【かごと楽しむ冬支度】第2話:キッチンや食卓に、ぬくもりプラスのかご使い
ライター 藤沢あかり
いよいよ冬本番。家で過ごす時間をもっと心地よくするための、冬ならではの、かごの楽しみ方をご紹介しています。
教えていただくのは、インテリアスタイリストの岩佐知布由さん。2話目の今回は、キッチンやダイニングでのかご使いです。
冬の「キッチン × かご」で、
あったかインテリア
岩佐:
「みかんを入れたのは、リトアニアのかごです。モダンなデザインのコーヒーポットと組み合わせることで、昭和テイストから、ちょっと雰囲気を変えてみました。
和風やカントリー、アジアンなど、素材や形で味わいが変わるかごは、まわりに置くものとの組み合わせを意識するのがおすすめです。甘めになったり、かっこいい感じになったりと、変化をつけられると思います」
定番のキッチンクロスは、こんなふうに白樺の持ち手付きのかごに入れて。冬はさらに、そのお気に入りのかごを目につく場所に移動させてみませんか。
いつも目に触れる場所、ちょっと目立つところに、かごの雰囲気が加わることで、インテリア全体が温かみのあるやさしい印象に。北欧うまれの白樺のかごなら、冬を演出するシーンにもぴったりです。
根菜類は大容量で丈夫な「市場かご」に
じゃがいもに人参、玉ねぎ。シチューにカレー、豚汁など冬に活躍する野菜は、たっぷり準備しておきたいもの。縁の下の力持ち、乾物のストックと合わせて、大容量の市場かごに入れておきましょう。
岩佐さん:
「重い根菜類も、丈夫な市場かごなら安心。収まりの良い四角の形も便利です」
冬のリラックスに欠かせない
お茶とおやつをひとまとめに
冬の夜長に欠かせないお茶の葉やお菓子のストックは、大きなかごにどっさりと。今日はどれにしよう、と選ぶ楽しさも加わります。
岩佐さん:
「うちでは冷蔵庫の上に置いています。かごは軽いものが多いので、高い位置に置いても気にならないのもうれしいポイントです」
かごのあしらいで、
いつもの食卓が “冬の山小屋” に
湯気がおどる熱々のスープとパン。これだけで、冷えた体もジーンと温まりそう。そんな冬の食卓にも、かごを添えて。
岩佐さん:
「バスク地方でつくられたかごには、クロスを敷いてパンを。ころんとした白樺のかごには、カトラリーを入れました。中にグラスを入れると、カトラリーが安定しやすいです」
天然素材のかごが加わるだけで、冬の山小屋のワンシーンのような食卓が生まれました。
こうしてキッチンやダイニングにかごを並べていると、家にいる時間がますます愛おしく感じられてきました。
まだまだ続く、かごの楽しみ。
最終回となる来週は、リビングや玄関まわりでの活用法をお届けします。
(つづく)
【写真】濱津和貴
もくじ
岩佐 知布由
インテリアスタイリスト。インテリアデザインを学んだのち、会社員やアパレル販売等を経て、フリーのインテリアスタイリストに師事。2018年に独立し、雑誌、広告、カタログなどでインテリアや雑貨、暮らしに関わること全般のスタイリングや、ショップのディスプレイ、住宅などの空間コーディネートを行う。
ライター 藤沢あかり
編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。
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