【バイヤーのコラム】なかなか手放せない、小さくて可愛いもの。
編集スタッフ 松田
▲チルドシュウマイに付いてくる陶器の醤油入れ。ゆる〜い表情が好きです。
できるかぎり、スッキリ身軽に暮らしたい。
そう思っているのになぜか不思議と手放せず、「日常生活に絶対必要!」というわけではないけれど、ついついそばに置いてしまう“小さなもの”が我が家にはあります。
冒頭の写真の、醤油入れもそのひとつ。
いまのところ特に使い道は思い浮かばないのですが、ひとつひとつ違うちょっと間の抜けた顔が可愛くて、なんとなく集めてしまうのです。
家の中を見渡すと、“小さなもの”が
たくさんありました。
▲手のひらサイズの小さなかご。ギンタクさんという名前のおじいさんが編んだものだそう。そういうストーリーを聞くと、さらに愛着がわきます。
ふと家の中をぐるりと見渡すと、そんな“小さなもの”たちに、思っていた以上にたくさん囲まれていることに気がつきました。
例えばこの小さなかご。リトアニアのかご専門店で、本当は大きなものが欲しかったのですが、予算より高くて躊躇してしまい、代わりに一目惚れしてしまったミニチュアサイズのこちらを購入しました。
小ささゆえに用途も限られているのですが(いまはボタン入れにしています)、このちょこんとした佇まいが好きなのです。
その他にも、家のあちこちに……
▲ミニブタ(学生時代に友達が手紙と一緒に封筒に入れてくれたもの。その後にたまたま雑貨屋さんで見つけて、もうひとつ増えた。)
▲木彫りの家のオブジェ(蚤の市で出会ったこのお家は、ドイツのものらしい。やはりいつも手軽で小さなものから買ってしまうクセが…。)
▲ミニチュアサイズの長ぐつキーホルダー(夫の両親と鎌倉に行ったとき、園芸店で見つけたもの)
▲昨年エピソード7が公開された時に、思わず懐かしい気持ちが込み上げて買ってしまったC-3POとR2D2。
特に思い入れのあるのは、映画スターウォーズのフィギュアたちで。
小さな頃から、週末になるとたびたび、母と一緒に街の映画館に行くのが大好きなイベントでした。
スターウォーズも、その時に初めて観た映画。エピソード1が公開された時は、私は小学生。「母が若かった頃から、このシリーズの映画は続いているんだ!すごい!」と、何だかいつも以上にワクワクしながら観たのを憶えています。
一番のお楽しみは、映画を見終わった後に、同じ建物の中にあったラーメンやさんで、味噌ラーメンをすすりながら映画の余韻に浸るという時間。
スターウォーズを観たあとも、興奮冷めやらぬままに「あのシーン凄かったね!」「ずっとハラハラしたねー!」なんて感想を言い合いながら、味噌ラーメンを食べたなぁ。
これがきっと映画を観るのが好きになった原点で、このフィギュアたちの存在はそんな想い出を蘇られせてくれるきっかけでもあるのです。
小さなパワーに、支えられている?
ちょっと落ち込んでいるときに、ふと目が合うとぷぷっと笑ってしまったり、やわらかい気持ちになれたり。初めて手にした時のドキドキした気持ちや、その頃の想い出がふっと蘇って、懐かさに浸ったり。
必需品ではないけれど、これらの“小さなもの”たちの存在は、慌ただしい日々の中でふと「自分らしさ」に立ち戻れる大切な存在なのかもしれないなぁと感じます。
そう思うと、小さなものたちの小さなパワーに「ありがとう」と改めて感謝したくなったこの頃でした。
▲一年が無事に過ごせますようにと願いを込めた小さなだるま。
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