【私の宝石箱】06 : ありのままでいたいから。寄り添ってくれるジュエリーを
編集スタッフ 齋藤
誰もが持っていそうな洋服だとしても、ジュエリーを合わせるだけで、ふいにその人らしさがあふれだす。まるでおぼろげだった輪郭が、急に鮮明になるように。
それは例え、一目惚れで選んだものでも、誰かが選んでくれたものでも、等しく。
私はなんだか宝石箱の中には、持ち主の大切な人生が詰まっているような気がしてならないのです。例えおもちゃの指輪であったとしても、何かが揺り動かされて選んだのであれば、その人にとっては何にも替えがたいもののはずだから。
あなたの宝石箱には、何が入っていますか。
そんな質問を、当店スタッフにしてみました。誰かが集めた物たちの愛しさに、ちょっとだけ、触れてみたくて。
Episode 05:Morishita
笑顔のステキな人。
当店でバイヤーをしている森下のことを思い浮かべるとき、私にはそのワードが一番しっくりときます。
彼女を見ていると、いつだってその時その時を楽しんでいるような気がするんです。
ころころと変わる表情と一緒で、森下が持っているジュエリーもさまざま。見せてもらったものの中には、自分で選んだものだけではなく、お父さんからもらったネックレスも。
こだわりと言うと「一貫性」という言葉がつきまとうけれど、軽やかにいろいろなものを受け入れることも、彼女らしいこだわりなのかもしれません。
▲tulala worksのピアス
森下:
「ガラス質のものや水牛など、天然の表情を生かしたジュエリーをよく買ってしまいます。
ダンスをやっているからかもしれませんが、自然体でありたいという気持ちが強くて。なので大きさや見た目に存在感があると、なんだか気になって外してしまうんです。
指輪も着けていると気になってしまうから、あまり着けません。たくさんリングをつけている人を見ると、ステキだなぁと思うし憧れてはいるんですけど。
だから着けているのを忘れられるくらいのサイズ感で、見た目も透明のものが軽やかさを感じられて好きです」
▲14(キャトルズ)のピアス
シルバーも似合うかも?と
思えたピアス
▲Tenpchiのピアス
森下:
「持っているアクセサリーは、ほとんどが作家ものです。アトリエブランドと聞くと、それだけで心が動かされてしまって。
デザイナー今井万利子さんのブランドであるTenpchi(テンプチ)のピアスは、気に入って2年くらいずっと着けていました。ゴールドの方は約1年あまり毎日つけていたので、真鍮部分がはげてしまうほど使い込んでしまい。
最初に購入したのがゴールド。シルバーは、自分には似合わないと思っていたんです。なんだか私よりも大人の女性のためのものって感じがしてしまって。
けれど大好きなTenpchiで試しにシルバーも買ってみたら、意外と良いかもと思えて。
20代後半の今、ようやく最近シルバーもステキかもと思いはじめました」
▲Kaoruのピアス
毎日着けているのは
父がくれたダイヤのネックレス
▲ティファニーのネックレス
森下:
「ネックレスは父からもらった物です。
私の母も、いつも着けているネックレスがあって。祖父にもらったらしいのですが、私の父はずっとそれに憧れていて、娘にネックレスをあげたいと思っていたみたいなんです」
森下:
「もらったのは確か、23歳くらいの誕生日。節目でもない微妙な年齢にプレゼントしてくれるなんて、なんてステキなんだろうと思いました。
父は仕事で家にいることが少なく、母にもプレゼントで愛情表現をするタイプ。私へもずっと何かしたいと思っていてくれていたことが、うれしかったです。
エルサベレッティというシリーズで、シンプルだからどんなファッションにも似合います。私にとってのお守りのようなネックレスです」
格好良いよりも
ありのままの感情を表現したい
▲tulala worksのピアス
森下:
「私は小さい頃からモダンジャズダンスをしているんですが、モダンジャズは体を伸び伸びと使える表現が多いんです。
私は格好良いかどうかよりも、その時の感情を表現するのが好きなのだと思います」
森下:
「だからジュエリーも、主張の強いものよりも、自然体に馴染んでくれるものを選んでいるのかもしれませんね。
だって数年後は自分がどんな気持ちになっているかなんてわからないですし、その時も寄り添ってくれるものが良いですから。
自然体であるがままの雰囲気を身に纏ったジュエリーが、私らしさを保つお守りになっているのかもしれません」
Photo : Kazumasa Harada
Styling : Maki Taniyama
森下(もりした)
最近ハマっていることは、食べたものを手帳に記録すること。いろんな旬のフルーツを食べること。あったかいお茶とちょっとしたお菓子を用意して、ホッと一息つくこと。寝ることや食べることも大好きだけれど、やっぱり踊ることが一番好き。
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