【スタッフコラム】僕が引っ越しできない理由は、ベーグルと、どら焼きと、カレーライスと……

編集スタッフ栗村

今の街に住みはじめて、もうすぐ2年。家の更新のタイミングがじりじりと迫り、絶賛悩み中なのが引っ越しをするかどうか。

通勤に1時間30分以上かかるのがもったいないとは思いつつ、なかなか決断できずにいます。

住み慣れた街を離れる不安や、お気に入りの店に通いにくくなってしまうこと。そして何よりも、休日の朝に、大好きなベーグルを買いに行くことができなくなってしまう寂しさを考えると、引っ越したくなくなってしまうんです。

土曜日の朝は、自転車に乗ってベーグルを

いつもベーグルを買いに行くのは、自転車を少しこいだところにあるベーグル屋。

ご夫婦で営業されている小さな店には、気持ちのいい光がたっぷりと注がれ、穴の空いていないムチムチのベーグルがずらりと並んでいます。

はじめてこの店を訪れたとき、あまりの居ごこちのよさに浸りながら、幸せなにおいのするベーグルを食べたら思ってしまったんです。

「あ〜休日の朝、自転車でこのベーグルを食べに来れたら最高だなぁ」

なぜ自転車なのか、今思えばわかりませんが、これがこの街に住むことになったきっかけです。急行電車は止まらないし、通勤時間は少し長くなるけれど、それでも住みたくなってしまった街だったんです。

考えれば考えるほど、引っ越しは先延ばしに

それからクラシコムに転職したのが、昨年の夏。

平日の満員電車に揺られていると、やっぱり引っ越したいと思うのですが、そう簡単にはいきません。なぜならベーグル屋以外にも、引っ越しをためらう要素がたくさんあるんです。

ベーグル屋の近くには、とびきりおいしい粒あんのどら焼き屋があって、最近はクロワッサンのおいしい焼き菓子店もオープンしました。駅近くには、クセのある（でもおいしい！）カレー屋があって、ちょっと歩けば、最高の鴨南蛮が食べられる蕎麦屋や、雑貨屋のようにパンが並ぶおいしいベーカリーに行けて……（全部食べるところ！）

なんて調子で、この街の好きなところを考えていたら、新しい土地に引っ越すのがどんどん先伸ばしになってしまいます。