【あの人のバッグ】”心地いいもの” を長く、大切に継いでいく。喫茶店店主のバッグの中身
リップに手帳、お財布、ポーチ。お出かけに欠かせないものとして選び集めてきた「バッグの中身」には、そこかしこにその人らしさが詰まっている気がします。
「あの人のバッグ」は、気になる方のバッグやポーチの中身を見せてもらう連載。
今回ご出演いただくのは、埼玉県小川町で喫茶「PEOPLE(ピープル)」を営む店主の柳瀬 菜摘(やなせ なつみ)さん。
週末だけの喫茶店として、地産のおいしい野菜を使った料理や焼き菓子をふるまいながら、自らセレクトした雑貨や食材を販売しているPEOPLE。
今回は柳瀬さんが仕事の日に持ち歩くバッグとポーチの中身を拝見しました。
ー仕事バッグの中身ー
大切な友人が手がける
「心地いいもの」をお供に
上から時計回りに
エプロン / Funatabi Atelier
白い巾着 / 焼き菓子komugiの6周年記念巾着
青い巾着 / alayottoの藍染巾着
スカーフ / fuu fuu fuuの押し寿司スカーフ
ステーショナリーポーチ / ダイソー
サングラス / ロンドンの古着屋で購入
サングラスケース / アジアの民芸品
水筒 / 象印
お財布 / イルビゾンテ
柳瀬さん:
「バッグの中身をはじめ、日々使うものを選ぶ基準は『心地がいいか』。身につけている時、使っている時、自分が違和感なく心地よく思えるものかどうかを大切にしています。
友人や知人が思いを持って作るものは応援したい気持ちが強く、特に愛用しています」
柳瀬さん:
「染色作家の友人が手がけるレーベル『Funatabi Atelier(フナタビアトリエ)』のエプロンは墨染めのもの。一見ダイナミックな墨染めですが、料理の際につく汚れも柄に重なって馴染んでいき、育てていくような感覚で付き合えるエプロン。おおらかな表情に惹かれます。
長年使い込んで肩紐部分が弱くなってしまったので、肩紐を自分で付け替えて、自分の身に着けやすいようにカスタマイズして使い続けているお気に入り。
このエプロンをつけると気持ちが引き締まり、仕事モードに切り替わります」
柳瀬さん:
「押し寿司作家として活動する友人『fuu fuu fuu』さんのスカーフは、野菜の押し寿司をモチーフにしたテキスタイル。おいしそうで、可愛くて、元気の出る柄です。
ちょっと寒い日には首に巻いたり、ハンカチとして使ったり。なにかと便利なアイテムです」
柳瀬さん:
「通勤バッグは『Southern Field Industries』のもの。小川町の近く、鳩山町という町にアトリエを構えバッグやベルト、小物を作るブランド。私も今、ここのスタッフランチを作ったり、バッグ制作のお手伝いをしたりしています。
丈夫なキャンバス地で洗濯機でも洗えるので、汚れも気にせずガシガシ使えるのが魅力。中にタンブラーを収納できるポケットがあって、縦向きに固定できるので、中で倒れてこぼれてしまう心配がないのも嬉しいポイントです。
3種の持ち手がついていて、シーンに合わせて持ち替えられるのも便利。子どもといる時は両手が空くようななめ掛けにして、ふだんはトートバッグのように肩掛けに。荷物が少ない時はハンドバッグのように手首にかけて使うこともあります。
日常に使いやすいので、ここ数年ほぼ毎日このバッグを愛用していて、生地が擦り切れてしまった部分もあったのですが、お直しをしていただいて再び現役に。直した際のステッチ模様も、自分だけの特別なものになったようでより一層愛着が湧きました」
ーポーチの中身ー
健やかに過ごすお守り代わりの
ケアアイテム
左から順に
喉スプレー / だいじょうぶなもの 百年はちみつ 液体のど飴スプレー
ロールオンオイル / Essensorie
ハンカチ / YARN HOME
柳瀬さん:
「メイク道具は持ち歩かず、ポーチにはケアアイテムを少量だけ入れています。
喉スプレーは日々を元気に過ごすためのお守り代わり。ちょっとでも喉がいがいがする、と感じたらシュシュっとスプレー。薬になるべく頼らず健康を維持したいので、日頃の予防を意識しています。味もおいしいので薬感がなくて◎。自宅用と持ち歩き用をそれぞれ常備していて、PEOPLEでもお取り扱い中です。
オーストラリア・メルボルンのフレグランスブランド『Essensorie』のパフュームオイルは、マンダリンとサンダルウッドの香りに癒されます。香水ではなくオイルなので、後を引きすぎないところも好み。リフレッシュしたい時、手首やこめかみに塗って楽しんでいます。
『YARN HOME』のハンカチはふかふかの手触りが格別。そして乾くのがとっても早い! 何枚か持っているのですが、『omotesando atelier』の別注カラーが特にお気に入りです」
長く愛用し続けたいアクセサリー
左から順に
バングル / itoguchi
ゴールドのリング / 母から譲り受けたもの
ルビーのリング / 祖父母から譲り受けたもの
ピアス / horieee
腕時計 / オメガ
柳瀬さん:
「アクセサリーも気に入ったものを長く使い続けています。
真鍮のバングルは以前沖縄に行った時に宿泊した宿『mui』で購入した沖縄の作家『itoguchi』さんのもの。珊瑚でつけた模様がアクセントになっていて、これを身につけると沖縄旅と美しい海の思い出が蘇ります。
ゴールドのリング、腕時計は母から譲り受けたもの。腕時計は母が新婚旅行の際に購入したもので、ベルトを修理し大切に使っています。
ルビーのリングは結婚当初に義祖母から譲り受けたもの。ルビーとダイヤがついた豪華なリングを、ジュエリーブランド『Ryui』さんにリメイクしていただきました。シンプルなデザインに生まれ変わり、日常的に身に着けられて嬉しいです。
ピアスは、アンティークビーズなどの装身具を手がける作家『horieee』さんのもの。揺れるモチーフのピアスは子どもが生まれてから日常でつける機会が減ってしまったので、これはPEOPLEに立つ時に着ける特別なピアス。着けると気分が上がります」
柳瀬さん:
「人が集える場所を作りたいと、関東近郊で場所を探していた中で小川町に出会いました。
PEOPLEがあるのは『玉成舎』という、140年近く前にできた古い建物。母屋の隣にある蔵をお借りできることになり、たくさんの方々の力をお借りしてリノベーションし、オープンして今年で6年が経ちます。
この町には魅力的な人やものが多いんです。有機農業の盛んな地で、情熱をもつ有機農家さんの手がける野菜は日々のランチメニューに使わせていただいていますし、ものづくりをする方が多いので、彼らの作品を楽しめる展示やイベントなどを企画することも。それらを表現する場所として、これからも店を続けていきたいと思っています」
流行や新しさより、自分が大切にしたいものを長く愛し続ける芯。柳瀬さんのバッグの中身には、お店作りにも共通する思いが感じられました。
柳瀬 菜摘
料理家・デザイナー。広告制作会社、アパレルブランドなどを経て、カフェとプロダクトを展開するオーストラリア・メルボルンの会社でデザインを担当。東京から埼玉県小川町に移住し、夫と共同で喫茶店「PEOPLE」を営む。Instagram @people.jp。
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