【スタッフコラム】理想とは違った、お祝いのスナックパイン
編集スタッフ 田中
先日お祝いごとがあったのに目当てのケーキ屋さんが定休日で、ついてないなぁと思いながらスーパーの果物売り場を覗きに行った時のこと。
「今日はスナックパインはどうだろう?」と言う夫。
え、お祝いなのに、スナックパイン?
手でちぎって食べるんだから、まるごとお皿に盛るのも変だし、格好つかないな、と思いながら買って帰りました。
頭のところを、甘いかな?と嗅ぎながら真剣に選んだ甲斐あって、アタリ。
ちぎっては食べ、ちぎっては食べ。手もベトベトで、甘過ぎるからたまに麦茶で休憩して。
夢中で食べて10分ほどで完食したのです。ケーキでお祝いが定番だった私からすると、とっても不思議な体験でした。
それから数日後、ふと流れてきたラジオからの言葉に、なんだかソワソワと、明日が楽しみでしょうがない子供のような気持ちになりました。
「思い描いた理想の風景を絵にして飾ってみましょう」
どうやら、いろいろとうまくいかないことがあったとしても、理想の風景の絵を飾ることで気分がころりと変わることもあって前向きになれるおまじないのようなものだそう。
ふむふむ、これはいい事を聞いた!いまの私にはきらきらと輝いた提案に思えて。
でもちょっと待てよ、理想の風景ってなんだろう。
旅行に行きたい時に思い描くアレか?懐かしく幸せな記憶の再来を願う時のアレか?
どちらもなんだかピンと来なくて、いい事教えてもらったのに、困り果てました。
サプライズ好きの夫に甘えて、私は普段から「理想を思い描く」ことはできていないことに気づいたのです。
先日のお祝いもそう。たぶん、理想を思い描いたなら、スナックパインではない。
通りすがりにお祝い事ができたわけでもないし、事前に調べてお祝い用のケーキを準備しておけばよかった。
「アレはアレでよかった」なんて、すんなり満足しちゃうから成長がない。それでも本心から、アレはアレでよかったんだけど。
こんな調子で私が「理想の風景」を思い描けるようになるまではもう少しかかりそうなので、我が家に絵を飾れるのもきっともう少し先。
まずは今夜なに食べる?なんて、身近なところから、理想を思い描く練習をしてみよう。
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