【ラジオ|チャポンと行こう!】第172夜:カゴ愛、再燃中! シルバニアや赤毛のアンなど、カゴ好きのルーツも紐解いてみました
【店長コラム】ボーッとしたかったんだ。(のぞみの車窓から)
店長 佐藤
ボーっとする技術。
ボーっとできない。ゆっくりのんびりしようと決めても、すぐに何かやれることを探しちゃう。ボーっとしていたつもりが、気づいたら早速スマホをいじっている。
情報のインプットも、ちょっと溢れ出ちゃうくらいが安心で、だから読みきれてない本が積み重なっている、いわゆる「積読(つんどく)」が部屋のなかにあるとちょっとホッとしたりしちゃいます。
おそらく、わたしはそういう性分(笑)
「おいおい、そんなで大丈夫?」という声もどこからともなく聞こえてきそうですが、もしかしたら私だけではなく同じような人って案外いるんじゃないかと思うことがあります。
ボーっとしたり、心の底からのんびりすることに、案外、技術が求められる時代になってきているのかもしれない。そんなことを思う日々でした。
それが、最近めちゃくちゃボーっとできたんです。
9月のある日のこと。仕事の用事で、一泊二日で京都を旅する機会がありました。
仕事の用事とは言え、いったい何年ぶり?いつ以来?と遡って数えてみたほど久しぶりとなった一人旅。
いつものわたしの性分にしたがって、読みたかった本や雑誌をここぞとばかりに鞄につめて新幹線に乗りこみました。
そうして、ゆっくりゆっくり…… さらにスピードをぐんぐんあげて……新幹線「のぞみ」は走ります。
途中で車内販売がやって来たのでホットコーヒーを注文し、熱々のコーヒーをすすりつつ。
さあ、いよいよ本でも読みますかと、周囲の音をシャットダウンするためにもイヤフォンをつけて大好きなアーティスト「サカナクション」の”ミュージック”という曲を再生!
そこからパッタリ。開きかけた本のページがめくられていくことはありませんでした。
つまり、京都に着くまで、ひたすらボーっとしちゃったんです。
のぞみの車窓からはひたすら田んぼだったり、知らない人が暮らすどこかの街だったり、時には「うおー」と唸りたくなるような絶景が流れていきました。それを眺めながら、ひたすらボーっと。なにかを考えていたというのもなかったように思います。スマホもほぼ触りませんでした。
まもなく京都に到着することを知らせる車内アナウンスを聞いて「え?もう着いちゃうの?」と我ながら驚いたほど。
コツは動く景色?
これが行きの新幹線だけでなく、帰りもまったく同様でした。
仕事がらみの一人旅を終えて、わたしはなぜだかすごくリフレッシュできていました。
道中、ひとりで乗り物に乗っている時間、特に有意義なインプットもなかったけれど、不思議な充実感が満ち溢れていました。
「そうか、わたしは、ただただボーっとしたかったんだ」。そう思いました。
きっと、コツは動く景色だったんですね。
流れていく景色と、耳から入ってくる大好きなミュージック。このふたつのおかげで、近年まれに見るボーっとタイムを得ることができたのです。
最近、人間の脳について研究をされている方のお話を聞く機会に恵まれたのですが、こんなお話が印象に残っています。
「人間の脳は、なにもしないでボーっとしているときや、眠っているときこそ多くの処理をしていて、すごく優秀な働きをしているんです」というもの。
京都の行き帰り、きっとわたしの脳はなにかを考えたりインプットしているとき以上に、なにやら沢山の物事を処理してくれて気持ちまでスッキリさせてくれたのでしょう。
ボーっとする必要を感じたら、これからは動く景色を求めてまずは乗り物にのってみよう。わたしにとっては、ちょっと新しい発見です。
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