【インテリアの楽しみ方】第1話:古道具を素敵に取り入れてみたい。「REFACTORY antiques」を訪ねました。

ライター 長谷川未緒

その人らしさが伝わってくるようなインテリアで整えられた部屋は、居心地が良さそうですし、健やかな毎日を送れそうです。

とくにアンティークやヴィンテージのものを上手に取り入れた部屋づくりは、古いものが持つ空気感が落ち着いた雰囲気を醸し出し、素敵だなあと思います。

古道具を日常的に使いこなし、インテリアを楽しんで、もっと自分の家を好きになりたい。そこで、「REFACTORY antiques」の店主・渡邉優太さんを訪ねました。4回に分けて、ご紹介します。

 

アンティークセレクトショップ「REFACTORY antiques」

「REFACTORY antiques」は、埼玉県の飯能駅から車で10分ほどの場所にあります。遠くには山が、目の前には川が流れ、東京からすぐなのに、ゆっくりした時間の流れを体感できます。

もともと材木倉庫だったというお店は天井が高く、落ち着いた空間です。一歩進むごとに気になるものがあるため、なかなか奥まで進めません。

渡邉さんは、大学でユニバーサルデザインや人間工学を学び、卒業後「ザ・コンランショップ」でインテリア業の入り口に立ちました。

その後、設計デザイン事務所での内装業や、アンティーク家具の修理の仕事を経て、2012年に独立、店舗と工房が一体となったアンティークセレクトショップ「REFACTORY  antiques」をオープンしました。

 

古道具選びに特別な知識は必要ない?

古道具をインテリアに活かしたいならば、勉強してからじゃないといけないのかなとか、専門知識がないと選べないのかなと少し心配していたのですが、お店のものを拝見しながらお話を伺っていたら、あまり気にしなくていいように思えてきました。

渡邉さん:
「僕自身は、そのものが持つ歴史や背景といった視点も持ち合わせているので、つい、あの建築家が建てたあの家に取り入れられた、何年ごろの初期型で、なんて作為的な目で選びがちです。

でも、取り入れたときに暮らしが豊かになることが大事ですから、何も知らずにぱっと見て、直感で気に入ったものを選ぶのがいいと思いますよ」

どこの国のものとも作られた年代も、何もわからなくても自分の「好き」で選んでよければ、自由に古道具を楽しめそうです。でも、インテリア全部をアンティークやヴィンテージにはできないし、いまあるものと、うまくなじませるコツはあるのでしょうか。

渡邉さん:
「置いて違和感がないかどうか、素材などにこだわって選ぶことも必要ですが、取り入れたいけど、全体としてなじまないと感じるときは、お気に入りの家具を置いて自分の時間を楽しむスペースや、好きな古道具を飾る展示台を作るなど、家の中で古道具を使う場所を分けてもいいと思います」

 

古道具はメンテナンスで、いまの暮らしになじむものに

古道具に憧れはあるけれど、使いにくいのでは?というイメージや、普通のマンションの一室に置いて浮かないかなど、不安があります。

渡邉さん:
「マンションや新築の部屋でもアクセントとして取り入れてもらえるように、いまの暮らしに沿える仕立てを施すようにしています」

売約済みだという上の写真の食器棚は、1回塗装を剥がして素地に戻し、お客様の現在のインテリアが焦げ茶色が多いということだったため、写真を送ってもらい、それに合わせて色を塗り直したそう。

もうひとつ、参考にと見せてくれたのが座面が籐でできたカウンタースツールです。室内で使う椅子の座り心地を試す場合は、靴を脱いでから座ることも大切だと言います。

▲スツールの脚についたマスキングテープは、カットの目印。

渡邉さん:
「このスツールは、合わせたいカウンターに対して少し座面が高いということで、脚をカットすることにしました。ただ、脚のカーブの見え方が変わるので、このバランスは崩したくありませんでした。

また、インテリアの景観として、高さを座り心地にぴったり合わせてしまうと、リビングから見たときにダイニングテーブルに隠れてスツールが見えなくなってしまうという問題もありました」

カウンタースツールは、長時間座るよりちょっと荷物を置くような用途のほうが多いこともあり、少し高めにカットすることに。

リビングから籐の座面がちょうど見えて、座りづらさもなく、デザイン的にも元のいいところがなくならないような高さで、問題を解決したそう。

お店で要望を伝えてみて、叶えば購入を検討することにすれば、古道具を迎え入れるハードルも下がります。

もっと気軽に取り入れたいならば、家具ではなく雑貨という手もあるな、と感じたのが、お店のところどころに置かれた古い糸巻きです。そのものが持つ存在感もさることながら、植物の飾り台になっていました。

糸巻きとして使うことはなくても、工夫次第でいくらでも活躍の場が見つかることに、古道具の懐の深さを感じます。

▲糸巻きの上には、植木鉢が。

渡邉さん:
「植物はソーサーの上に置いても湿気を帯びてくるので、浮かせたいですよね。ディスプレイを真似して、『これは古い糸巻きで』と会話の種にしてもらえたら、うれしいです」

第2話では、渡邉さんのご自宅を訪問。家具や雑貨などの古道具をふんだんに取り入れた、何風と決めつけないインテリアや、DIYで実現したお気に入りのスペースなど、参考になるアイディア盛りだくさんです。家で過ごすことが増えたいま、プチ模様替えのヒントにも役立ちます。

(つづく)

 

【写真】MEGUMI

 

もくじ

第1話(3月1日)
古道具を素敵に取り入れてみたい。「REFACTORY antiques」を訪ねました。

第2話(3月11日)
家じかんに飽きたときのプチ模様がえ

第3話(3月17日)
家がもっと好きになるアイデア

第4話(3月29日)
古道具の選び方やメンテナンス、リメイクについて

 

渡邉優太

大学卒業後、「ザ・コンランショップ」やインテリア内装業、古道具の修理等を経て、2012年アンティークセレクトショップ「REFACTORY antiques」をオープン。国内外から古道具を買い付け、修理、販売をするほか、個人宅や店舗、施設等のリフォームや空間デザインなども行う。Instagram(@refactory_antiques)。3/3~3/16「新宿0丁目商店街 LE TEMPS」(新宿伊勢丹本館1F)参加、3/27〜28、4/17〜18「森と湖のマルシェ」(飯能メッツァヴィレッジ)参加

 

ライター 長谷川未緒

東京外国語大学卒。出版社勤務を経て、フリーランスに。おもに、暮らしまわりの雑誌、書籍のほか、児童書の編集・執筆を手がける。リトルプレス[UCAUCA]の編集も。ともに暮らす2匹の猫のおなかに、もふっと顔をうずめるのが好き。


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