【かごと楽しむ冬支度】第3話:リビングや玄関、デスクまわり。いつもの場所も、かごを添えたらこんなふう
ライター 藤沢あかり
日ごと増す寒さと比例するように、徐々に高まる巣ごもり気分。家のなかで過ごす時間を、もっと充実させてくれる、かごの楽しみ方を3話にわたりお届けしています。
最終となる今回は、リビングや玄関まわりでのかご使い。教えていただくのは、インテリアスタイリストの岩佐知布由さんです。
お出かけ前の必需品を、かごがサポート
▲マスクや除菌スプレーの定位置にかごを使うのもおすすめです。
岩佐さん:
「冬のおでかけって、ちょっと持ち物が増えてしまいませんか?
出かける直前に、『あ! 手袋!』なんてこともあります。今回は、小物を玄関にひとまとめするのに、ポンと置きやすい、かごトレイを使いました」
これ、実は1話目で壁面のクリスマスアレンジに使ったものと同じかご。用途を変えると、ぐんと雰囲気や表情が変わり、新鮮な気持ちになれそうです。
スリッパをまとめたのは、西アフリカでつくられた水草素材のかごです。
岩佐さん:
「かごとラグの雰囲気を合わせると、まとまりが出ると思います。玄関はコンパクトなスペースなので、大きめのかごをひとつ加えるだけで雰囲気が変わりますよね」
ひだまりを探しながら、読書に、お茶に
岩佐さん:
「寒い時期の、ひだまりって最高ですよね。日が差す窓辺で、ブランケットにくるまって、のんびり本を読むのも冬の楽しみです」
大きなかごに、雑誌や小説、エッセイ、料理本……、好きな本をたっぷり詰め込んで。ハンドル付きのかごを選び、時間ごとに変わるひだまりの場所と一緒に移動できるスタイルです。
ブランケットの収納にも、かごの出番です。こちらは、水草で編まれたマダカスカルのかご。
岩佐さん:
「引っかかりの少ない、柔らかいかごを選びました。口が大きく開いているものなら、出し入れもストレスなくできますよ」
そしてお茶に添えるお菓子も、かごにセッティング。
ぎゅっと編み目のつまった白樺のかごが、焼き菓子や温かいお茶とよく似合います。
かごを花器のように使うならこんなふうに
さらに、自然素材のかごは、グリーンやドライフラワーとの相性も抜群です。
岩佐さん:
「ラフに束ねたグリーンやハーブをを入れたり、今の時期なら実ものを飾ると季節感があっていいですね」
▲水を入れた花器をしのばせ、ざっくりと麻布で目隠し。水を使う場合は、底が平らで安定感のあるかごがおすすめです。
お休み中のかごバッグは、
冬の間の書類整理に
夏の間、お出かけに大活躍したかごバッグ。シーズンオフには、書類や仕事道具をしまう場所に使ってみては、と岩佐さん。
岩佐さん:
「かごは季節を問わず使えますが、麦わら帽子にも使われるラフィアやパームヤシなどの素材は、デザインによっては夏のほうが似合うものも。しまいこむのはもったいないので、デスクまわりの書類整理に使ってみました。デスクや棚の近くでフックにひっかけておくこともできます」
毎日のルーティン作業には、
お気に入りのかごを
岩佐さんは、メイク道具の収納にもかごを使っていました。
岩佐さん:
「網代編みの持ち手つきかごです。普段は寝室に置いておき、メイクをするときには明るいリビングに持ち運んで。こまごまとしたものはポーチを使ってまとめておくと使いやすいですよ」
高知の竹細工職人・山崎大造さんの作品で、岩佐さんが購入したなかでも特にお気に入りのかごなのだそう。
メイクのような毎日のルーティーンにとっておきのかごを取り入れると、満ち足りた気持ちになれるのはもちろん、触れるたびに色ツヤが増していく変化も楽しめます。
かごとの付き合いを、自由に、おおらかに
最後に岩佐さんに、たずねてみました。
「かごって、日本や北欧、アジアのものなど、気づけばいろいろなテイストが集まってしまいます。ひとつのインテリアに、混ざり合ってもいいのでしょうか?」
岩佐さん:
「もちろんです。自分がいいなと思って買ったものなら、どこの国から来たものでも、きっとしっくりおさまると思います。国ごとにいろいろな味わいがありつつも、温かみや親近感、おおらかさがあるのは万国共通。
組み合わせや置き場所を試しながら、ぜひかごを使った冬のインテリアを楽しんでみてくださいね」
かごに入れるものは自由。そうわかっていても、ひとつ用途が決まると、ついそのまま使い続けてしまうということがよくありました。
でも、季節によって組み合わせを変えたり、あちらとこちらを入れ替えたり。そんなふうに、暮らしに小さな変化を取り入れたら、家で過ごす時間がさらに豊かになりそうな気がします。
あなたの部屋には、今どんなかごがありますか?
(おわり)
【写真】濱津和貴
もくじ
岩佐 知布由
インテリアスタイリスト。インテリアデザインを学んだのち、会社員やアパレル販売等を経て、フリーのインテリアスタイリストに師事。2018年に独立し、雑誌、広告、カタログなどでインテリアや雑貨、暮らしに関わること全般のスタイリングや、ショップのディスプレイ、住宅などの空間コーディネートを行う。
ライター 藤沢あかり
編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。
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