編集スタッフ　寿山

先日、5歳になったばかりの娘が「つまんな〜い！」と、急に言い放ちました。

丸まった背中といい、への字に結んだ口といい「私、ふてくされてます」というオーラが、とにかく全身から漂っているのです。

ごはんを用意して、お風呂に入れて、あまり夜更かしせずに寝かしつけたらパーフェクト！くらいに思っていたのですが、それだけでは物足りないお年頃になってきたのでしょうか。

徐々に人間味が増してきたというか、喜怒哀楽だけじゃない、あらゆる感情がまざった気持ちが、少しずつ芽生えているように感じます。

私としては「つまんな〜い」と言われっぱなしじゃ引き下がれないので、最近、日常のなかにエンタメ要素を探しはじめました。

 

「つまらない、なんて言わせないぞ作戦」

① がんばった日の “ニャンコ焼き” 

保育園の帰り道は、その日にあった出来事についておしゃべりしながら帰ります。

たいてい「〇〇ちゃんと遊んだ」とか「〇〇して転んだとか」「〇〇くんがイタズラして怒られた」などなど、事実の共有がほとんど。

たまに「〇〇をがんばったんだ〜」と、その時の感情や、結果に対する気持ちも含めた報告をしてくれることがあります。

そんな日は、帰り道にある酒屋さんで、店主が趣味で作っている「ニャンコ焼き（今川焼き）」を買ってあげることに。

▲最近あたらしく仲間入りした「キャラメルちゃん」。どの焼印も店主の特注品で、ニャンコ限定！

娘はあんことパンケーキが大好きなので、今のところ人生最高のおやつは「たいやき」or「今川焼き」。いつもはのんびり食べる晩ごはんも超特急で平らげて、ニャンコ焼きを頬ばります。

 

② お風呂プール

小さい頃から水遊びが大好きで、「またプールに行きたいよ」「海にも行きたい」と、季節を問わずつぶやく娘。その気持ちをなだめるため、晩ごはんが早く済んだ夜に、お風呂で水遊びのようなことをやってみました。

浴槽に好きなキャラクターのフィギュアを沈めて「〇〇ちゃんを助けてあげて！」と伝えると、真っ裸でゴーグルをつけて、凛々しい顔でお湯に潜ってフィギュアを拾いあげます。

▲拾われたメソメソちゃん。主役よりもサブキャラ派です

さらには浮き輪をふくらませて、湯船にプカプカと浮かんだり。狭いので壁にぶつかってばかりですが、本人は至って満足している様子でした。

 

③ シネマごはん

▲娘の映画のおともは棒つきキャンディー。この日だけコップに何本もさして、好きな味を選んでもらいます

晩ごはんのときはテレビを消して、会話しながらごはんを食べようというのがわが家のルール。

でも、週に1回だけ。金曜の夜は、映画を見ながらご飯を食べよう！という日をもうけてみました。見る作品は娘におまかせ。

いつもならご飯と味噌汁、おかず、お茶という地味めな食卓も、その日ばかりはピザやパスタにジュースを並べて、ちょっとだけ特別に。

食後も、それぞれの映画のおともを楽しみながら映画鑑賞は続き、見終わるまではお風呂も先延ばしにして。夜更かし気分を楽しみました。

ちなみに今夜はシネマごはんの日なので、朝からはりきって登園してくれました（笑）

 

つまらない、の封印。今のところ成功です

どれも日常の延長上にある事ばかりですが、いい気分転換にはなっているようで、今のところ「つまんなーい」は封印できています。

この作戦だって、いつ飽きられるかわかりません。次なる手立てを考えなくては……！

生活にメリハリが欲しいのは、子どもだって同じなんだなあと思い出させてくれた、5歳児の「つまんない」宣言。

もちろん、毎日が楽しいことだらけとまではいかないけれど。つまらない日もあれば、楽しい日もあるものだなあと、暮らしの抑揚を受け入れられるように、サポートしていけたらと思っています。

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