【クラシコムのしごと】スタッフの先にお客さまが見えるから。みんなが心地よく働くための「大黒柱」に密着しました
編集スタッフ 糸井
開店15年目を迎えた「北欧、暮らしの道具店」。
徐々にスタッフも、チームも、新しいお客さまも増えてきたこともあり、あらためて当店で働くスタッフの現場を、不定期の連載「クラシコムのしごと」でお届けしています。
今回は、クラシコムで働くスタッフや、組織全体を支えているアドミニストレーショングループ(以下アドミングループ)の5人に話を聞きました。
北欧、暮らしの道具店の「アドミングループ」が担当するのは?
アドミングループが担当するのは、北欧、暮らしの道具店の経理や総務、労務、財務などなど。
日々お客様にお届けするコンテンツ、それを作成するスタッフの業務が円滑に進むようにしたり、お店がずっと続けられるように管理をしたり、あらゆるもの・ことのサポートをしています。
そんなアドミングループの5人に今回集まっていただき、今担当している仕事のことなどを聞いてみました。
(左から)
安部(あべ)
経理担当。前職の通勤時間のときから当店の読み物を愛読。当店ヒットアイテムは、ラプアンカンクリのショールと、湯たんぽ。
兵働(ひょうどう)
経理・労務等を担当。こういうアイテムが欲しいな……と思ったときにはまず当店の検索窓で調べるそう。お気に入りのアイテムは、SOGUのコーナーバー。
瀬田(せた)
チームマネージャー。最近娘とのピアノ連弾用にはじめたピアノに熱が入り、個別教室に通うまでに(課題曲・トルコ行進曲を練習中)。バレーボールにも挑戦しているところ。
井出(いで)
経理担当。当店のなかで特に好きなコンテンツがインターネットラジオ「チャポンと行こう!」。お気に入りアイテムは、レデッカーのブラインドブラシ。
松井(まつい)
2017年までは、オリジナルジャムブランドの工房スタッフとして働き、その後総務担当に。好きな当店アイテムは、プラストリベットの鍋敷き。
経理のイメージは「家計簿をつくるお母さん」?
井出:
「主に経理に関わっています。経理は、会社のお金周りのことを担当していて、イメージとしては、お母さんが家計簿をつくるように会社の家計簿をつくるような感じですね。
大きいところで言えば『この1年間、何にこれくらいお金を使いました』ということなどを表す財務諸表を作って開示したり。今年は税金をいくら納める必要があるのかを外部の税理士さんに計算していただくのも大切な業務ですね。
そんな1年分の報告書をつくるために必要なのが、毎日の家計簿づくり。たとえば日々の取材撮影でかかった費用や交通費、差し入れ代、そんなレシートを都度スタッフのみなさんから提出してもらって、確認・管理をし、日々の家計簿を作っています」
▲業務の合間、オフィスに点在している大きな加湿器の水を補充中。近づきカメラを向けると、「スタッフの働く環境も整えるのも大切な仕事です〜」と松井。
松井:
「入社した17年頃は、まだチームメンバーも少なく、担当業務も多種多様でしたね。社食や備品の管理、商品の納品書のデータ入力や、梱包作業などなどありました。
いまは、日々の経費精算管理に備品管理、それと、スタッフの健康を守るための健康診断やストレスチェックなどの人事や労務に関わる仕事も増えましたね」
スタッフをサポートする先に、お客さまがいるから
働くなかで大切にしていることには、どんなことがあるのでしょうか。
兵働:
「アドミングループは、スタッフを支えるいわば『大黒柱』。スタッフがいかに心地よく過ごせるかということを意識しながら業務に取り組んでいますね。その先に、お客さまがいるんだろうなあと思っていて。
よくチーム定例で出てくる言葉が『スタッフは、どう感じるんだろう? 』という言葉で。たとえばクラシコムでは、社内で使っている外部サービス(請求書管理システム等)を、かなり頻繁に入れ替えるんです。理由は常に、『業務がもっと効率よく、ストレスなくまわるにはどうしたらいいか』という可能性を探しているから。
たとえば、個々のスタッフにお願いしている請求書のやり取りや、経費精算などの事務処理は、どうしても無くせない業務なんですよね。でも、その複雑さをできるだけなくせたらスタッフが日々の業務により集中できる。加えて、私たちアドミン側の管理方法もよりスムーズになって、結果みんなの心地よさにつながるかなと。そのためのよりよいサービスは、日々探しています。
実際に導入するときには、スタッフの手間が最小限になるようマニュアルを準備したり、事前に導入の背景やメリットを説明することも大事にしています。毎回みなさんが前向きに対応してくれるたびに、『良かった!』とホッとしています」
▲いまも実はたくさん検討していて……。これはちょっと導入まではいかないかもしれないのですが、アツいサービスがあるんですよ〜、と兵働。
兵働:
「だからこそ、もし分からないことがあれば、すぐに相談できる関係づくりも大切にしています。
ただでさえ私たちのような『管理部』って、かたいイメージを持たれがちだと思うんです。でも、本当に私達はスタッフみんなの力になりたい気持ちが強くて。
ミーティングの冒頭では分かりやすく、場の目的を伝えるようにしたり、相談窓口の風通しを良くしたり。こういう小さな意識が自然と染み付いているチームな気がします。できることはサポートしたい、向き合いたいと素直に思えるスタッフであり会社なのも有り難いことだなと。そういう自分やチームであり続けたいなと思っています」
井出:
「社内のなかでも、直接お客さまに対してなにかに取り組むという機会はアドミングループが一番少ないのかもしれません。コンテンツや商品、カスタマーサポートに携わるスタッフたちへのサポートが巡って、お客さまに良い形でつながっていけたらと思っています。
今年は上場したことによって、株主・投資家のみなさまへ決算関連資料をお届けすることも、大切な業務のひとつになりました。
一方で変わらないこととして、お店の読み物やラジオはいまでも好きで。日々の再入荷商品も、変わらず楽しみにしている自分がいる。だからか、業務中にアプリやサイトを見ることに実は抵抗があって、それは夜仕事が終わったあと、自分の時間として楽しみにしているんです。笑」
固定観念にとらわれず「フラット」に考えよう
瀬田:
「管理部って、その会社の方針によってこだわりたい管理方法があるので、何が正解かわからない部分があるんです。クラシコムの場合、大切にしているのは『あまり固定観念にとらわれず、フラットに考えたらこういう管理方法のほうがみんな心地よく過ごせるんじゃない? 』というものかもしれません。
あと、僕自身が大切にしていることは、スタッフのサポートはもちろん、それを支えるアドミンのメンバー自身が辛くならないように、と心がけています。支える立場に居続けるなかで、奉仕の心が高まりすぎると気が付かないうちに自分を消耗してしまうことも。定例や雑談のなかで『大丈夫? それ、結構大変そうじゃない?』って声を掛け合うのは意識しているところでもあります。
他者へのいいサポートは、己に余裕があってこそ。かくいう僕も、そういられるように努めています。できているかはわかりませんが……笑」
***
私自身、入社した頃からアドミンチームにはずっとお世話になりっぱなし。備品についてや請求書、新しい社内サービスが導入される度にいつも迷って『どうしよう……』と心の声が。でも、そこに灯台のごとくやんわりとあたたかく、的確に導いてくれるのがアドミンチームで。そのおかげで、日々の自分の業務に集中できていることに改めて気が付けました。
個々で取り組む日々の業務はちょっとずつ違うものの、「スタッフへのよりよいサポートのために」、そしてそれが「お客さまへのよりよい時間」につながっていたら。そんな気持ちが言葉から、笑顔からにじみ出ている姿がとても印象的でした。
次回はどんなチームが登場するでしょうか。楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
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