【僕のおやつ日記】お茶の時間がもたらすもの。台湾の茶席を体験してきました。

OYATSUYA SUN 梅澤

こんにちは、OYATSUYA SUNの梅澤です。

先日、友人が開催した台湾茶のワークショップに参加してきました。

台湾では、お茶というとほとんどがウーロン茶。ただ、一口にウーロン茶といっても、実は種類がいくつもあり、味も見た目も本当に様々なんです。

有名なところでいうと「東方美人」や「鉄観音」など。この辺は名前を聞いたことがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

ウーロン茶も緑茶、紅茶も、元は同じチャノキという樹から摘んだ茶葉。発酵の過程によって名前が変わるだけなんだそう。

摘んだ茶葉を完全に発酵させたものが紅茶、全く発酵させないのが緑茶。その間の「半発酵」という少しだけ発酵させたものがウーロン茶なんです。

発行の度合いによって緑から茶へとお茶の色が変わるのですが、半発酵のウーロン茶は少しだけ発酵させた明るい黄緑色のものからかなり発酵させた茶色いものまで、発行の度合いによって幅広く、また、産地によって味も様々な分、たくさんの銘柄が存在します。

▲ワークショップ受講後、早速お茶を買いに。台湾茶がなかったので中国福建省の黄金桂という低発酵のものを。

日本でお茶というと、畳に正座をして抹茶をいただく茶道を思い浮かべますが、台湾のお茶席はそこまで堅苦しいものではなく、テーブルに集まって話をしながら、小さい器で何杯も飲むというもの。

小さな急須で茶葉を取り替えず、何度もお湯を注いでは繰り返し飲みます。

面白いのは、回数を重ねるごとに味わいが変わること。

どんどん薄くなっていくのかと思っていたのですが、全くそんなことはなく。むしろ茶葉がだんだん開いていくことで味わい深くなっていくのに驚きました。

▲少し変わった茶席のセッティングは友人のセンスによるもの。こうした工夫も話がはずむきっかけになりました。

台湾では、お茶の文化が人々の生活に深く根ざしていて、お客さんが来ると家の主人がお茶を淹れてもてなしたり、仕事の話もお酒ではなくお茶を飲みながらするそうです。

台湾茶の楽しみ方を教えてくれた友人は、小さい頃、お客さんが来て父からお茶の準備を言いつけられるたびに「またお茶か!」と呆れていたそうですが、大人になった今は、ほっと一息ついたり、友人をおもてなししたりするお茶の時間をすごく大切にしている、と語っていました。

お茶を飲みながら話をすると、いつもより少し素直になれる、とも。

▲日本のお茶も知らなくては、と日本茶も購入。どっちもおいしいです。

その友人は、故郷へ帰ってしまったのでもう気軽には会えなくなってしまったのですが、お茶を飲むたびに細く繋がった縁を感じてなんだかうれしくなります。

奥深いお茶の世界の入り口に連れてきてくれた友人に感謝しつつ、今度は日本のお茶を持って、友人を訪ねて台湾を訪れてみようと思います。

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