【気持ちが伝わる「紙」の楽しみ】第1話:紙屋に勤めていた僕が書きたかった、紙の魅力と面白さ。

編集スタッフ 長谷川

写真 鈴木静華、クラシコム(1,2,6,9枚目)

 

「この人っぽいな」と思える封筒。

クラシコムのオフィスには、日々いろいろなものが郵便で届きます。

たとえば、読みものを作るのにご協力いただいた方たちからのご請求書。

カメラマン、ライター、スタイリストなど、送り主はさまざまですが、届く封筒もさまざまです。

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用を成そうと思えば、どんな封筒でも構わないのです。

でも、清潔でやさしい写真のカメラマンさんから「真っ白で触り心地の良い封筒」とか、おちゃめで快活なデザイナーさんから「表裏の色がちがう封筒」とかで届くと、「この人っぽい!」と微笑むこともあって。

届いたもの、渡されたものから、“何かを感じる”のは豊かな時間だなぁと思うのです。

 

元紙屋の僕が紹介したかった、紙の魅力。

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僕はもともと、こういう封筒や書籍、パッケージによく使われる紙を扱う会社に勤めていました。

色とりどりで、手触りがちがって、中にはきらきらと輝くものもある紙たち。

コピー用紙やティッシュペーパーも紙ですが、それらとは区別するために「特殊紙(ファインペーパー/ファンシーペーパー)」と呼ばれています。

単に「きれい」「便利」というだけでなく、使う人の気持ちを乗せられる。僕はそんな特殊紙の魅力が大好きです。

その「好き」をいつかお伝えできたらいいなぁとチャンスを伺っていました。

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そこで、今回は3話の連載で紙の話をしていきます。

みなさんにひとつでも「知らなかった!」をお届けして、手元にある本やノートに触れたり、紙のあるお店を訪ねてみたくなるきっかけがつくれたらいいなと思っています。

第1話は「知ると楽しい紙の4つのこと」を。第2話はデザイナー・田中千絵さんに面白さを聞き、第3話では9000種類を扱う専門店「竹尾」でまだ見ぬ紙と出合います。

 


知ると楽しい!紙の4つのこと


 

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\遊び心のある「色名」が面白い/

ソーダ、ライム、キャラメル、ソルベ、あずき、とまと、カシミヤ、メレンゲ……全部「紙の色名」です。

シンプルには言い表せない絶妙な色合いや、手にした時のイメージが広がるように、あえて名づけている紙がたくさんあるんです。

たとえば「暑い日が続くからソルベの封筒で涼しさを」とか、「カシミヤのマフラーを贈るからメッセージカードの色もカシミヤで揃えよう」とか、そんな遊び心も表現できますね。

 

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\イメージふくらむ「名前の由来」/

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色だけでなく、紙の名前もユニークな由来が多いですよ。

文房具店に置いてある定番の「マーメイド」は、やわらかな波を表現した表面の模様から「人魚が住んでいる海のさざ波」をイメージして名付けられました。

「OKフェザーワルツ」は、紙の中に舞う白い模様が「柔らかな羽が舞い踊る」ように見えるから。

和柄の「玉しき」は、平安時代にまとめられた千載和歌集で詠まれた歌「雲の上の有明の月も影冴えて ふるや霞の玉敷きの庭」より取られているそう。

海外の言葉が語源になったものも多く、「タント」はイタリア語の “たくさん(=Tanto)” 、「ペルーラ」 はスペイン語の “真珠(=Perla)”、「サーブル」はフランス語の “砂(=sable)” です。

それぞれの特長を表しながら、印象に残る名前を付けようと頭をひねる開発陣の姿が浮かぶようです。

 

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\気持ちは「素材」でも表せます/

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紙の原料は何かご存知でしょうか。多くは、木材(針葉樹、広葉樹)から取り出した植物繊維(パルプ)です。

ところが中には、竹や麻、古紙といった原料が含まれているものも。竹ならではのしなやかさを感じられたり、古紙の持つ色合いを柄に活かしていたりと、原料の特性が現れる紙もあります。

また、レター文化のある欧米では、伝統的にコットンを含む紙が愛されており、その含有量が多いほど上質であるとされています。

見た目だけではわからない「素材」からも、気持ちやメッセージを表現することができるのです。

 

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\独特な数字の「連量」を知っておく/

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ふつうには馴染みのない数字が紙の世界ではよく使われています。そのひとつが連量(れんりょう)です。

連量をざっくり言うと、「同じサイズの紙を1000枚積み上げた時の重さ」で、単位はキログラムです。

たとえば、「マーメイド 白 四六判 90kg」と書かれていたら、「マーメイド」は紙名、「白」は色名、「四六判(4/6判と書かれていることもあります)」は大きさ(四六判は1091×788mmのサイズ)、「90kg」が連量です。

つまり、この四六判のマーメイドを1000枚積み重ねると90kgになるよ、という意味です。

連量は「重さ」を表す単位ですが、お店で見たときには「厚み」の目安になると覚えておくと便利です。一般的には、厚い紙ほど重くなり、薄い紙ほど軽くなります。

たとえば、官製はがきは通常180kgほどといわれていますので、このマーメイドは「はがきの半分くらいの厚み」と見当がつきますね。

ただ「厚みがあるのに軽い!」といった特長の紙もありますので、あくまで参考までに。

今回取り上げた紙のことは、ほんの導入部分。とはいえ、まずはこのあたりを知るだけでも、文具店に並ぶ紙や封筒がちょっと違って見えてくるのではないでしょうか。

明日公開の第2話では、“紙好き”デザイナーの田中千絵さんお気に入りの紙や本、その楽しみ方を聞いてみました。


もくじ

 


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