松浦摩耶

北欧に暮らすひと -Lo-
#01 音楽家のちょっとのんびりな朝の過ごしかた

午前8時半。水辺にうっすらと霧がかかり、ひんやりと澄んだ空気が街を包むコペンハーゲンの秋の朝。ラッシュアワー真っ只中の市内は、コートにマフラーを巻いてすっかり冬仕様で自転車通勤する人々でいっぱいです。

もうすぐやってくる薄暗くグレーな日々に少し焦りながらも、ちょっと寒いくらいの方が頭も冴える気がするし、なによりひんやりした空気が北欧らしくていいよね？と、今では思ったり。

オリジナルドキュメンタリー番組「北欧に暮らすひと」第4弾は、そんな秋のデンマーク コペンハーゲンからお届けします。

（この動画コンテンツは、sponsored by Nordic Sleep Japanでお届けします）

今回お邪魔させていただいたのは、コペンハーゲンに暮らすスウェーデン出身のシンガーソングライターのルーさん（@luckylomusic）のお宅。同じく音楽家でトランペット奏者の彼と、知り合い夫婦の4人で暮らしています。

前編は、そんな彼女の朝の様子をのぞきにいきました。

 

ルーさんの朝の過ごし方

9:00 起床。夜遅くまでリハーサルがあることも多いので朝はゆっくり派。

メイクも眉毛をさっと描くだけ、髪も癖っ毛をワックスでまとめて伸びた毛先をピンで留めて、できるだけシンプルに済ませるのが彼女のルールです。

9:10 朝ごはん作り。なんだか舞台のようなカーテンを開けてキッチンへ。この日はルーさんが彼のお弁当を作り、彼が朝食作りと役割分担していました。

9:45 朝食。あたたかいポリッジは、秋冬の朝ごはんの定番。ラズベリーやジャムをトッピングするのがルーさんのお気に入りです。

10:15 彼を見送ったあとは、リビングの植物に水あげ。ルーさんの身長よりも長く伸びているこの木は、アボカドの木だといいます。

食べたアボカドの種を水栽培して、夏の間に急成長し、半年でここまで育ったそう。「鉢が小さくなってきたから大きいのに変えなきゃ」とルーさん。

10:40 コペンハーゲンの街が一望できる屋上で仕事前のコーヒー。動き出した街の音を聴きながら、少しずつ自分の仕事のスイッチを入れていきます。

11:00 家で作曲活動。この日演奏していた曲「sunrise/ sunset」は、来年リリース予定だそう。

「コンサートやイベントの自粛で演奏する機会はぐっと減ってしまいましたが、友人だけを家に招いて小さなコンサートを企画中です」とルーさん。またいつか多くの人の前で演奏できる日のため、今できることを少しずつやってきたいと話していました。

後編では、そんなルーさんの仕事終わりから、夕食作りなど、夜の過ごし方をお届けします。

 

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もくじ

松浦摩耶（まつうらまや）

『北欧、暮らしの道具店』を経て、現在はコペンハーゲンを拠点に映像や写真を中心に活動中。プライベートでは、デンマークのテキスタイルアーティストKarin Carlanderを追ったドキュメンタリーなどがある。日々の様子はInstagramで更新中（＠mayanoue）

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