【インテリア特集】第1話:片づけは苦手だったのに。ママがご機嫌になれるインテリア

編集スタッフ 二本柳

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整理整頓で手に入れた!快適な家づくり。

 
インテリア連載vol.08が本日よりスタートです。

今回訪れたのは、「SMART STORAGE!」 代表・鈴木尚子さんのご自宅。神奈川県の一軒家に家族4人で暮らしています。

鈴木さんのお仕事は、ずばり “整理収納” で心地よい暮らしを目指すこと。

片づけに悩む家庭を訪問するオーガナイズ(整理収納)サービスから、女性誌の収納企画まで、幅広い分野でライフスタイルや価値観に合った解決法を提案しています。

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でも実は、そんな鈴木さんも元々は 「片づけが大の苦手」 だったと言います。

鈴木さん:
「出産を機に専業主婦になり、家で過ごす時間が増えた頃…… どうしようもなくイライラしてしまう自分がいました。

子供の頃から片付けには苦手意識があったのですが、家だけでなく心まで乱れてしまったんですね。

さすがに私も 『これは何かを変えなくちゃ』 と。それで、ひとまず引き出しの整理をしたのが始まりでした。

不思議なくらい心がすっきりして、苦手だった整理収納に真剣に取り組むように。それが今の仕事や暮らしにつながっています」

interior_naokosuzuki__Q9A0314無印良品のシリコンカップでアクセサリーを収納。(現在は取り扱い終了)

鈴木さん:
「目につくストレスはひとつでも多く解消して、“お母さん” が毎日ご機嫌でいられる環境をととのえる。

そうすれば、自然と家族みんなが幸せになれると考えています」

整理整頓で心地よく暮らせる家づくりを実践している鈴木さん宅のインテリアを、全4話にわたりお届けしていきます。

(※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)

 


第1話
リビングルーム


 

interior_naokosuzuki__Q9A0159ソファ:NOYES、テレビボード:IKEA、黒いチェア:カルテルの「マスターズ」

モノ選びは 「色」 で取捨選択を。

まずは綺麗に片付けられたリビングルームから拝見しました。

気持ちよく感じる整理収納のポイント。それは “収納” がすべてかと思えば、鈴木さんが重視するのはそれだけではありませんでした。

というのも、すっきりの秘訣は 「白・茶(ウッド)・黒」 に統一された色づかいにもあったのでした。

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鈴木さん:
「たくさんの色が混在すると、どうしても見た目がごちゃっとした印象になりがちですよね。

だからインテリアでつかう色はなるべく絞るように意識しました。

あくまで私の場合は、という話になりますが、 “色” や “文字” のビジュアルにすごく敏感なんです。だから、こういう小さなストレスを無くすように工夫するようになりました」

 

ボックスやカゴを使って “すっきり見え” を実現。

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色や文字の混雑した見た目が苦手、という鈴木さん。

でもお子さんが2人もいれば、教科書や遊び道具など細々したものは避けようがありません。

だからご自宅にはボックスやカゴの類がたくさん並んでいました。

interior_naokosuzuki__Q9A0388ファイル:Gクラッセ

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鈴木さん:
「うちはリモコンでも爪切りでも、お気に入りのカゴやボックスに “ざっくり収納” にしています。

片付けよう、となった時に 『どこに置こう?』 というところから始まるのは誰だって億劫なもの。

でも置き場所が決まっていたら、片づけのハードルはぐんと下がります。すべてのものに帰るアドレスがあるから、私はもちろん家族も迷いません」

そんな工夫の甲斐もあってか、「寝る前に片付けよう」 というのが鈴木家の暗黙のルールになっているのだそうです。

 

買い物はイメージをかためてから……

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一方、買い物の仕方についても話を聞いてみると、かなりの慎重派であることが分かりました。

たとえば家具を買うとき。事前にイメージができるよう、床に実寸大の布や紙を広げてみてから選ぶようにしているのだそうです。

鈴木さん:
「流行とかじゃなく、自分たちの家にとって最適なものかどうか。それが大切だと思っていて。

それを 『良い、好きだ』 と思える理由がかたまるまでは行動に移せないんです」

interior_naokosuzuki__Q9A0392ソファ(NOYES)は家族4人で出かけて、座ったり立ったりを繰り返しながら購入を決意。

鈴木さん:
「雑誌の特集でも、本当に参考にするのはサイズや寸法を理論的に説明しているものですね。それ以外は 『目の保養』、と割り切って眺めている感じかなあ。

たとえば海外のすてきなインテリアの特集を見ても、それを真似して買うことはほとんど無いですね」

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さらにその慎重さは引っ越しにも影響していました。

今の家まで一軒家に住んだことがなかったという鈴木さん。どうしてもイメージがわかず、ここを建てる前の2年間を賃貸の一軒家で過ごしてみたのだとか。

鈴木さん:
「そうしたら人の動きとか、動線もやっと掴めてきました。

実際に暮らしてみるとマンションとは全然ちがったので、2年間のクッションをおいて本当に良かったと思っています」

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鈴木さん:
「とはいっても、若いときはもっと流行に思い切り影響されたりして、失敗の連続だったんですけどね……(笑)

今は慎重派だけど、失敗も良いと思うんですよ。『買わなきゃよかった!』 なんてことも。

そんな失敗の数々が、次は何を優先すべきか?とかどんな価値基準が必要なのか?を考えるきっかけになり、その後のモチベーションにつながると思うのです」

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すっきりと整った、気持ちのいいリビングルームをお届けしました。

家にいる時間が長くなったライフスタイルに合わせ、家の中にあるストレスを無くす努力を重ねてきた鈴木さん。

そんな鈴木家では、ここを訪れる友人も驚くほど、観葉植物がすくすくと育ちすぎてしまうのだそうです。

小さなイライラを見逃さず、家族の心地よさを優先させた家には、グリーンさえも気持ちよく感じる空気が流れているのでしょうか……。

さて、次回は鈴木家のキッチンをお届けしたいと思います。どうぞお楽しみに!

(つづく)

【写真】木村文平


もくじ


 

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鈴木尚子(ライフオーガナイザー)

「SMART STORAGE!」 代表。神奈川県鎌倉市に生まれ、現在は横浜市に家族4人で暮らす。前職ではアパレル企業でデザイン、企画に携わり、出産を機に専業主婦へ。そこで苦手だった片づけに向き合うようになり、本格的に整理収納の仕事をはじめる。現在は、半年先まで予約が取れないライフオーガナイザーとしても話題になるほど。著書に 『もっと心地いい暮らし』(中経出版) 『賢いクローゼット』(宝島社) など。

▽鈴木尚子さんの本はこちらから!


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