【我が家のイヌとネコ】第19話:犬がだいすき!小さな頃からムツゴロウさんに憧れて、犬4匹+猫2匹と暮らす大家族。
編集スタッフ 田中
どうぶつに囲まれて暮らすことに憧れて。
不定期連載でお届けしている、イヌやネコ、どうぶつと暮らす方々にお話をきくシリーズ。
今回は、SUMiCOこと ふじおか すみ さんと、犬4匹、猫2匹の暮らしをお届けします。
なんとも表情ゆたか、眺めているとプッと吹き出してしまうような犬猫の写真がinstagramに載せられていたのがきっかけで、SUMiCOさん(@sumico)を知ったんです。
また、家族のごはんの時間に、おこぼれに預かろうとする和気あいあいとした様子に和ませてもらいました。
多頭飼いしている方の暮らしって、どんなだろう?犬と暮らし始めて人生がかわったというSUMiCOさんのお話を聞きました。
SUMiCOさんと暮らす仲間たち
左上の「とんくり」を筆頭に、イングリッシュブルドッグ1匹、フレンチブルドッグ2匹、MIX犬(雑種)1匹、猫2匹、そしてここには写っていませんが、リクガメ1匹(驚き!)もいっしょに暮らしているそうです。
詳しい年齢や性格などは、今回はそれぞれの写真につけたキャプションでご紹介することにして、さっそくたくさんの動物に囲まれて暮らす一家の様子をのぞきにいきましょう。
ムツゴロウさんに憧れて、たくさんの犬と暮らしたかった。
▲左から、ビブ3歳、ハル1歳、チバ1歳。黒猫のビブ、おっとりしていて争いを好まない。だからなのかご飯をいつもとられてしまうそう。
─ たくさんの動物たちと暮らすようになった経緯を教えてください。
SUMiCOさん:
「小さな頃、テレビで見ていたムツゴロウさん*の暮らしに憧れていたんです。たくさんの動物たち、なかでも犬が好きでしたね。そして、テレビ番組のなかで犬の出産を取り上げていた回に感動して、犬のお産が自宅でできたらすごいなあ、良いなあと思うようになりました。
その後、22歳でペットショップで出会ったフレンチブルドッグを最初に迎えます。そしてもう1匹増えた犬との間に産まれたのが、『アカさん』という名前の子でした。
念願の犬の出産を経て生まれてきたので、とても可愛がっていたのですが、今年の3月に亡くなってしまいました。フレンチブルドッグは、犬種特有の病気もあり、多くの犬種にくらべて短命だといわれることもあります。だから、その後どんな犬たちと暮らすか、計画的に考えようと思ったことも。
でも、初代のフレンチブルである『どんぐり』に似た子を見つけたり、知り合いから『アカさんに似ている子がいる!』と紹介されたり。結局、いろいろなご縁で増えていき、犬4匹、猫2匹、亀1匹の大所帯ですね」
*ムツゴロウさん…….作家、エッセイストの畑正憲さんの愛称。北海道にムツゴロウ動物王国を開園し、動物の飼育や共生について執筆し、文筆生活を送る。この様子がテレビ番組でシリーズ化され人気を博した。(『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』フジテレビ系列)
▲チャァは3歳、女の子。名前は以前にいた犬たちの名前から一文字ずつもらったそうです、
▲左:ハル1歳、右:とんくり9歳。ともに男の子。ハルは里親募集サイトで知り、そのなんともいえない表情に惹かれて。とんくりは、以前居たどんぐりに似ていたことが縁でやってきた。濁点をとって「とんくり」に。
犬と暮らし始めて、人生が変わった。
─ 犬と暮らし始めて、どんな変化がありましたか?
SUMiCOさん:
「22歳で初めて犬と暮らすようになってから、人生が変わったと本当に言えます。
それまでは、普通にファッションや美容にも興味があり、ショッピングも大好きでした。けれど、犬を飼ってからは、そこが中心になりましたね。読む雑誌、出かける場所も “犬が楽しめる場所、いっしょに行けるところ” と生活から遊びからすべて基準が変わったしまったくらいに。
もともと犬が好きだったのもあるんでしょうが、まさかこんなに大家族になるなんて思いませんでした(笑)。
ファッション雑誌より興味がわいたのは、驚くほど表情ゆたかな犬との暮らしが、自分にとって大切になったからでしょうね」
▲本棚のいちばん下のカゴに入り込む猫のチバとビブ。チバは、千葉県から来たからチバ(笑)。ビブは犬の散歩中に出会い、連れて帰ってきたそう。
▲日向ぼっこ中?のチャァ。知らない場所では縮こまっているけど、お家のなかではいちばん強気な女の子。
人もどうぶつも、なるべく同じように暮らす。
▲instagramに投稿された「メッシ」の時間。みんな、ご主人の一挙手一投足に釘付けですね、、、!
─ Instagramでおなじみの「メッシ」の時間のこと、教えてください。
SUMiCOさん:
「わたしのInstagramのなかでは通称 “メッシ” と呼んでいるんですが、ごはんの時間のことですね。
夫が帰宅してからごはんを食べるときのことをそう呼んでいて、それ以前にどうぶつたちのごはんの時間は終わっているんですが、やっぱり誰かが食べているとおこぼれを狙って『何かもらえないかな?』と寄ってくる、その様子がなんだかおもしろくって撮り始めたんです。
ごはんは、人の食べる食材に味付けをせず、食べさせていいものだけをあげています。人もどうぶつも、なるべく同じように暮らしたいという思いもあって。
とはいえ、やっぱり犬は犬、猫は猫。大切な家族ではあるけれど、彼ららしい暮らし方も尊重して、人の思いを押し付けたりはしないように、互いが自由に暮らせたらと考えています」
▲たまに、味付けしていないササミなどをもらうことも。
─ 家族のなかの関係性を教えてください。
SUMiCOさん:
「我が家の犬や猫たちは、私たち夫婦とは、群れのような感覚で暮らしている気がします。
わたしが群れのボスで、夫は群れの下っ端か、お客さんのような立ち位置なのかな(笑)?上下関係がはっきりとしていて、それぞれに役割のようなものがあります。
いちばん気がつよいのは、フレンチブルドッグのチャァ。外にいくと内弁慶というか縮こまってしまうんですけど家のなかだと強気です。世渡り上手だなと思うのは、猫のチバ。誰とでもうまく付き合っているように見えます。ハルは身体は大きいけれど、まだ子どもなので抱っこが好きですし、まだ我が家にきたばかりのきっちゃんは、じーっとみんなを観察しています。
そんななかで、一番年長者のとんくり(通称とんちゃん)は、積極的にみんなと遊ぶことはあまりないけれど、一定の距離を保ちつつ、見守っているようなんですよね。家のなかだとおとなしいですが、外に出ると元気よく遊ぶのが大好きな9歳です。
こんなふうに、一匹ずつ本当に見ていて飽きないですね」
▲きっちゃん(女の子、推定6〜7歳)。今年3月に亡くなったアカさんにとても似ているのが縁でやってきた。まだ一ヶ月ほどしか経っていないが、馴染んでいるそう。
▲SUMiCOさんが帰るのを待ち望んでいる3匹。左からチャァ、とんくり、ハル。
何してもかわいい、おもしろい。1日でも長く人生を共有したいと思う。
─ いま犬や猫たちに伝えたいこと、ありますか?
SUMiCOさん:
「ありきたりだけど、感謝の気持ちしかありません。どうぶつたちの暮らしは、とてもシンプル。嬉しいも楽しいも悲しいも。まっすぐに表現して伝えてきてくれるんです。その姿に私たちは学ぶことが多いなと思います。
とにかく、何をしていてもかわいいし、行動がおもしろい。
1日でも長く人生を共有していきたいなあと、自分もがんばろう!と思います」
今回は、たくさんのどうぶつたちと暮らす、SUMiCOさんの暮らしをお届けしました。
それぞれが生き生きと、自由に好きな場所でのんびりとリラックスできている理由はお話を聞いてわかったような気がします。この環境はSUMiCOさんが土台をつくってはいるけれど、犬や猫たち自身も共同生活のなかで、だんだんとできてきた空気なんだろうなあと思いました。
もちろん、SUMiCOさんとご主人が何匹いても大丈夫な暮らしを整えてきたのでしょうね。「君たちが大好きだからね」という気持ち、伝わっているからこんなにもいい表情なんでしょうね。
それではまた次回をお楽しみに。
「犬・猫との暮らし」その他のエピソード
ふじおか すみ(SUMiCO)
写真家。主に、雑誌BUHI「ことばといぬ」での連載、雑誌や企業への写真素材提供、犬のためのチャリティ撮影会の開催など。依頼をもらえば、犬とその家族の写真撮影も行う。instagram(@sumico、@donkolog_f)、donkoro.ciao.jp/donkolog
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