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【店長コラム】友達のつくり方って?子どもに聞かれて考えました。

わたしが生まれた当時の写真がおさめられた薄ピンク色のアルバムを見返すと、最初のページに母の字でこう書いてあります。
「命名、友子(ともこ)。お友達に愛される子になりますように」
・・・・・・
学生の頃は友達をつくることに大半のエネルギーを使っていたような時期もあったけれど、大人になり年齢を重ねていくにしたがって、あたらしい友達をつくるということに漠然とした苦手意識を感じている自分を自覚するようになりました。
果たして、母が名前に込めてくれた方向性にわたしは進めているのかな。自信をもってそれを肯定できないような気持ちになることもありました。
息子に聞かれた「友達になろうよって言ってもいいの?」
そんなわたしに、今年の春、小学校にあがる息子から難しい質問が投げかけられました。
それは小学校の入学体験会があった日の夜、寝かしつけのお布団のなかでのことでした。
暗がりの枕元で、息子がチロッとこっちに目をやり
「ねえねえ、友達になりたいなって思う子がいたら、友達になろうよって言ってもいいの?」と聞かれたのです。
まったく予測していなかった質問にわたしは一瞬ですが、狼狽してしまいました。あぁ、子どもってピュアだなぁと。こんなことを考えるのだなぁと。
「いいと思うよ。そういうふうにストレートに言っても。きっと言われた子はうれしいよね。でも、お母さんだったらこんなふうに誘ってみたりもするかも。例えば、お昼休みになったら、その子に、ねえねえ一緒に鉄棒で遊ばない?とか、一緒にスゴロク作って遊ぼうよーとかって」
「ふーん。そう言えばいいんだね。じゃあ、もしもほかの子もその子と友達になりたいと思ってたらどうすればいいの?」と続いて聞かれました。
そうきたかと。ここはさらに真面目に答えなくてはと。
「じゃあさ、みんなで一緒に友達になっちゃえばいいんじゃないかな。ふたりだけで遊ぶより、3人や4人、それかもっといっぱいのほうが氷鬼も色鬼もできるし、追いかけっこだって盛り上がるんじゃないかな」
まだまだ小さな肩で、身体で不安を感じているのだな。

こんな時、ありきたりのアドバイスしかできない自分にまったくもってガックリしましたが、6歳になったばかりの息子がまだまだ後ろから見ると小さな肩で、身体で、精一杯に緊張や不安を受け止めようとしているんだなと胸がいっぱいになりました。
もちろん、あたらしい環境への期待や楽しみもあるからこそなのでしょうけれど。
そこで、考えました。
偉そうにアドバイスしている本人はどうだ?と。「友達になろうよ!」というメッセージを、気になる誰かに素直に発することができているかしらと。
真っ先に出てきた答えは、できている気はしないなぁでした。
でも、もう一度ちゃんと考えてみたら、もしかすると最近ではそれが「よかったら今度お茶かお酒でも」だったり「お仕事でなにかご一緒できるチャンスがあったらうれしいです」だったり「一緒に働きませんか?」に変わったのかもしれないと思い当たりました。
友達をつくると捉えるとどこか苦手意識があったけれど、気になる人と距離を縮めて「なにかを一緒に追う仲間」になろうとはしているような気がします。
「友達」というより「仲間」にすると、なんだかしっくり来はじめました。
息子もまだまだ小さな身体であたらしい世界に飛び込んでいくのですから、ずっと大きな身体のわたしは負けてはいられません。
母がつけてくれた名前に恥じないように、仲間をつくって、できたらその仲間から愛してもらえるように勇気をもちたいと思います。
そして、何より息子があたらしい環境で、ここから進んでいく道のりで、よい友達、よい仲間に恵まれることを心から願います。
この間の晩のように、親子で「友達や仲間のつくり方」についての話をお布団のなかでコソコソと交換しながら、少しずつ、少しずつ。
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