【店長の佐藤より】映画『青葉家のテーブル』ができました。今日まで奔走した一年半の日々のこと。
店長 佐藤
「長編映画ができました」のお知らせ贈ります。
『青葉家のテーブル』長編映画化の決定をお知らせしたのは昨年の夏、2019年7月のことでした。
あの日から約一年半。
2020年の秋頃に公開予定とお伝えしていたところ制作延期を余儀なくされましたが、それでも映画化を発表した時に、多数お寄せいただいた喜びのお声、「公開を楽しみに日々を頑張ります」といったお客さまからのお声が頭を離れることはありませんでした。
お客さまにした約束を良いタイミングが訪れたら守りたい。そんな気持ちでした。
今日やっとこうして「長編映画ができました」とコラムに書けていることに誰より安堵していますし、心から楽しみにしてほしいと思える映画が完成したことがお腹の底からうれしいです。
そして世界規模で大きな変化があったこの一年。互いにたくさんの大変なことがあったと思いますので「本当におつかれさまでした」という気持ちと、少しだけ早い「メリークリスマス」を込めてこのお知らせコラムを贈りたいと思います。
「こんな映画を待ってた」と自分は思えるか?
それだけをずっと考え見ていました
▲クランクアップまで監督の松本壮史さんやプロデューサー・制作スタッフの皆さんと意見を交わす日々を走り抜きました
WEBドラマの製作に引き続き、今回の長編映画化プロジェクトについても脚本制作・キャスティング・演出・料理・衣装・美術・ロケーションの選定・クランクインからクランクアップまでの本番撮影……と全ての工程にわたし自身も参加させてもらいました。
プロジェクトが始動した昨年の夏以降も、物語の方向性が決まり「この映画を通してこんなメッセージを受け取ってもらえたらうれしい」というところが見えてくるまでに、まずかなりの時間を要しました。
さらに脚本については初稿から最終稿までに足掛け一年かけることになりましたが、監督やプロデューサー・脚本家さんが本当に粘り強くこちらのオーダーも汲み取りつつ良いものへと仕上げてくださいました。
歳を重ねかつての若い時代を思い出しつつも今もなお「より良い自分になろう」と奮闘している大人世代の方に。そして今まさに「自分とはなんぞや」と葛藤したり模索をしているかもしれない若い世代の方に。
きっと気持ちの安らぎや小さな勇気をお届けできる作品になっているんじゃないかと期待しています。
▲みんなモニターを見つめる眼差しが我を忘れて真剣です。1カット1カット丁寧につくり込んでいきました
少し前に、とある試写室を借りて制作関係者だけのスクリーン試写を行いました。
一つ一つ大切につくったカットが物語としてつながった状態となり、それを初めてスクリーンで観る日。
正直、前日から緊張が炸裂していました。「もし、もしも、スクリーンで観た時に初めてあれれ?となっちゃったらどうしよう……」そんな気持ちでした。
結果的には、その日つけていったネイビーのアイラインが落ちて目の周りが青くなるほど、涙を流すことに。
脚本も各シーンも。どこでどんな料理がどんなお皿で出てきて、あのシーンでは役者さんがどのピアスをつけているかまで覚えているはずなのに、初めて全カットが編集され繋がりを持った物語となったのを観たとき、その出来上がった「物語」が改めて自分の琴線にふれ心を揺さぶったのだと思います。
制作に関わりながら、ずっと考えていたこと。細かい判断をしていかなければいけない場面で芯として持っていたこと。それは「こんな映画をずっと待ってた」と、まず自分が感じられるかどうかという視点でした。
だからこそ、最初の視聴者・鑑賞者にもなれたこの日。
「こんな映画待ってた」と感じられた自分に安堵して肩の力が抜けると共に、「これをお客さまに、青葉家ファンの皆さまに早く観ていただきたい」という好奇心がムクムク湧き上がりはじめました。
物語だけでなく、映像を構成する美術や小物使い、料理・衣装・光の具合などなど、大きなスクリーンでぜひ鑑賞していただきたい演出面のポイントもたくさんしのばせています。音楽もサイコーです。
▲映画でも青葉家の舞台として使ったのはドラマに引き続き我が家でした。モニターを確認しながら細部の物を動かしていきます
「14年前に雑貨屋としてスタートした会社が製作した映画」という目線でもどうか楽しみにしていてください。
2021年6月18日(金)の劇場公開をどうぞお楽しみに!
▲物語の要となるロケーションで撮影の合間に松本監督(向かって右)と美術の加藤さん(左)と。この3人でモニターを凝視して沢山のやりとりをしました
わたし自身も「映画」というものが大好きです。
セリフやスタイリングを覚えてしまうほど繰り返し観る映画、大袈裟ではなく人生に影響を受けた映画があります。
若い頃に劇場で観て「こんな映画をずっと待ってた」と感動した映画もあります。
叶うことならば、一人でも多くの「誰か」にとって、映画『青葉家のテーブル』がそんな作品として心に残るものとなることを心から願っています。
脚本制作から、本番撮影の立ち合いまで。わたし自身もどこかでずっと自分の若かりし頃を思い出したり、長年会えていない友人のことを思い出していました。
そして映画製作に関わっている人生の奇遇に驚きつつも、14年間取り組み続けてきたお客さまを想像しながら「こんな商品があったら喜んでもらえるんじゃないか」と考える仕事と全く同じ気持ちで、不思議なほどに「違う仕事」と捉えず自然に映画製作に向かっていたようにも感じます。
ここから年明け以降、劇場公開に向かって、さらなる詳細情報や現場の雰囲気・キャストさんの素顔を感じ取っていただけるコンテンツを公開していく予定です。
この公開までのプロジェクトに共に関わっているような気持ちで、ウォッチしていただければ心強く思います。
今日は最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
北欧、暮らしの道具店
店長 佐藤友子
2020年12月17日
▼映画『青葉家のテーブル』の公式ホームページ
【写真】高木美佑
2枚目〜5枚目
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