【クラシコムのしごと】ひと休みできる喫茶店みたいな一通を。LINEチームのスタッフに密着しました

編集スタッフ 吉野

当店で働くスタッフの様子をお届けしている不定期連載「クラシコムのしごと」。

今回密着したのは、LINEのお知らせづくりに携わるスタッフたちです。

『北欧、暮らしの道具店』のおすすめアイテムや読みものをご紹介しているLINEアカウント。配信を開始してから今年で8年が経ちました。


▲左から、石川・小林・西。この他に同じくストア編集グループのスタッフと、総勢6名で運営しています

LINEチームのメンバーは、商品ページの制作を担う「ストア編集グループ」のスタッフ。

社歴も担当歴も異なる3人ですが、話を聞いていくと、大切にしていることや難しく感じることなど、共通点がいくつも見えてきました。

 

「かわいい」がぎゅっと詰まっている場所に

現在は21時やお昼ごろに、お店からのお知らせをお届けしているLINEアカウント。内容はどのように決めているのでしょうか。

石川:
「LINEのお知らせでは、新商品や再入荷商品、今の時期におすすめしたい商品を中心にご紹介しています。

基本的には、3〜6分割された枠に画像とテキストが並ぶかたち。トーク画面を開いたとき『小さいスペースに、可愛いものがぎゅっと並んでいる場所』にしたいと思って作成しています」

西:
「見ていて可愛いと感じる並びや色合いになっているか、手を動かしながら考えています。色合いが全体的に落ち着きすぎちゃったかな?とグリーンを入れてみたり、配置を入れ替えてみたり。

商品ページのスタイリングもそうなのですが、可愛いものが詰まったちいさな世界を作るのが好きなんです」

石川:
「目に入る情報量が多い分、直感で可愛い!と感じていただけることを大事にしているのは、LINEならではかなと思っています。

『なんか好きな感じ』『しっくりくる』という感覚的なところも大きいので、担当スタッフの個性も出やすいですよね」

 

当店らしい言葉になっているか。みんながぶつかる壁です

石川:
「3年ほど前にLINEを担当するようになって一番最初にぶつかった壁は、投稿画面に入れる『文字数』に限りがあることでした。

商品ページには、アイテムの魅力がページ全体に散りばめられています。その全部をLINEでもお伝えできたらと思う一方で、ひと目でたくさんの商品を見ることができるのがLINEの魅力。

小さな枠のなかに書かれた短いワードで、アイテムのことを分かりやすく、かつワクワクしていただけるようにお伝えするのは、今でも本当に難しいです」

石川:
「『今このアイテムをおすすめしたい』という気持ちではあるけれど、急かすようなトーンにはしたくない、という気持ちもあって。お買いものはゆったりできるもの、楽しいものと感じていただける場所になっていたら嬉しいですね」

西:
「LINEの担当になってから2年ほどですが、私もテキストを考えるのが一番難しく感じます。

LINEって普段親しい人とやり取りしているツールなので、プライベートな個室にそうっとお邪魔するような感覚。だからこそ分かりやすさも、トーンの心地よさも、どちらも叶えたいと考えています」

小林:
「とっても共感します。私はテキストのことで悩んだときは、『21時に配信されている』ことを思い出すようにしていて。

LINEのお知らせは担当になる前から楽しんでいたものの、自分の中から出てくる言葉が当店らしいトーンかと言われると全然そんなことはないんです。

どうしたら温度感を近づけられるだろうと考えていたとき、先輩から『北欧、暮らしの道具店の “夜のニュース” のようなイメージ。だからほっと癒されるお知らせにしたいです』とフィードバックがあって。

ストンと腹落ちした感覚があり、いつもその言葉に立ち返ってテキストを考えています」

 

「夜の喫茶店」のような存在になれたら

西:
「21時ごろって、人によっては家事がひと段落していたり、お風呂に入る前にひと休みしていたりするのかなと。

自分の中でどんなお知らせにしたいかを考えるとき、『夜まで開いている喫茶店』みたいなイメージがあるんです。疲れたときにちょっとお茶飲みに行こう、ふらっと立ち寄ろう、と思える存在であれたらと思っています。

押しは強すぎず、でも見たいものをそっと出してくれるマスターみたいになりたいです」

石川:
「これは想像になってしまいますが、毎日同じ時間にお送りしていることで『いつものお知らせが来たってことは、21時ね』と感じてくださっている方もいらっしゃるのかなあ、と。

もしかしたらそんな『時報』のような形で、お客さまの暮らしの一部になっていることもあるかもしれないですよね。あるいは毎日こんばんは、と挨拶をする相手のような。

だからこそ、どんなトーンなら心地良いと感じていただけるかは、常に大切にしていたいと思っています」

▲読みものや動画もご紹介しています

 

一通一通、声をかけ合って

西:
「ぐるぐる考えるうちに迷ってしまったときは、チーム内に相談することもよくあります。

気軽に声をかけ合っているので、1人で作っているというよりも、全員で一緒に作っている感覚がありますね」

小林:
「入社前のインターンでLINEの担当になり一番印象的だったのが、お知らせ一通に対するやり取りの濃さでした。

どんな言葉選びだと伝わりやすいか、どのアイテムをご紹介するとお客さまの今の気分に寄り添えるだろう……。言葉一つ一つ、感じるニュアンスの違いなど、細かなところまで話し合いながら作っていて。

このときの感覚を今も大事に、季節や気分にフィットするアイテムの情報はもちろん、お客さまへの思いも一緒に届けられたら嬉しいなと日々作成しています」

石川:
「確かにみんなで一緒に巡って、一通を完成させている雰囲気はずっと続いていますね。

これからも、ひとりひとりの『この感じ好き!』『かわいい!』という感覚も大事にしながら、LINE喫茶店マスターとして、お客さまへ一通一通届けていけたらと思います」

***

毎日の配信を、全員で試行錯誤しながら作成しているLINEチーム。どのスタッフの話も詳しく聞いていくと、最終的には「お買いものをどんな時間にしたいか」に繋がっていたのが印象的でした。

お客さまの生活で想像できることは限られていて、全てを知ることはできないけれど。

だからといってそこで想像を閉じてしまうのではなくて、ずっとその範囲を広げ続けていきたい。そう感じたインタビューでした。

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