【真冬のおしゃれ道場】防寒もおしゃれも、両方欲しい!真冬のリアルな「着膨れ対策編」

編集スタッフ 小林

今年の夏に公開した特集「真夏のおしゃれ道場」で、おしゃれの基礎を、スタイリストの植村美智子(うえむらみちこ)さんに教えていただいた私・小林。

あれからすっかり毎日のおしゃれが楽しくなっていたのですが、ついに、この季節がやってきてしまいました。

そう、寒い寒い、寒〜い冬。とっても寒がりな私は、毎年冬の間はおしゃれを諦めて防寒に徹しており、ぶくぶくパンパンに着膨れがち。

けれどせっかくおしゃれの楽しさに目覚めたのだから、今年こそはもう、おしゃれを諦めたくない……!

というわけで、またもや師匠・スタイリストの植村さんに弟子入りし、「真冬のおしゃれ道場」を開催!

この特集では全2回にわたって、真冬のおしゃれの悩みをプロに相談していきます。

第1話の道場テーマは「着膨れ」。おしゃれは我慢、などとよく聞きますが、寒さ対策とおしゃれを両立させたい!という願いは、果たしてかなうのでしょうか?

 

 

寒がりなので、着込みすぎてしまいます……

実は他のスタッフにも驚かれるほど、とてつもなく寒がりな私・小林。とにかく風を通すまいと、選ぶアイテムは基本厚みがあるものばかり。

ちなみに私の真冬の標準装備はこんな感じ。厚手のコートの下に、フリース、そしてその下にさらに厚手のセーターを着用。暖かさ命!という感じで、正直おしゃれのことはほとんど考えていません。

写真のとおり、腕を自然におろしても脇が閉まらないほど、パンパンに着込んでいます。

普段はタンクトップ・長袖インナー・ウールのレギンス・靴下をインナーとして着用。さらにその上からセーター、フリース、コートなど、厚手のものを重ねていくスタイルです。

果たしてこの暖かさはそのままに、着膨れを解消することはできるのでしょうか?

植村さん:
「実は私もすごく寒がりなんです。だからその気持ち、よくわかります。

ちなみに今の私は、上半身だけで5枚の重ね着をしています。

外では薄着ですねと言われることが多いのですが、もっと寒い日であれば8枚くらい着ていることも」

植村さん:
「真冬の私の服装はこちら。腹巻ショーツ、タンクトップ、長袖インナー、袖なしTシャツ、フットカバー、膝下ストッキング、タイツ、裏起毛レギンス、暖かい素材のペチコート。

インナー類だけで上下合わせて、合計9枚着ています。その上にスウェットとスカートを着て、さらに薄手のカシミヤカーディガンとコートを羽織ります。

ちなみにインナーをたくさん重ねていますが、窮屈なのは苦手ですし、嫌いです。なので一番内側に着るタンクトップなどはジャストサイズを選びますが、その上に重ねるものは、いつもより1つ上のサイズを選ぶようにしています。

普段から徹底的に、たくさん重ね着をしてもスッキリ見えるように気をつけているので、その技を今日は教えますね」

 

 

おしゃれの技・その1
– 厚着は胴体部分に集中せよ –

植村さん:
「小林さんの場合、寒さ対策として厚手の洋服の上に、厚手の服を重ねていますよね。

それだとどうしても、着膨れを避けられません。なのでまずは厚手のものを1枚減らし、その代わり内側にインナーをしっかり仕込んで寒さ対策をしましょう。

今回であれば、コートの下に着ているフリースを脱ぐだけで、かなりスッキリすると思います」

植村さん:
「また小林さんの場合、脇が自然としまらない状態ですが、それは着膨れの観点からするとNG。

重ね着の際に気をつけるべきは、腕まわり。いわゆるアームホールの部分にゆとりがあるだけで、一気に着膨れ感を減らせます。なのでインナーを仕込むときは、胴体部分を重点的にし、二の腕はできる限りスッキリさせる。これが鉄則です。

今回はフリースを脱ぐ代わりに、腹巻きパンツをプラス。さらにインナー類の一番上に、袖なしTシャツを着てみましょう。長袖インナーの上に着て、セーターの首元や裾からチラッと白を覗かせると、着こなしが一気におしゃれな印象に。防寒対策にもなるので一石二鳥です」

▲買うなら色は白が絶対おすすめ!とのこと。長袖インナーにプラスしても、袖なしなら脇がもたつかずに着られます

植村さんの教えの通り、フリースを減らして、胴体部分に腹巻パンツ・袖なしTシャツを追加。

インナーを重ね着すると窮屈になるんじゃないかと思っていたのですが、全くそんなことはなく、むしろ前より肩まわりは動きやすく、かる〜くなりました。

後ろ姿をみても歴然の差。

脇が閉まり、腕まわりがスッキリするだけで、身体の大きさが全然違って見えます

袖部分の生地枚数を減らすことで寒くなるのでは、という点も難なくクリア。寒さも特段気になりませんでした。

もしもさらに防寒をするのであればアームウォーマーをつけたり、足元にフットカバーやストッキングを仕込んだりすると、見た目もスッキリしたまま、より暖かく過ごせるのだそう。

極寒の日など、寒がりの植村さんはこれにプラスして、ボトムスのポッケ部分、靴の中にホッカイロを入れることもあるようです。

 

 

おしゃれの技・その2
– 「薄い・柔らかい・暖かい」を選ぶべし –

先ほどのコーデから、コートを脱ぐとこんな感じのスタイルに。インナーを仕込んだことにより、フリースなしで十分に暖かく、腕まわりもスッキリです。

とはいえ、これよりもさらにスッキリ見せる方法があるなら、まだまだ知りたい!

そもそも着膨れしらずでいるために、洋服選びのコツは何かあるのでしょうか?

植村さん:
「小林さんのお洋服をみていて気がついたのですが、ローゲージ(網目がざっくりした)ニットが多いですね。

厚手でボリュームがあるニットは可愛いのですが、着膨れの観点だけで考えると、ハイゲージ(網目の細かい)ニットに変えてみるだけで雰囲気が変わると思います。

ハイゲージニットはそもそも生地に厚みがないのでスッキリ見えますし、さらに柔らかい質感なので、洋服と身体の間にゆとりが生まれて華奢に見えます

暖かさが違うのでは?と思うかもしれませんが、カシミヤなどの素材を選べば、薄手でもちゃんと暖かいので大丈夫ですよ」

▲左がハイゲージニット、右がローゲージニット。確かに畳んで比べてみると、厚みが全然違います!

実際に上の写真のハイゲージのニットに変えてみたら、こんな感じに。

同じようなダボっとした大きさのニットですが、身幅のボリュームが違います。そしてとにかく、着心地がかる〜い!!

ちなみにここまでに習ったことは、真冬のコート選びにも言えるそう。

・腕まわりに余裕があるもの
・生地が薄くて柔らかく、暖かいもの

を選ぶと、着膨れ対策になるそうですよ。

▲握ってみると、柔らかさがよくわかります

▲かたちは違えど、アームホールにゆとりがあり、柔らかくて薄手のコートを着るとこんな感じに。腕が細く見えてびっくり!

 

 

おしゃれの技・その3
– ボリュームには縦ラインを足すべし –

ここまで「薄手のものを重ねることでスッキリ見せる技」についてお話してきましたが、もちろんボリュームのあるアイテムだって可愛いですし、おしゃれに着たいですよね。

そこで、もしも可愛く着膨れられるなら……なんて、夢のような相談もしてみました。

植村さん:
「小林さんが着ていたフリースのようなボリュームアイテムを着るなら、ボトムスなどに<落ち感>のあるものを持ってくると、バランスが上手に取れると思います。

このコーデはワンピースの素材とシルエットで、ストンとした落ち感(縦のライン)を足しました。さらにアイテムを同色系でまとめることで視覚的にゴチャっとさせず、大人っぽく着られるように調整しています。

ローゲージのセーターを着るときなども、ぜひボトムスの素材感、シルエットを意識してみてください。縦のラインを強調するもの、素材が柔らかいものや、艶のあるものなどを合わせるのがオススメです

 

暖かくするならばとにかく厚手のものを着るしかないと思っていた自分は、もう過去のもの。今年の冬は、スッキリおしゃれを楽しみたいと思います!

続く第2話では「とことん楽な部屋着を着ている自分を鏡でみたときに、ガッカリしないための技」を教えていただきます。

(つづく)

 

Photo:濱津和貴

 

もくじ

 

植村美智子

スタイリスト。雑誌や広告などで活躍し、2010年より個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin’(リルティン)」もスタート。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)などがある。

 


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