【スタッフコラム】35才を過ぎてから、再び試着が得意になりました。

編集スタッフ 青木

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高校生の頃、放課後の楽しみと言えば、たくさんのファッションアイテムを見て回ることでした。

珍しい形の服や綺麗なテキスタイル、手のこんだ刺繍、丁寧な縫製などにいつも感動しっぱなしで、どれだけ見ても見飽きることなく、試着するのも大好きでした。

20代になってからも洋服は好きなまま。けれど20代後半、お店に足を運ぶのが苦手になってしまったんです。ウィンドーショッピングだけでもあんなに楽しかったのにです。

どうしたものかと腕組みしている間に、買い物の時間は必要な用事をすませるだけの味気ないものになっていました。

買い物にワクワクしなくても暮らしは普通に回ってゆきますし、小さな子供を連れての買い物が物理的に難しいからだと、あまり気にしていませんでした、

けれど、今振り返ってみればこんな理由もあったのでは?と思います。

1.自分に似合う洋服が分からなくなったこと。
2.同年代のオシャレなスタッフさんへの気後れ。
3.完全に似合ってない!と分かってしまった服で試着室から登場した時の恥ずかしさ。

などでしょうか。

ところがです。35才になったあたりから、そういう苦手意識や、自意識からちょっとだけ自由になった気がしたんです。

それはちょうど「あれ?体重ふえてる」と気がついちゃった時でもありました。

そのこと自体が確かなきっかけではないかもしれないのですが、どんな服を着るかを切実に考えはじめたことで、お店に足を運びやすくなり、洋服と接しやすくなったのは確かなこと。

そしてやっぱり「買い物の時はワクワクしていたい!」と強く思ったんです。

洋服を選ぶ時に念頭にあったキーワードも「おしゃれ、着やせ、今っぽい」から、「しっくり、似合う、年相応、ワクワクする」などに切り替わり、似合ってないなーと思う時も試着室からドーンと出られるように。

その結果「この部分がちょっと気になるんです〜」と店員さんに相談しやすくなり、いい提案をありがたく受け取れるようにもなり、お買い物の時間そのものが、ぐんぐん楽しくなっていったのでした。

一時は苦手になったけど、再び楽しいと思えたことが単純に嬉しくて、高校生の頃の自分と手と手を取り合えたような肯定的な気持ちになりました。

もし再び洋服選びで迷子になることがあっても、その時こそどんどん試し、自分にフィットする洋服選びを楽しみたいなと思いました。

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