【我が家のイヌとネコ】第8話:内田彩仍さんの愛猫・クリム。かわいい寝姿やリラックスした表情をインテリアとともに。
編集スタッフ 田中
写真 内田彩仍、カメラマン中島千絵美、添島久美子
不定期連載でお届けしている「特集・我が家のイヌとネコ」。今回は、暮らしを自分らしくていねいに、そして楽しむアイデアを著書などでご紹介する内田彩仍さんのご家族、ネコのクリムが主役です。
内田彩仍さん × アメリカンショートヘア・クリム
▲内田さんがお茶の時間なら、クリムもカリカリの時間。
今回の主役は、シルバーグレーの縞模様がきれいなクリムです。アメリカンショートヘアの代表的な毛色がきれいですよね。
ご家族は、著書『幸せのしたく』や『重ねる、暮らし』をはじめ、家事をたのしくするアイデアを数多く紹介されている内田彩仍さん。
当店でも「ご機嫌をつくるもの」という特集にご登場いただいたことがありました。
profile
名前:クリム(klim)、雌(アメリカンショートヘア)
年齢:8歳
性格:臆病でこわがり。ごはんが待ちきれないときは『にゃ、にゃ』と催促。紙をまるめて投げものを、取りにいく遊びが好き。
天国のお兄ちゃん猫・ミルクから名前をもらったクリム。
▲毎朝ベッドメーキング中に全力で邪魔しにくるそう。
─内田家にやってきたきっかけは?
内田彩仍さん:
「クリムをわが家に迎えたのは、以前にいたミルク(milk)というお兄ちゃん猫がきっかけでした。相棒のように暮らしていたミルクが、15歳のときにガンになり、亡くなってしまったんです。
ずっとそばにいて毎日看病しながら、幸せな時を過ごしていたから、亡くなったあと、わたしはミルクが居ないことを、なかなか受け入れられずに過ごしていました。
それから半年ほどして、友人が自分の家で飼っている猫の画像を送ってくれたり、ペットショップのホームページにあった子猫の動画を眺めてみたり……。そうしているうちに、悲しすぎて今までは思い出せなかった、ミルクとの幸せな暮らしも、たくさん思い出せるようになって。
それと同時に、猫との暮らしがかけがえのないものだということにも、気づいたんです」
▲遊ぶときは内田さんといつも一緒。(photo by 中島千絵美)
─クリムは二代目なんですね。
内田彩仍さん:
「そうなんです。ペットショップの動画を見ているうちに、ミルクと同じ誕生日の子猫を見つけて。毎日動いている姿を見ているだけで、気持ちがほぐれていくようで。その後、夫と相談してわが家に迎えることにし、岡山の倉敷にあるペットショップまで迎えに行きました。
初めて会ったときは、2ヶ月を過ぎているのに、手のひらにのるほどの小さすぎる猫で。ペットショップの方が他の猫を勧めてくれたほどでした。
でも、触れてみるとこの子がそばにいるだけで、気持ちがあたたかくなって。だから、ミルクと同じように大事に育てようと、迷わず連れて帰りました。名前はミルク(milk)を下から読んで『クリム(klim)』に。今は、クリムさんと呼んでいます」
あんまり猫らしくない?!1日中そばで過ごしています。
▲遊び疲れて寝てしまったところ。
─どんな性格ですか?
内田彩仍さん:
「クリムは、臆病で怖がりなんです。そして、猫らしい気ままなところがまったくない子で、一日中、わたしのそばにいて過ごしていますね。
そのくせ内弁慶なのか、ものすごくやんちゃで、私の顔を見ながら、携帯を落としたり、本を落としたり。本当に目が離せなくて。
どしどし悪いことをするから、こちらがびっくりするほどなんです。クリムにとってわたしは、きっと気の置けない友人なのだと思います。
洗濯物を干していたらガラス越しに眺めているし、ご飯を作っていても、キッチンのそばにいるし。どんなときもそばに居て、そんなところも愛おしくて、ほほえましくて。これからも見守っていこうと思います」
▲食いしん坊でもあるクリム、食べないけれど興味津々なのだとか。
▲隠れていたクリムに、そおっと『もう出てきても大丈夫よ』と言っているところだそう。
臆病だったけれど、やっと家族以外にも甘えられる人ができた。
▲ごはんが待ちきれなくて『にゃ、にゃ、にゃ』と急かされているのだとか。(photo by 添島久美子)
─家族との関係性は?
内田彩仍さん:
「本当に小心者なので、わたしたち夫婦以外には、愛想なしなんです。我が家にお客様が来るとあっという間に隠れてしまいます。
それだけならいいのですが、撮影で何日間か続けて、編集の方やカメラマンさんなどの仕事仲間がいると、少し興味が湧いて、ちょっとだけ出てきます。そのときに、シャーシャーという声を出しながら近づいてくるから、ちっとも可愛くなくて。(笑)そのくせちゃっかり写真に入ったりして。
けれど、私たちにとってはそれもクリムの愛らしいところ。倉敷に迎えに行ったときから、すでに小さな体で、シャーシャー言っていて、自分で自分を守っていたから、唯一、クリムが心から甘えられるのは、わたしたち夫婦だけだと思います。
最近、わたしの友人ひとりだけにはやっと慣れてくれたのですが、それでもたった3人だから、クリムには目いっぱい甘えてもらえたらと思い、普段は何をしても『まあいいか』と許してしまうんです」
▲朝、窓越しに入ってくる光を追いかけるのも好きなクリム。
クリムから気づかされる「やさしい気持ちでいよう」という心。
▲せっかく畳んだ洗濯物をぐちゃぐちゃに…
─いま、クリムと暮らしていかがですか?
内田彩仍さん:
「わたしたちだけにしか見せない、ひっくり返って寝る変な寝姿も、本当に臆病で少しでも物音がすると必要以上に驚く姿も、すべてクリムの可愛いところ。
ちょっと落ち込んだときも、そんなクリムを見ていると、穏やかな気持ちになれます。
毎日一緒に暮らしながら、何をするにも優しい気持ちが大事だと、気づかされることもたくさんあって。だから、そばにいるわたしたちが一番幸せをもらっていると思います。
クリムの怖がりは多分一生変わらないから、クリムには、ただただ愛されていると感じてもらえたらと、いつもそう思っています」
ちょっぴりオマケ、クリムのかわいい寝姿ショット
家族だけに見せる、リラックスした寝姿のショットを内田さんにたくさんいただいたので、ぜひみなさんと可愛いクリムを共有したいと思います!
内田さんもこの姿をみるだけで、顔がほころび、心がなごむそうです。
この前足をちょんちょん、と触りたくなりますね〜、さあ、この寝姿の全貌はというと…….
器用にU字の形になって寝ていました。こんな姿もかわいらしいですね♪
今回は、内田彩仍さんのご家族・クリムのお話でした。
きれいなシルバーグレーの気高さをもった姿と、ご家族にあまえてリラックスしている寝姿のギャップがたまりませんね。
内田さんの愛情も感じて、心がとてもあたたかくなりました。
それでは、また次回をお楽しみに!
内田彩仍(うちだ あやの)
福岡県在住。夫と愛猫・クリムと暮らす。ナチュラルでていねいな暮らしぶりが多くの支持を集め、最近ではライフスタイルだけでなく、ファッションや手作りの分野にも活動の幅を広げている。著書に『手しごと、家しごと』(主婦と生活社)、『幸せのしたく』(宝島社)など。4月27日に新刊『重ねる、暮らし』(マイナビ出版 https://book.mynavi.jp/kasaneru/)が発売された。
↓内田さんの著書はこちら。
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