみたりして、こんな風に包むのかーとか
何だこの梱包財は・・・どこで買うんだ??などなど細かいこと
をリサーチしてました。
そんなこんなで、サイトが大体出来上がり、そろそろオープンで
きそうなところまでこぎつけました。
(次回に続きます。)
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