【バイヤーのコラム】ずっと憧れていた、富山県の立山へ。
バイヤー 森下
「いつかは行ってみたい。」
細田守監督の映画「おおかみこどもの雨と雪」が昔から大好きで、自然描写のモデルとなっている富山県の立山がずっと憧れでした。
四季折々いろんな表情を見せる立山は、初心者にもぴったり。
3,000m級の高い山なのですが、秋なら暑くないし紅葉も見れるかも!?ということで我が家の一大イベントとしてプランを立てました。
キャンプは毎年5回は行くというくらい好きなのですが、しっかり装備をしての登山は初めて。
憧れの立山に行けるのならば!と道具一式そろえました。この時点で気持ちが高まります。
いざ出発! 憧れの景色をもとめて
▲ロープウェイから見えた紅葉の海
今回は、立山の近くでキャンプ泊をしてから、黒部ダムを途中で通っていく登山コース。
まずは山の麓からバスやロープウェイを使うこと約2時間。これからもっといい景色が待っているよ、と言わんばかりに大自然を見せてくれます。
登山口につくと、程よい肌寒さと澄んだ空気が出迎えてくれました。
大きな岩で整えられた、緩やかな坂道が続きます。
登り始めて20分くらいからでしょうか。
1泊分の荷物が詰め込まれたリュックが本来よりどんどん重く感じます。
一緒に登っている人に「大丈夫?」と聞かれても「まだまだ行ける!」とつい自分を追い込みたくなる性分。
そんな状況を何回も繰り返していたところ、「頑張りたくなるのはわかるけど、長期戦だから休憩とって!自分の体に耳を傾けて!」とすれ違う人に声をかけられました。
言われるがままに休憩し、差し出された水分や塩分を摂りつつ、行動食をつまんでいくと、どんどん自分の体が回復していくのがわかりました。
▲冷凍の焼きおにぎりが絶品!ゴミも出ず優秀でした
適度に休憩を挟みつつ、想像していなかった崖登りや、台風の影響からくる暴風に半べそで立ち向かうこと約6時間。
ずっと憧れていた風景を目の前にしたときに、映画以上の美しさと、登りきった達成感と嬉しさとで気持ちがいっぱいになりました。
人生も「山あり谷あり」 時には流れに身をまかせても
日々の暮らしでも、つい「もうちょっと頑張れば」と自分を追い込みがち。
目標のゴールがチラチラ見えていると、なおさら自分で行動して状況を前進させたくなります。
でもその積み重ねを続けてしまうと、疲労が溜まりパンクしてしまうという経験を何回もしていました。
自分の心と体を離れ離れにせず、地に足をつけて流れに身を任せていれば、自然と前に進めることもある。
頭ではわかっていたことだけれど、今回の登山でひしひしと体感しました。
帰路もまた一苦労で体はクタクタ。でも不思議と心の栄養は満タンに。
普段の生活に戻っても「よし、今日もがんばろう!」と思える自然のパワーにはいつも助けられています。
あれだけ辛かった登山も、すでに次のプランを考え始めている自分がいます。
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