【ノルウェー日記】秋を感じるのは、どんなときですか?
ライター 桒原さやか
今年もこの季節が、やってきました。
日本では秋の虫の声がきこえたり、スーパーに秋刀魚やサツマイモが並びはじめると、「ああ、今年も秋がきたんだなあ……」とシミジミ。
みなさんはどんなときに、秋を感じるでしょうか。
ノルウェーもすこしずつ陽が短くなってきて、風はひんやり冷たく、木の葉も黄色になってきました。すっかり秋の景色です。
さて、ノルウェーの人たちが、秋だなあと感じるのはどんなときでしょうか?
その1:ベリーで保存食を作りはじめる
写真の左がリンゴンベリー、右がクラウドベリーです
秋になると、スーパーの入り口付近に、ドーン!と大きなベリーコーナーができます。今の季節に特に多いのは、リンゴンベリーとクラウドベリー。
スーパーの一角がベリーコーナーになるほど、いろんな種類のベリーがならぶので、覚えるだけで一苦労です。笑
キラキラ陽に透けて美しいのは、レッドリップス!酸っぱくてさわやかなベリーです。
ベリーはスーパーだけでなく、庭や近くの山でもたくさん採れるので、この時期はバケツやカゴを持って山登りをしている人をよく見かけます。
夏から秋にかけてたくさん採れるベリーは、ジャムにしたり、冷凍保存をしたり。ベリージャムはパンだけでなく、お肉のソースにも度々登場するので、ノルウェーではなくてはならない存在なのです!
ベリーを1年中欠かさないように、秋のうちにたっぷりと仕込むのです。
その2:木を切っている人を、よく見かける
外を歩いていると、おじさんが木を切っていたり、家族総出で作業しているのをよく見かけます。
ノルウェーでは薪のストーブを使う家庭が多いので、秋のうちにたくさんの薪をストックしておく習慣があるようです。
木を切り落としたり、重い木を運んだりと、薪をつかうまでに、たくさん汗をかいて作業をしないといけません。
そんなところから、「薪は、私たちを何度もあたためてくれるねえ」というのが、ノルウェーでよく言われるジョークなのだとか。笑
ご近所のおじさんがちょうど作業をしていたので、写真をパチリ!
ノルウェーの秋は、「準備」の季節のようです。
ベリーのジャムをたっぷり作り、薪の準備をする。どうやらこれが、ノルウェーの秋の風景のようです。
冬にむけて「準備をする」季節なんですね。
夏のおわりを感じたと思ったら、木の葉が急速に黄色にかわり、秋へとどんどん変わっています。ノルウェーの秋の景色は、ダイナミック!日本とは季節が変化するスピードがちがうのです。
冬がすぐそこまで、来ているんだなあと。そんな気配を感じます。
さあ、わたしも北欧の知恵に習って、ベリーのジャムをたっぷり作って、来たる冬に備えなければ!
試作用に少量だけつくってみたリンゴンベリージャム。なかなかいい味だったので、次は大量ストックに挑戦です!
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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