【スタッフコラム】大好きなびわをコンポートに。
お客様係 今野
太陽のパワーをいっぱい吸い込んだ、甘くてジューシーな「びわ」。
皮を剥いているうちから果汁がぽたぽた滴るし、果実のなかにはいくつも種があって少々食べにくいし……食べ終わる頃には爪先が黒ずむ。それでも、この季節が待ち遠しくなるほど大好きな果物です。
そんなびわが実家の畑で採れるようになって7年ほど。脚立に登ってびわ狩りの手伝いをした年もありますが、多くの場合は、母が収穫して送ってくれています。
「できるだけ長く、味わいたい」
今年も6月初旬に、実家からの「不定期やさい便」で沢山のびわが届きました。
例年、生のまま食べるだけであっという間になくなるのですが、今回いつもより多めに届いたこともあり、パウンドケーキに加えるなどして形を変えて楽しむこともできました。
さらに欲が出てきて、手を加えずに200%美味しいこの味わいをできるだけそのまま、もう少し長い時間味わいたいと思い、コンポートにしてみることに。
皮を丁寧に剥き、滴る果汁も1滴も逃さず鍋に入れて、コンポートとは名付けられないかもしれないほど少量のはちみつとブランデーを入れてかなり自己流で作りました。
味見に1つ食べるのも勿体なくてそのまま冷蔵庫で眠らせて。そうして生のびわもすっかりなくなってから数週間が経った、つい最近のこと。
試しに食べてみると、なんという至福の味わいでしょう……。
あの時一気に生で食べきらず、コンポートにした自分に思わず拍手を送りたい気持ちになりました。
日々の小さなたのしみに。
▲ヨーグルトに添えて、目にもお腹にも満足なオヤツに。
季節ごとに、旬のものをおいしく味わう。食べきれない分は保存が叶うかたちに加工する。そんなふうに四季の味わいを自分なりに小さく工夫して、日々のたのしみにしていきたいです。
自分で調べながらなんでも試してみると、こだわりのお店などで見かける瓶詰めの加工品がとても贅沢な値段だとしても、その意味がわかるような気がして、一層大切にいただきたくなります。
さぁ夏本番までもう少し。実家の畑ではイチジクのはしりが採れる頃合に。
今まで試したことのない食べ方、保存もなんでもやってみたい気持ちでいっぱいです。
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