【スタンダードってなんだろう】つけるたびに優しい気持ちに。いまの一田憲子さんが考える「私らしい腕時計」
文筆家 土門蘭
人生の節目には「私らしい腕時計」を。
「40歳の誕生日には、腕時計を買おう」
これは、30代後半に差し掛かった頃から考えていたことです。
人生の節目に、自分らしい腕時計を身につけたい。
そう考え、これぞ「自分のスタンダード」と呼べるような腕時計をずっと探しています。
だけど、自分のスタンダードってどういうものでしょう? いまだによくわからず、目移りする日々です。
そんな時、BRAND NOTEでシチズンの「xC(クロスシー)」の記事を執筆することになりました。
すべての女性に、自分らしく前を向いて歩いていってほしい。そんなクロスシーのコンセプトを知り、「自分らしさ」つまり「自分のスタンダード」を考える良いきっかけだと感じたのです。
今回お話をうかがったのは、編集者・ライターの一田憲子(いちだ・のりこ)さん。
雑誌『暮らしのおへそ』の編集ディレクションを始め、複数の書籍も執筆しながら、暮らしまわりの発見や気づきを発信し続けていらっしゃいます。
そんな一田さんがご自身を表す言葉に、「まねしんぼ」というものがあります。出会った誰かから教わったことを、持ち帰ってまねしてみる。新しいことを試して、経験して、日々を少しずつアップデートしていく……
ご自分の変化を楽しみながら、一つ一つ丁寧に言語化されている一田さん。そんな一田さんにとって腕時計とは、そして「スタンダード」とはどんなものかを、ぜひ聞いてみたいなと思いました。
クロスシーを身につけた2週間のご感想とともに、お話をうかがいました。
(この記事は、シチズン「クロスシー」の提供でお届けする記事広告コンテンツです)
「なりたい自分」「見られたい自分」を叶えるために
一田さん:
「私、同じ腕時計を20年以上ずっとつけているんです。
きっかけは、祖母が亡くなった時に、『何か買いなさい』とお金を残してくれたこと。せっかくだから常に身につけるものを買おうと、デパートに腕時計を探しに行きました。だけど私はまったく腕時計に詳しくなくて。広い店内をぐるぐる回ってすごく悩みましたね」
そこで一田さんが選んだのは、メンズの腕時計でした。がっしりとした金属製に、大きく黒い文字盤。つける時にはいつも「ガッチャン!とはめる感じ」なのだとか。
なかでも求めていたのは、「文字盤が見やすくて、メンズライクなこと」だったそう。仕事で取材に行く機会が多い一田さんにとって、さっと時間が確認できる腕時計は必需品です。さらに、自分のモチベーションを上げてくれることも重要だったと話します。
一田さん:
「当時は仕事中は戦闘モードになっていたので、『しっかりしなくちゃ』っていう思いがあって。だから身につけると『よし、やるぞ!』って気合が入るような、ゴツくて重たいメンズライクな腕時計を選んだんです。
それに腕時計って人からもよく見られるので、周りの人にもそんな印象を持ってほしかったんですよね」
なりたい自分、見られたい自分。
当時の一田さんが腕時計に望んでいたのは、そんな「自分像」を叶えてくれることでした。
それから20年、一田さんはずっとその腕時計と過ごしてきて、「ここまで来たら、一生この腕時計でいこう」と思うまでになったそうです。
歳と経験を重ねてこそ「スタンダード」はできていく
そんなお話をうかがうと、その腕時計が一田さんの「スタンダード」なのかな、という気がしてきます。そこで、一田さんにとって「スタンダード」とはどんなものなのかを伺ってみました。
一田さん:
「『スタンダード』って、日本語で言うと『定番』ですよね。毎日のように使っていても飽きず、嫌にならなくて、長く使えるもの。つまり、自分の気分やライフスタイルや価値観にしっくりくるものではないでしょうか」
そして、雑誌『大人になったら、着たい服』を作る中で教わったというこんな言葉を教えてくれました。
一田さん:
「雑誌を作る前までは、ブランドものとか変わったデザインのものとか、『どうだ!』っていう押しの強い洋服を着ればおしゃれになれるって思っていたんです。
でも、取材先の先輩方に教わったのは『洋服は、普通がいい』ということでした。押しの強い一枚よりも、自分の暮らしの中に溶け込むような一枚の方が、いろんな組み合わせや着こなしが楽しめて個性が出せるんだって。そう教わってから、おしゃれに対する考え方がずいぶん変わりました。
今はそういう、自分に馴染む『普通』なものが『スタンダード』なのかな、って思いますね」
確かに、自分らしさや個性を表現しようとすると、押しの強いものに頼りたくなります。だけど、その個性は果たして自分のものなのかと言われると、ちょっと自信がありません。
自分に馴染む「普通」のアイテムの使い方にこそ個性が出る……その考え方は、私にとっても目から鱗でした。
そんな「スタンダード」の答えが出るまで、一田さんは「結構フラフラしていた」と言います。
一田さん:
「若い頃には、なかなか定番ってできないものです。自分が何を好きなのかわからず、こっちをつまみ、あっちをつまみしていましたね。
でもいろんな人の真似をすることで、飽きたり続かなかったりという失敗をして、ようやく『自分にとってはこれが心地いいんだ』とわかってくる。歳と経験を重ねてこそ『スタンダード』はできていくものなんだと思いますよ」
「まねしんぼ」を続けることで、自然と自分の「スタンダード」が見えてくる。そんな話を聞くと、なんだか肩に入っていた力がすっと抜けるようでした。
軽くて、優しくて、ありのままの自分でいられる
そんな一田さんに、クロスシー mizu collectionのサクラピンクを着けていただいた今回。これまでの一田さんの腕時計とは、かなり雰囲気が違ったのではないでしょうか?
一田さん:
「届いた時にはちょっと戸惑いました。華奢で女性らしいデザインだったので『普段の私のタイプと違うけど大丈夫かな?』って心配でしたね(笑)」
だけど実際につけてみると、なんと「ずっとつけたくなるくらい」だったということ。
一田さん:
「まず、とにかく軽くてびっくりしました。私の腕時計はゴツくて重たくて『つけてるぞ!』って感じだけれど、クロスシーはつけているのも忘れてしまうくらい。
防水機能もあるから、手を洗うときに取り外さなくてもいいのも嬉しいですね。それに、時間もいつも正確で合わせる手間もいりません。総じてとっても楽ちんで、全然ストレスがないんです」
▲今回一田さんがつけた腕時計の型番はES9464-52A
また、機能面だけではなく、デザインもとても気に入ったとおっしゃいます。
一田さん:
「華奢で女性らしいデザインの腕時計は初めてだったのですが、実際につけてみると、ちょっとピンクがかった色合いがとても肌に馴染むことに驚きました。特に自然光の中で見ると、腕時計がしっくりと肌に馴染んで、『私の手首、こんなにきれいだったかしら?』と思うほど。
きれいな手元を眺めてみると、仕草もきれいにしたほうがいいかな、って気持ちになってくるものですね。つけるたびに、優しい気分になってくるっていうか。デザインがこんなにも自分の気分に作用するものなんだって驚きました」
ずっとメンズライクな腕時計をつけていた一田さんならではのご感想です。
特にこの2週間で感じたのは、「『気分』って、とても大事なものなんだな」ということだったそう。
一田さん:
「手元がきれいだと、ちょっといい気分になれますよね。すると、周りの人にも優しくなれるような気がするんです。夫への声の掛け方が変わったり、ご近所の人に自分から挨拶してみようと思えたり。『気分』ってささやかなことだけど、大切なものだなぁって思いました。
今までは私にとって、腕時計は仕事の戦闘モードに『切り替える』ためのものでした。でもクロスシーは、軽くて、優しくて、ありのままの自分でいられる感じなんです」
自分の中に蓄積されているものを大事にしたい
その感覚は、今の一田さんのスタンスと通じるところがあると言います。
一田さん:
「私自身歳を重ねてきて、もうそんなに頑張らなくてもいいのかなって思うようになっているんです。『もっと、もっと』と獲得し続けなくても、すでに自分の中に蓄積されているものを大事にして、人生の後半に向けて成熟させたらいい。そんな今の心境に、クロスシーがすっと合っているような気がしました」
ご自身の変化に、クロスシーという新しい風が馴染んだという一田さん。その言葉は、すでに一田さんには「スタンダード」な一本があるのだと思い込んでいた私にとっては、少し意外なものでした。
一田さん:
「このお話をいただくまでは、20年つけてきた腕時計を一生つけるんだって思っていたけれど、こんなふうに自分の辞書になかったものを取り入れることで、新しく教わることってやっぱりありますね。
絶えず新しい風を入れて、新しい自分を見てみたい。改めて、そんな気持ちになりました。『スタンダード』には最終形なんてなくて、ずっと変わり続けるのかもしれません」
そう楽しそうに話す一田さんの中には、やっぱり「まねしんぼ」の顔がのぞきます。その表情を見ていると、なんだか私までワクワクしてきました。
新しい風を取り入れるたび、新しい自分に出会う
最初は「自分のタイプと違う」と思ったけれど、クロスシーを身につけたら「ありのままの自分でいられる」と感じたという一田さん。
「『スタンダード』には最終形なんてなくて、ずっと変わり続けるのかも」
そう軽やかに話す一田さんを見ていると、私の気持ちまで軽くなりました。新しい風を取り入れるたび、新しい自分に出会える。それは、なんてワクワクすることなのでしょう。
「40歳には、自分らしい腕時計を」。そんなふうに、自分の「スタンダード」と呼べる腕時計を探し続けていた私ですが、今回のインタビューでふっと肩の力が抜けました。
「自分らしさ」とは、無理にこだわるものではなく、いろんな経験をしていくことで、新しく知り続けていけるものなのかもしれません。
クロスシーを私が身につけたら、一体どんなふうに感じるんだろう。
「軽くて、優しくて、ありのままでいられる」
そんな腕時計に、いつか会いに行ってみたいと思います。
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※トレシーはいずれか1枚、色はお選びいただけません。
※対象店舗は、キャンペーンページにてご確認ください。
※数に限りがありますので、なくなり次第キャンペーンは終了します。
▼一田さんが身につけている腕時計の詳細はこちらから
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【写真】鍵岡龍門
もくじ
一田 憲子
編集者、ライター。フリーライターとして女性誌や単行本の執筆などで活躍。『暮らしのおへそ』『大人になったら着たい服』(共に主婦と生活社)では企画から編集、執筆までを手がける。全国を飛び回り、著名人から一般人まで、多くの取材を行っている。近著は 『もっと早く言ってよ。50代の私から20代の私に伝えたいこと』(扶桑社)。ウェブサイト「外の音、内の香」http://ichidanoriko.com/
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