【スタッフコラム】「料理」って楽しい、という気持ち。
お客様係 今野
子どもの頃、家では母の横にぴったりくっついて、キッチンによく立っていました。
真似るようにして祖母や母の手伝いをするのは自然のことで、とりわけお菓子作りに夢中。
家族のお祝い事に、アップルパイやチーズケーキ、シフォンケーキとあれこれ作っては、「ケーキ屋さんみたい」「最高!」と父の大げさな褒め言葉を嬉々として受け取り、誇らしげに、口いっぱいに自ら作ったお菓子を頬張る子どもでした。
先日の連休、実家で羽を伸ばした帰り道、ふとそんな子ども時代の記憶が蘇りました。
淡いピンク色のポタージュに、笑顔がこぼれて。
連休が明け、いつも通りの日常が始まると、体がすっかり日々の家事のルーティンを忘れていて、リズムを戻すのにひと苦労。料理もなんだかやっつけ仕事に。「仕方ない、明日から明日から!」とごまかしていました。
そんななか、ひと月前から楽しみにしていた料理教室へ。
5年ほど前から通っているその教室は、家庭料理や薬膳を教えてくれる私にとってパワースポットのような場所です。複雑な手順も丁寧に、そして失敗してもおおらかに包んでくださる底抜けに明るい先生のもと、時には少人数でワイワイと、時にはマンツーマンで濃密にお料理のこと、お料理を通したいろんなことを学んでいます。
今回も「最近調子はどうだった?なに食べてた?」とマンツーマンで、心が向いている事柄や、「夏バテ」とひとくくりにして放置していた体調と向き合う時間に。心と身体の声をもとに、今の私に必要だと感じる材料を選び、レシピを考え、実際に作っていきました。
ひとしきり完成し、最後の仕上げとしてビーツと長芋のポタージュに、豆腐クリームと紅花を添えたら……その可愛さについ笑みがこぼれてしまいました。
淡く優しい色合いに、眠っていた乙女心が呼び覚まされたよう。
そしてなにより、じわぁっと染みるおいしさに満たされて。ひと口ふた口と頬張りながら、この味、この感情を忘れたくないなぁと思いました。
ただ純粋に好きだった料理が、「日々のやるべきこと」という位置付けになりかけていたかもしれない。
もちろん、日々のやるべきことではあるのだけど、こんなご褒美みたいなものを自分で作って食べられたら、最高だよなぁ。やっぱり料理って楽しいな~と、子どもの頃のような純粋な気持ちを思い出しました。
もうすぐ実りの秋。大地の恵みをありがたくいただきながら、目にも舌にも楽しい料理をできる範囲で楽しんでいけたらと思います。(食欲の秋には十分注意しながら……!)
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