【あの人が着てみたら】元気な色で冬もおしゃれを楽しみたい。 德田民子さんの「裏起毛ペグパンツ」着回しコーデ

編集スタッフ 寿山

すっかり秋も深まり、肌寒さからトップスにカーディガンやベストを重ねるシーンも増えてきました。重ね着すると、トップスとボトムスのバランスは変じゃないかな?と不安になることもしばしば。

今日は、そんな重ね着シーズンに重宝する「動きやすくて、あったかい」裏起毛のペグパンツの着回しについて、憧れの女性である德田民子(とくだ たみこ)さんにお話を伺います。

▲当店の「動きやすくて、あったかい」裏起毛のペグパンツ。インディゴ(写真左)とホワイト(写真右)の2色展開

ペグパンツはゆったりとしていて体のラインを拾わないのに、スッキリとしたシルエットで、重ね着にもぴったりのボトムスです。おでかけはもちろん、家で過ごすシーンにも着たくなるくらい着心地も良くて。なにより嬉しいのが、裏起毛なので着用時に冷やっと感じることがあまりないところ。

さっそく德田さんにペグパンツの感想を伺いながら、私服と合わせた着回しコーデをたっぷり見せていただきましょう。

「動きやすくて、あったかい」
裏起毛のペグパンツ

 

「着心地がいいのに透けない。やっとイメージ通りの白パンツが見つかった気分です」

德田さんは長年ファッション誌の編集長を務めていらっしゃったキャリアを持つ、おしゃれのエキスパート。ちょっとドキドキしながらプロの目線から見たペグパンツの感想を伺ってみました。

德田さん:
「ペグパンツって、いわゆるウエストや太もも周りはゆったりで、膝下から細身になるパンツのこと。どんなトップスにも合わせやすいので、私も普段からいろいろな色や素材のものを愛用しています」

▲德田さんが愛用しているウールのペグパンツ

德田さん:
「このペグパンツは着心地がいいのにシルエットもきれいで、ボーダーやシンプルなニットなど定番服に合わせるだけでコーデがまとまるので、普段づかいしやすいなと感じました。特に白のペグパンツは、暗い色が増える冬の街中で履いたら映えるだろうなあと思って、ぜひ冬にたくさんはきたいです」

德田さん:
「じつは、ずっと冬も着られる白いパンツを探していたのですが、ちょうどいい生地感のものは透けてしまったり、透けないものはゴワゴワと着心地が良くなかったり。なかなかいいものに出会えませんでした。このペグパンツは着心地もいいのに透けないから、やっとイメージ通りのものが見つかった気分です」

 


ペグパンツに何を合わせましょう?
德田民子さんの着回しコーデ


白いパンツをきれいに見せたくて
モノトーンでまとめました

▲德田さんの身長は156cm。Mサイズがちょうどいい

德田さん:
「冬に白いパンツを楽しむコーディネートにしたいなと思って、白をきれいに見せるなら、グレーのセーターを合わせてモノトーンでまとめるのが一番かなと思いました。

黒いセーターを合わせるのもいいのですが、ややきつい印象になったりするので、間にグレーをはさむと馴染ませやすくなるんです。それにグレーは年齢やテイストに関係なく、誰にでも似合う色ですから」

德田さん:
「スッキリとしたシルエットなので、全体のバランスもとりやすいです。私はMサイズがぴったりで、ジャストサイズだと靴下合わせも楽しめそうですね。

撮影前にLサイズも試着したのですが、よりゆったりと着られる感じで、丈にも少々ゆとりがあって、それもリッチな印象でいいなと感じました

德田さん:
「エプロンにもよく合いますね。最近は元気が出る色が着たい気分で、このマスタード色みたいな今まであまり着なかった、鮮やかな色のアイテムを手に取る機会が増えてきました。季節とわず色が入ると一気に新鮮な気持ちになりますから。

白はどんな色も受けとめてくれるので、元気が出る色も合わせやすいです」

▲ゴワゴワしないから家事もしやすい。エプロンは德田さんお手製

 

大好きな「ボーダー」をアクセントに
冬のマリンコーデ

德田さん:
「普段から素材の組み合わせを考えるのが好きで、今日は『冬のマリン』をイメージして、スウェットに春夏のコットンのボーダーを組み合わせてみました。

他にも、敢えてウールにリネンを合わせるなど、季節の違う素材を掛け合わせると、持ってるもので新鮮な着こなしができます。そうすると、おのずと服をオールシーズン着るようになって、たくさんお洋服がなくても、自分なりの楽しさが見つかるんです」

▲サイドゴアブーツを合わせても、ちょうどいい丈感

▲伸縮性があるので、ブーツを脱ぎ履きするのもラク

德田さん:
「モコモコした冬のアウターを着ると、また白のパンツの爽やかさが引き立ちますね。

モノトーンなコーデに、カラフルなマフラーやショールを合わせるのも新鮮味が出て楽しいです。普通に巻いてもいいですし、手に持つだけでもアクセントになってくれます」

 

インディゴ+エンジで
元気がでるカジュアルな装いに

德田さん:
「インディゴはどんな服にも合うので迷ったのですが、元気が出るエンジのセーターを合わせました。ニット帽やスニーカーなど、小物次第でカジュアルにも着られますね」

德田さん:
「柔らかいけれど、ハリがあって着崩れしにくい生地だなと思いました。

歳を重ねると、お洋服はシワやヨレがあまりない状態で、パリッと着たほうが快活な印象になる気がして、生地選びも大事にしています」

德田さん:
「シャンとした生地だけど、伸縮性があるからラクに着られるところも気に入っています。やはりデイリー使いするなら、着心地は大切ですよね。

どんな服も私はあまりこわごわと大事に着ないで、洗って柔らかくして体に馴染ませるくらいのイメージで、のびのびと着ることが大切だなと思っています。そうすると自分らしい着こなしが見つかったりしますから」

ペグパンツをいろいろなお洋服に合わせながら、着こなしの工夫やポイントを話してくださった德田さん。今ある服を楽しむためには、どう着ると自分がうれしくなるかな、どんなアイテムを足すと新鮮さを感じるかなと、息をするようにおしゃれのことを考えている姿が印象的でした。

これから寒くなりますが、裏起毛のあたたかさに包まれるペグパンツは、冬のおしゃれを楽しむのにもってこいのボトムスです。

もしご興味持っていただけましたら、クローゼットの新しい定番服として迎えていただけたら嬉しいです。「動きやすくて、あったかい」
裏起毛のペグパンツ

 

【写真】滝沢育絵

 

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德田民子(とくだ たみこ)

1945年生まれ。『装苑』(文化出版局)などのファッション誌編集長を務め、退職後は長野県安曇野市に住まいを移し、フリーのファッションコーディネーターに。著書に『德田民子さんのおしゃれと暮らし 』(扶桑社ムック)、『德田民子さんのファッションルール』(宝島社)などがある

 


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