【スタッフコラム】背中越しのおしゃべり
商品プランナー 緑川
最近、1日1日カウントダウンしながら保育園の送り迎えをしています。
4月から息子は小学生。後ろに息子、前には2歳の娘を乗せペダルを漕ぎ続けた日々も間も無く終わりを迎えようとしています。
日中は仕事をし、家に帰ってからも家事にバタバタと追われている私にとって、自転車に乗りながら子どもたちと会話をしていた時間が、とても貴重なものだと今さらながら気がついたんです。
自宅から自転車で10分ちょっとの少し離れた場所にある保育園。遠くて大変だなと感じることもありましたが、今ではこの距離感がありがたく思えます。
大声で変な替え歌を歌ってゲラゲラ笑ったり、まっすぐ家に帰りたくない!と言いぐるぐると遠回りしてちょっと遠めのスーパーに行ってみたり、大好きな線路沿いの道を通って行き交う電車に手を振ったり……。
その日に保育園であった出来事も、たくさんおしゃべりしました。楽しかった話はもちろん、ちょっと悔しい思いをした話も。
目と目を合わせたら言いにくいことも、背中越しだからこそ言えたこともあったのかもしれません。
「あのね、今日〇〇くんとケンカしちゃってね……」
そんな時は、うんうんと聞くことに専念。後ろを振り向かずとも、プライドが芽生え始めた息子の悔しそうな表情は手に取るようにわかります。
そんな当たり前の日々がもうすぐ終わると思うと、ジーンときてしまいます。子どもの成長はとても喜ばしいことなのに、母としてはちょっぴり寂しい。
まだまだ一緒に自転車に乗りたかった。5年前、初めて前かごに子ども用シートを取り付けた日には、まさかこんな思いになるとは想像もしていませんでした。
世の中のお父さん、お母さんたちはこの複雑に湧き起こる感情をひとつひとつ受け止め、乗り越えているんですね。
そんな母のセンチメンタルな気分をよそに、息子は自分で選んだピカピカのランドセルに思いを馳せ、娘は娘で憧れの後部座席に乗るのを楽しみにしているようです。
役目を果たした子どものシートを外すとき、私は何を思うのかな。
いつもより軽くなった自転車での送り迎えも、いつの日かまた当たり前の日常になっていくのかもしれません。
1日1日、1回1回噛み締めながら、あとわずかな送り迎えの時間を大切にしていきたいです。
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