【朝ごはん特集|卵料理のある朝ごはん】第1話:コツをつかめば簡単。卵料理の基本(洋食編)
フルタヨウコ
みなさま、こんにちは。フルタヨウコです。
私は年に数回、朝ごはんにまつわる講座を開催しています。「朝ごはんをきっかけに、日々の暮らしを整え、より充実した毎日を過ごせるようになる」ということを目標に、受講生のかたたちに朝ごはんの摂りかたをアドバイスしています。
朝食には、卵。
授業の一環として同年代の栄養士の女性に講師として来ていただき、「栄養学的には、朝ごはんに何を食べるといいか?」ということも教えてもらっています。
話しを聞いていると、「実はお肉や魚、卵などのたんぱく質を摂ったほうがいい」ということがわかりました。ヘルシーだからとスムージーだけを飲む朝ごはんより、たんぱく質もちゃんと摂ったほうがエネルギーを消費しやすい身体になるそうです。
しかも、卵のたんぱく質は脂肪になりにくいとか。調理も簡単だし、色もキレイだし、食欲があまりない朝でも食べやすいし、いいことずくめです。
実際その話しを聞く前から、私はほぼ毎朝卵を食べていました。
(朝ごはんの写真を毎日撮っています)
卵料理はバリエーション豊富なので、食べ飽きることありませんし、習慣になると、卵がないと寂しい朝ごはんになります。
ということで、今回の特集では私が実践してきた「朝ごはんの卵料理バリエーション」を2日にわたってご紹介します。1日目は「洋食朝ごはん編」です!
まずは、基本の目玉焼きの作り方
朝ごはんの卵料理といえば、目玉焼きですよね。しかし、目玉焼きって意外と理想的に焼くのが難しい。。。
私も以前は失敗ばかりしてましたが、料理家になってからは「それではいけない!」と百本ノックをしました。まずは、その特訓の成果をハムエッグの作りかたとしてご紹介します。
手順
[1]蓋ができるフライパンを用意する。
[2]フライパンを中火にかける。
[3]油を少し入れてなじませる。(テフロン加工の場合は必要なし)
[4]ハムをフライパンにいれる。
[5]ハムの縁がめくれてきたらひっくり返す。
[6]卵を割ってハムの真ん中にそっと落とす。
[7]白身の周りが固まったら火を止め、蓋をする。
[8]そのままお好みの黄身の固さになるまで、蓋をして蒸らす。
ええ!こんなに手順があるの?と思われたかもしれませんが、写真つきで解説すると、なるほどと思っていただけるはずです!
では写真つき解説です。
[1]〜[4]
蓋ができるフライパンを中火にかけ、油を少し入れてなじませ、ハムをフライパンにいれます。
[5]ハムの縁がめくれてきたら、ひっくり返します。
[6]卵を割ってハムの真ん中にそっと落とします。
[7]白身の周りが固まったら火を止め、蓋をします。
このくらいの白身の状態です。
[8]コンロに置いたままお好みの黄身の固さになるまで蓋をして蒸らします。
蒸らしている間、パンを焼いたり他の作業をしていましょう。2、3分経った頃、蓋を開けてみると、、、うーん。もうちょっと固まった状態がいいかな?と思ったので、再び蓋をしめ、果物を洗ったり作業を続けます。
さらに数分。蓋を開けてみると、、、いい感じ!このタイミングで食卓に並べます。
目玉焼きのポイント
いかがでしたか?朝ごはんでは「一番最初に目玉焼きを焼く」というのがポイントです。最後に作ると、待ちきれなくて強火にして焦がしてしまったり、半生の状態でやめてしまったりしますので。
ハムエッグがある朝ごはん風景
私が愛用しているミニフライパンは南部鉄器の素敵なデザインなので、たいていそのまま食卓に置いています。
ハムの代わりにソーセージにしたり、プチトマトにしたり、トマトジャムを作っている時期は試食がてらかけたりとバリエーションをつけています。ハム以外の食材に代えた場合も、作り方は変わりません。
慌ただしい朝は、トーストにのせたり。
こちらの食べ方、朝ごはん講座の受講生が「ラピュタパン」と名づけて食べていたのを参考にしています。映画「天空の城ラピュタ」で主人公がやっていた技なんです。元気を出したい朝にもラピュタパン、おすすめです!
オムレツの作り方
目玉焼きが隠れた難関とすれば、オムレツはまさにど直球の難関といえるかもしれません。しかし、オムレツもいくつかのポイントを抑えれば大丈夫。
手順
[1]卵1個をボウルに割り入れ、卵のコシをきるようによくかきまぜる。
[2]中火で熱したフライパンに大さじ1/2くらいの油をいれてなじませ、卵液をすべて流し入れる。
[3]すぐに菜箸で空気を含ませるようにかき混ぜ、半熟のスクランブルエッグをつくる。
[4]具をいれてフライパンを手前に傾け、ヘラでずり落とさせながらフライパンの縁に卵を集める。
[5]好みの硬さになったらすぐにお皿に盛りつける。
という手順です。
では写真つき解説です!
[1]卵1個をボウルに割り入れ、卵のコシをきるようによくかきまぜます。
卵の「コシ」をきるというのは簡単に言えば、「卵黄と卵白をしっかり混ぜ合わせること」です。
卵白が分離していると、黄色の中に白いまだらができて、見た目が美しくない上に、口触りも悪くなります。なので、頑張ってかきまぜて卵のコシをきってください!
[2]中火で熱したフライパンに大さじ1/2くらいの油をいれてなじませ、卵液をすべて流し入れます。
[3]すぐに菜箸で空気を含ませるように混ぜ、半熟のスクランブルエッグをつくり、具をいれます。
今日はチーズをいれてみました。
[4]フライパンを手前に傾け、ヘラでずり落とさせながら、フライパンの縁に卵を集めます。
オムレツ作りのポイントです。
・卵のコシをきる
・多めの油をフライパンにひく
・卵の量に合ったフライパンを使う
・フライパンの縁を利用する
オムレツのある朝ごはん
やはりきれいな色のオムレツって、テンションあがりますよね。白いお皿にでも素敵ですが、濃い色のお皿に盛りつけると鮮やかさがより引き立ちます。
スウェディッシュグレースのシーブルー色と黄色いオムレツ、ケチャップの赤が、いいコントラストになっています。
オムレツの中身は無限です。晩ご飯の時にフライパンで焼いて、でてきた汁ごととっておいた牡蠣をいれ、春菊をトッピングして牡蠣オムレツ。
エビをいれて、トッピングにパクチーとスイートチリソースでアジア風オムレツ。
ちぎったハムやアボカドなどいれても美味しいですよ。
難易度高い、ポーチドエッグ
最近よく聞くエッグベネディクト。雑誌で特集されたりして流行っていますよね。エッグベネティクトはポーチドエッグにオランデーズソースをかけたものです。
実は私はポーチドエッグにマヨネーズをかけてエッグベネディクト風にしてしまいます。笑。オランデーズソースは忠実に作ると結構なカロリーになってしまいますし、お手軽でおすすめです。
では、流行にちょっと乗るべく、ポーチドエッグを作ってみましょう!
ポーチドエッグの手順
[1]鍋に半分〜7分目まで水をいれ、沸騰させる。
[2]水500ccにつき大さじ1杯くらいの酢をいれる。ボウルに卵を割り入れておく。
[3]再び沸騰したら、菜箸でかき混ぜて、お湯の中心に渦を作り、すかさずその渦の中にそっと卵を流し入れる。
[4]卵がまとまるようお湯の外周を菜箸でかき混ぜる。
[5] 卵がまとまったら網ですくいあげ、キッチンペーパーをひいたボウルの中で水気を切ってから盛りつける。
では写真つき解説です!
[1]〜[3]鍋に半分〜7分目まで水をいれ、沸騰させ、水500ccにつき大さじ1杯くらいの酢をいれます。再び沸騰したら、菜箸でかき混ぜて、お湯の中心に渦を作り、すかさずその渦の中にそっと卵を流し入れます。
[4]卵がまとまるよう、お湯の外周を菜箸でかき混ぜます。
[5]卵がまとまったら網ですくいあげ、キッチンペーパーをひいたボウルの中で水気を切ってから盛りつけます。
ポーチドエッグのポイントです。
・渦の中に卵を流しいれる
・卵に触らないよう、水流で卵をまとめる
はっきりいって少々難しいです。コツをつかむまで手こずるかもしれませんが、失敗しても卵は卵。さらにぐちゃぐちゃにして、マヨネーズと和えてタマゴサンドや、サラダのトッピングにしてください!
ポーチドエッグがある朝ごはん
ポーチドエッグがうまくできたら、美しいサンドイッチを。黄身がトロリ、、、うっとりですよねぇ。
マグカップ:スウェディッシュグレース
お皿:ARABIA|ブラックパラティッシ
さっぱりとした自家製鶏ハムの上にのせてソース代わりに。
レンジで簡単卵料理
目玉焼きもオムレツも面倒だなぁ、時間がないなぁというかたには、レンジで簡単、ココット卵料理をおすすめします。
ココット卵料理とは、耐熱容器に卵を割り入れてレンジで加熱することです。耐熱容器がココットと呼ばれているので「ココット卵料理」と名づけました。
ココット卵料理の手順
[1]下ゆでしたほうれん草や小松菜など、緑黄色野菜やかぼちゃ、トマトなどお好みのものを耐熱容器にいれる。
[2]1に卵を割り入れ、ラップをしてレンジにいれ、600Wで1分加熱する。
[3]ラップをしたまま黄身がお好みの硬さになるまで、余熱で火を通す。
では写真つき解説です!
[1]下ゆでしたほうれん草や小松菜など、緑黄色野菜やかぼちゃ、トマトなどお好みのものを耐熱容器にいれます。
今回は下茹でしたほうれん草にしました。
[2]ココットに卵を割り入れます。
ほうれん草の真ん中をちょっと窪ませると、卵が割り入れられやすいですよ。
[3]ラップをしてレンジにいれ、600W1分加熱します。ラップをしたまま黄身がお好みの硬さになるまで余熱で火を通します。
レンジから出したてだと、まだまだ半熟状態です。
ココット卵料理のポイント
ココット卵料理のポイントはずばり「600Wで1分加熱」です。それ以上の時間や高いW数ですると卵が爆発します。この塩梅が破裂せず、卵に火が通るギリギリのところでした。
※レンジによっても異なるかもしれないので、1度600Wで1分加熱をして様子をみてください。
万が一破裂してもラップをしているので、庫内に飛び散ることはありませんので、使われるレンジに合わせて加熱時間を調整してください。
ココット卵料理のある朝ごはん
ココット卵料理の楽しい点は、意外となんでも合わせられることです。
こちらは上記で作ったほうれん草バージョン。
野菜の他にラタトウユやトマトソース、はたまたカレー、シチューなど汁気があるものにすると豪華になります。
こちらはラタトウユにいれたバージョン。
以上、朝ごはん向きの卵料理、洋食編をご紹介しましたが、いかがでしたか?
目玉焼き、オムレツ、ポーチドエッグ、ココットとあれば、飽きることなく食べられそうですよね。
次回の和食編でもう、365日卵料理でも大丈夫!というバリエーションになります。お楽しみに!
もくじ
【卵料理のある朝ごはん特集】
果物のごはん、果物のおかず: いつもの食材と果物の 思いがけない組み合わせ フルタ ヨウコ 誠文堂新光社 2013-04-24 |
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