【ケの日のこと】娘と、交換ノートを始めました。

「家族と一年誌『家族』」編集長 中村暁野


第24話:ケの日の手紙


 

先日娘に「交換ノートしよう」と誘われました。

現在8歳の娘は一人っ子の時間が長かったこともあり、突如登場した1歳半の弟への複雑な思いが未だ燻っています。多分そんなこともあって、早くも反抗期に突入したかのような振る舞いに手を焼くこともしばしば。わたしも息子の世話に追われ、娘には「ちょっと待って」ということが多く、ゆっくり話を聞くことも以前に比べて出来ていないなあと思っていたので、新しい大学ノートを一冊用意して一日ずつ交互に書くことにしました。

その日の出来事や今度こんなことしたいね、といった他愛もないことを綴るノートですが、短い手紙のような気持ちで書いています。思えば娘は、交換ノートを始める前から折り紙の裏や破ったメモ帳に書いた手紙を毎日のようにくれていました。

そこには決まって「ママおいしいごはんをありがとう」「おそうじしてくれてありがとう」という、ほんとにそんなこと思ってる〜?と思わず疑いたくなる普段のお礼と、最後に「だいすき」という言葉が書かれているのです。

たとえどんなにイライラしている時でも、この「だいすき」という文字を見ると、心がぎゅっとなります。「ママ、ママ」と1分ごとに呼ばれる生活で、子供がわたしを必要としてくれていることは、行動からも伝わってきます。でもそれを娘が何度でも何度でも伝えてくれることにぎゅっとなり、こんなにも「だいすき」をまっすぐ伝えられるのってすごいな、と思うのです。

どんなに大切に想っていても、言葉にしないと届かないこと、言葉にするからこそ届くことがあるのかもしれない。一番身近な人にこそ、何度でも気持ちを伝えることってとても大切なことかもしれないなあと、わたしは娘から教わりました。

というわけで、わたしも交換ノートの最後には必ず「だいすき」と書くようにしています。怒った日も喧嘩した日もどんな日でも。時に伝えるのが照れくさかったり恥ずかしかったりしたとしても。

子供達の「ケの日」の中で、わたしからの大好きをくどいくらい、しつこいくらい、伝えていけたらいいなあと思うのです。

 

【写真】中村暁野

中村暁野(なかむら あきの)

家族と一年誌『家族』編集長。Popoyansのnon名義で音楽活動も行う。8歳の長女、1歳の長男を育てる二児の母。現在は『家族』2号を製作中。2017年3月に一家で神奈川県と山梨県の山間の町へ移住した。http://kazoku-magazine.com

 


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