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【開発秘話】お祝いの席でも、私らしくドレスを着られたら。店長佐藤と開発スタッフに聞きました
編集スタッフ 糸井
当店のオリジナルブランド KURASHI&Trips PUBLISHING から、新作のドレスが発売になりました。
披露宴や結婚式の二次会など、セミフォーマルな場面のために、一からドレスをつくったのは開店以来はじめてのこと。
時を重ねても寄り添ってくれる、クラシカルでスタンダードなアイテムにしたい、そんなこだわりを詰め込んでできあがったのは、タイプの異なる2種類のドレスでした。どちらも、とっておきの自信作です。
今回はその開発秘話を、店長佐藤と開発スタッフに聞いてみることに。実際に2人にも試着してみてもらいました。
いくつになっても着たくなるものを
店長佐藤:
ここ数年ずっと、家族や友人のハレの日に、自信を持って選べるようなドレスをずっと作りたいと思っていました。うちではブラックフォーマルワンピースを既に出しているけれど、今回のセミフォーマルドレスも、どちらも東郷さんが担当しているんですよね。
プランナー東郷:
そうなんです。華やかなハレの日のドレスって、同じものを着続けていると「これでいいのかな」と思うところがあって。とはいえ予算も好みもあるから、ハレの日のたびに自分に似合うものを見つけ出すのが、とてもむずかしいなと思ってきました。
でもその場面でも、「華やかなときに着るドレスはこれ」と決めることができたら、この先すごく心強いなと思ったんです。
そのためには、いくつになっても着られるドレスにする必要があって。華やかさと飽きのなさを両立するにはどうすればいいだろうと考えていきました。
「これでいい」より「これがいい」なドレスを
これまで、ハレの日などで着るドレスはどうやって探されてきたのでしょう。
佐藤:
1年に数回、突然訪れるそんな場面では「何を着ていこう……」といつも心が焦るんです。手持ちのドレスだとしっくりこない、でも新しいものを探してみると、いいなと思うデザインが手頃ではなかったり。
東郷:
予定は数ヶ月前に決まっているのに、その間ずっと悩んで、結局1週間前くらいにバタバタと買ったり……。
佐藤:
そうなんです! でも、どうして後回しになるのだろう。おそらく……自分にとってどこか楽しい買い物じゃない気持ちがあったのかもしれません。めったに着ないものだから探し慣れてもいないし、うまく見つけられる自信もなくて不安だらけというか。
だからこそ、当店でドレスを作るなら、自分が本当に気に入って着ることのできるデザインはもちろん、手頃な値段でお届けできる、そんな頼れるドレスを作りたかったんです。
ドレスだからこそ味わえる生地感に
東郷:
ドレスを作ることが決まったとき、まずこだわりたかったのが生地感。せっかくなら、ハレの日だからこそ選べる生地を楽しめたらいいなと思ったんです。
このサテン生地は、華やかで、艷やか。上品な落ち感もあって、まさに理想通りでした。
佐藤:
なんだか高級感もありますね。夏でも着心地よく、クリスマスシーズンのお呼ばれにもマッチする生地だと思います。
実際に、それぞれのドレスを着てもらうことに。まずは、大人っぽくも可愛らしさの溢れるウエストギャザーです。どのようなところにこだわったのでしょう?
佐藤:
ウエストギャザーの魅力は、なんといっても緻密で繊細なギャザー。ウエストの切り返しに、これでもかというほどたっぷりとギャザーを入れました。
東郷:
身幅は大きく、着心地はゆったりなんですが、ウエストのところに切り替えをしっかり入れているので、くびれが細く見えやすいんです。
佐藤:
生地の分量も贅沢だけれど、そもそもの生地が軽いから、着ていても疲れにくいのも嬉しいです。
せっかくのハレの日、気疲れをする場面もあるだろうから、そういうときにも身体にとって無理のないドレスにできてよかったです。
東郷:ネックラインは横長に広く取り、品のある印象に仕上げています。鎖骨がほんのり見えるラインを狙っているので、顔映りも美しく見えるようにしています。
佐藤:
くるみボタンの下につくられた、控えめなスリットも絶妙。これがあることで抜け感が生まれるんですね。
東郷:
袖元も調節できるので、細く見せることもできますし、ゆるくすれば手を伸ばしたときのつっぱりをおさえることもできます。
それと、紙やハンカチなど、なにかと手持ちするものが多いハレの日ですから、あえてポケットもつけることにしたんです。
▲身長160cm。Mサイズを着用しています。
続いては、ドルマンについて。
佐藤:
なんといっても、このくるみボタンの連なりが可愛くて。それに個人的なツボだったのは、袖元のたまり具合というか……この、たゆたうようなラインがたまりません。
袖をたくしあげたときの雰囲気も良くて、夏のお呼ばれのときはこうして過ごしたいですね。
東郷:
ウエストギャザーに比べて、ドルマンはよりクールな印象に仕上げました。袖や肩周りはすっきりと見せつつ、ボタンや腕周りのディテールにクラシックな上品さをひそませています。
佐藤:
後ろ姿のドレープも効いていて、歩いたときに大人の色っぽさも感じます。
東郷:
セミフォーマルなドレスですが、今回あえて随所にステッチをいれているんです。エレガントになりすぎず、いつもの私たちの延長で着られるように、小さな部分までこだわりを詰め込みました。
東郷:
どちらもこだわりのかたちですが、よりスタンダードな形のウエストギャザーは、親戚との食事会のように少しかしこまったシーンにもおすすめです。華やかな場で、すっと大人っぽく着こなしたいときはドルマンを選ぶなど、シーンによって使い分けるのもいいかなと思っています。
佐藤:
どちらも自信作だから、直感的に好きだなぁと思うデザインを選んでいただけたらと思います。
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