【スタッフコラム】はじめまして、編集チームに入った鈴木です!
編集スタッフ 鈴木
はじめまして。新しく編集チームに加わりました鈴木です。
主に映像の業務を担当していて、当店に来ていただくみなさまに楽しんでいただけるコンテンツをお届けできるよう、日々奮闘中です。「うんともすんとも日和」や「モーニングルーティン」、観ていただけているでしょうか?
何をお話ししようかと迷いますが、自己紹介も兼ねて、ここ数年で感じた「好き」にまつわるエピソードをお話しさせてください。
「好き」を見つけるのは多分得意
▲中学生の頃から大好きなカメラ。写真も撮影も好きですが、メカとしてのカメラも好きでつい集めてしまいます。
私ごとですが、小さい頃から自分だけの「好き」を見つけるのはたぶん得意なほうです。
小学校に上がった頃からパソコンにはまり、ゲームをしたり、HPを作ってみたり。中高生の頃には携帯電話の待受画像を作ったり、消しゴムでハンコを作ったりしているうちに、物を作ることに興味が湧いてプロダクトデザインを学びに大学へ。そして好きだった写真撮影が転じて映像ディレクターの職に就きました。
モダンバレエを小さい頃から細々と続けていて、最近は語学にはまり、毎朝NHKラジオの中国語学習番組を聞きながら通勤しています。
「好き」と素直に言えなかった「プリン事件」
▲スーパーで買える中で一番好きなOHAYOのプリン。OHAYOは生チョコ味のアイスも美味しいです。
幼少期から自然と好きなものをみつけてきた私ですが、最近、はっきりと「好き」への意識を考えさせられた出来事がありました。
それは前職で撮影時の弁当が余ったときのこと。
そのお弁当には、おまけでプリンがついていました。いつもはデザートなんてついていないので、内心大喜び。素朴な、とも言えないようなチープな味の甘いプリンでしたが、そのチープさが美味しくてペロリといただき、「美味しいな」「好き」だなと感じたのです。
撮影先から帰社し、オフィスで仕事をしていた先輩方にいつものように「お弁当余っていますがどうですか?」とオススメ。なんとプリンがついてますよ!という吉報を伝えたい、でも味のチープさがお気に召さないかも……などと妙な気を使い、その時、咄嗟の言葉選びが苦手な私は「変なプリンもありますよ」と言ってしまったんです。
しまった。「えー変なら要らないかな~」と怪訝な顔をする先輩方。
私はそのプリンを「好き」だと思ったのに、一般的にみたらチープな味かもしれない、とうっかり「変な」と紹介してしまいました。それを聞いて、快く受け取れない先輩。食べてもらえないプリン。美味しかったのに伝えられなかった虚しい自分。だれもがアンハッピー。
「好き」だと思ったプリンに対して、なんて失礼なことをしてしまったんでしょう。「おいしいプリンですよ」と紹介していたら、もしかしたら先輩方も、美味しいねと言って食べてくれたかもしれないのに。
「好き」って他人の目を気にするものだっけ?
▲顔のついた置物に弱い私。中でもお気に入りはロシアで買ったロシア版・くまのプーさんのマトリョーシカ。一番小さなピタチョーク(ピグレット)は米粒大。もはや顔がわかりません……!
その日の帰り道、その日の会話を反省しながら「好き」という素敵な感情について考えていました。
そういえば以前、友人の会話に「好き」という言葉を見つけるたびに、じゃあそのぶんだけ「嫌い」があるの?と怖くなっていた時期がありました。自分が「好きだ」と思うものを否定されるのが怖かったんです。
でも「好き」じゃないからといって「嫌い」だとも限らない。それに、たとえ「嫌い」だったとしても、他の人が好きじゃないからといって自分の「好き」は薄れてしまうものでしょうか? いや、そうではないはず。他の人に否定されても、私はきっとあのプリンが好きだ。
「このプリン好きです」と素直に言えなかったのは、「好き」に同意してもらえないのが怖いという私のエゴだった。そう気がついた時、思ったのです。
「好き」は他人が測れるものではないからこそ、まっすぐ肯定できるひとになりたい。相手が自分と同じものを好きかどうかはわからなくても、私はこれが好きだ、と言える人でありたい。それが好きなものへの礼儀だろう、と。
「プリンいかがですか? わたしは好きですよこの味」
そう言えたらよかったな。
▲好きな国第1位はロシアです。アジアとヨーロッパのミックスのような建築様式や模様、色使い、そして何と言ってもロシア語の字面と発音のかわいさがツボ。可愛すぎてキリル文字の読み方を覚えました。北欧も気になっていますが、まだ行ったことがありません。
「好き」って、心の動くとても素敵な感情だと思います。大人になっていくごとに出合う機会が減っていく「好き」という気持ち。大切にしたい、偽らずにいたい。
嫌いには敏感でなくても、好きには敏感に。毎日いろんなものやことに心を動かして暮らしていたいです。
▲転職前に、もうひとつの好きな国、台湾に8日間のひとり旅に行ってきました。行きたい場所を考えたり、お店や廟の人に話しかけてみたりして、自分の「本当に好きなこと」を再確認できるリセット旅になりました。
「北欧、暮らしの道具店」には好きだなと思う雑貨がたくさんあって、働く人たちもお客様もみんな愛に溢れている。だからそんなに頑張らずとも、「好き」にまっすぐにいられる気がしています。
好きなものの多い自分が、「好きだから」で選んだ映像のお仕事。
当店を見に来てくださる方々にも、すこしでも「好き」が届けられるような、そんなコンテンツ作りを日々がんばりたいと思っています。
「好き」が欲しいな、足りないな、と思った時には是非、当店のYouTubeを覗いてみていただけたら嬉しいです!
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