【かごと楽しむ冬支度】第1話:大好きなかごに、もっと居場所を。インテリアに取り入れるヒント、聞きました。

ライター 藤沢あかり

暖かなマフラーに手袋、ふかふかの毛布に湯たんぽ。

暮らしの冬支度を始めたなら、インテリアにも季節らしさを添えてみませんか。

冬を楽しむインテリアの相棒に、わたしたちが注目したのは、「かご」。用途も決めずについ買ってしまう、どんどん増えてしまう。そんな魅力のとりこになっている人も多いのではないでしょうか。

かごを楽しむのにルールはなし。でも、使い方が自由だからこそ、難しいと感じる一面も。新しい洋服を買う時に、「何にでも合わせられますよ」と言われるほどに悩んでしまうのに、ちょっと似ています。

そこで、インテリアスタイリストの岩佐知布由(いわさ ちふゆ)さんに、具体的な使い方や選び方を教わりながら、冬らしいかごの楽しみを教えてもらうことに。

1話目では、かごの形や素材が生きる使い方をご紹介します。ちょっとしたコツをおさえるだけで、かごとの暮らしはぐんと魅力を増すようです。

 

使って便利、見て美しい、それが「かご」

「かごは大好きでつい増えてしまいます。でも、いつも同じような使い方しかできなくて」

スタッフから飛び出したのは、こんなお悩みでした。

岩佐さん:
「わたしもかごは大好きです。世界中で作られていて、それぞれにプリミティブな味わいがあっておもしろいですよね。

もともとは必要に迫られて、木や竹、草などの身近な自然素材を使って編んだのが始まりだからでしょうか。道具としての素朴さ、ひとつひとつ異なる編み目の味わいなど、手仕事としての魅力があります。なんでもやさしく受け止めてくれるのも、かごの良さだと思います」

▲両手付きのかごは、バングラデシュのもの。キッチンの脇でスタンバイしている様子にまで味わいが。

岩佐さん:
「なにより、かごは『道具』としての便利さがあります。さらに美しさゆえ、使わないときのたたずまいも楽しめますよね」

 

タオルのような布ものは、柔らかい素材のかごに

岩佐:
「かごといえば、定番はやっぱり収納の用途でしょうか。水まわりでタオルやマットなどの布ものを入れるときには、シーグラスのような柔らかい素材のかごがおすすめです。繊維のひっかかりが少なく、快適に使えます」

この場合、同じものを2個並べて使うのも、すっきり見せるポイントだそうです。

水草を使ったかごは、高さを生かしてこんなふうにスキンケアを整理しても。高さのおかげで、ラベルの生活感をほどよく目隠ししてくれます。

トイレットペーパーのスペアやサニタリー用品などを忍ばせてトイレの足元に置いておけば、来客の際にも喜ばれそうです。

 

適材適所で、かごの良さがさらにアップ

かごは入れるものも自由。だからこそ、サイズに合わせて、フィットするものを見極めるという楽しさも備えています。

たとえばこちらのかごバッグは、冷蔵庫とシェルフの隙間にぴったり。

▲中には洗剤のスプレーボトルやダスターを。高さがあるので、にぎやかなパッケージの日用品もすっきり。

岩佐さん:
「奥行きや幅の狭いものは、省スペースに収納ができて便利です。

さっと取り出したいけれど、見せておくのにはちょっと……というものは、オープンタイプのかごがおすすめ。掃除用具は、まさにそんなアイテムだと思います」

 

美しい編み目をフレームに見立てて

働きもののかごは、使い方次第でディスプレイにも。

岩佐さん:
「かごのトレイを使って、壁面のアレンジにしてみました。

ざっくりとした編み目を生かして、そこにクリスマスらしいグリーンを添えています」

▲グリーンは軽いので、ワイヤーで数カ所軽く留めるだけでOK。

これだけでも、12月の気分が高まってきませんか? クリスマスが過ぎたらお正月のアレンジに変えても素敵です。

岩佐さん:
「凝った編み目なら、かごだけ飾っても素敵なディスプレイになりますよ。ピン一本で留められるので、額やポスターよりも気軽に楽しめると思います」

岩佐さん:
「こちらは、かごトレイを額縁のように見立てて、ディスプレイのステージにしてみました。いつも目にしておきたい、お気に入りのものってありますよね。

美しい表紙の本、小物や石、ドライフラワーなど、飾りたいものをフレーム内に収めると、まとまりがでます」

なんだか、少しずつかごの可能性が広がってきたのを感じませんか?

次週お届けする2話目では、キッチンやダイニングでのかごの使い方をご紹介します。

(つづく)

【写真】濱津和貴


もくじ

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岩佐 知布由

インテリアスタイリスト。インテリアデザインを学んだのち、会社員やアパレル販売等を経て、フリーのインテリアスタイリストに師事。2018年に独立し、雑誌、広告、カタログなどでインテリアや雑貨、暮らしに関わること全般のスタイリングや、ショップのディスプレイ、住宅などの空間コーディネートを行う。

ライター 藤沢あかり

編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。


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