【スタッフコラム】思い浮かべたその人は、とても、大切な人
編集スタッフ 田中
最近、テレビドラマで聞いたセリフが印象に残りました。
1人暮らしで、4年つきあった彼と別れた主人公は、友人にこう言うのです。(ちょっと曖昧な記憶なのでざっくりと)
「わたし、1人だけど1人じゃないかも。時々こうしてあなたと会うし、行きつけのビアバーもあるし、会社にいったら協力してくれる同僚もいる。
今は彼もいないけど、なんだか大丈夫かも」
なにやら腑に落ちた表情の彼女。わたしはそのまんま、全部が自分に当てはまった!というわけではなかったんですが、その気持ちわかるなあと思いました。
思い浮かべた人は、大切な人
▲高尾山を歩いた、いつかの風景
きっと皆さんにもあると思うのですが、私にはこんな経験が何度も。
いい感じの山コースを見つけたら、山仲間の友人に「私たちの脚力でも歩けそうだし、今度行かない?」とメッセージしようかな。
カチンとくることが起こったら、離れて暮らす毒舌仲間の幼なじみ(笑)に、一旦吐き出してすっきりする。
帰省したときに新しいお店ができていたら、郷里が同じ知り合いの人に、こんなの建っていたよ!と知らせたい。
音楽の趣味があう妹には、ライブ配信がはじまったアーティストの情報をサッと送ります。子育て中だからすぐ観れるようにURLをいれてあげて。それでも見逃すことが多いから、セットリストを教えたり、次のライブの約束をしたり。
旅先で変わった食材に出会うと、食べることやおいしいものが大好きだった亡き友人に、「これ、わたしが食べてみるよー!」と心のなかで想う。
▲おいしいもの好きの友人に教えたい、お惣菜屋さん
これらは全部「この出来事、あの人に伝えたい、共有したい」と思い浮かべること。
別にすぐにスマートフォンで写真とメッセージを送らなくたっていい。後日会ったときに伝えてもいいし、なんなら伝えなくてもいい。
目の前の出来事と、頭に思い浮かべる人々や景色とのむすびつきは、自由で誰にも邪魔されません。そして、思い浮かべたその人は、わたしにとって大切な人たちでした。
この行動を思い出したときに、冒頭のドラマの主人公じゃないですけど「あ、なんか大丈夫かも」と思ったんですよね。
あ、なんか大丈夫かも
▲幼なじみとお正月に会った時。お子さんも一緒に
わたしには行きつけのビアバーはないけれど、冒頭の主人公と同じく1人暮らし。
ドラマの意図とは違うでしょうが、あのセリフが腑に落ちたのは家族がいるいないに関わらず、人は記憶をめぐることで他人や思い出と再び出会い、生きているのかもなあと、気づいたからです。
毎日同じように見えてしまって、マンネリに思えるときもあるけれど、きっとこうやって小さな結びつきをたくさんしているんだろうな。
そう思ったら、今日のコーヒーは昨日のより上手に淹れられた気がしたし、そのことをまたコーヒー好きの友人にシェアしたくなりました。
今日のコラム、内容はしっとりしているんですが、何かが腑に落ちて「大丈夫かも!」と思えたときって元気が出ませんか。
そう、だから気分もかるく、春休み中にまとめて配信してくれる動画サイトの更新を待ちわびています♩
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