【店長コラム】せっかくの「ハレの日」なのに……。戸惑ってしまうのはどうしてだろう。
店長 佐藤
桜の木々を背景にして校門の前に家族で並んで「はい、ニッコリ」と記念撮影。これが今までのわたしの頭のなかにあった「入学式」のイメージでした。
晴れやかな日、あたらしい門出に胸高鳴る、祝福を受ける。そんなイメージ。
つい先月、無事に小学校入学を果たした息子ですが、我が家にとっての入学式は思い描いていたイメージとは少し異なるものでした。
あれれ?入学式の日、我が家の現実はこんなでした。
・初めて出会うお友達とうまくふざけあうことができず空回ってしまい、途中から不機嫌になってしまった息子を遠くからハラハラしながら見守る。
・泣いてしまうんじゃないか、おお、なんとか泣かないでいられているみたい。と、ホッとしたり……
・帰り際、例の校門前で記念撮影をしようとすると、不機嫌な流れで変な顔しかしてくれない。ニッコリ笑ってくれないから、まあ、もういいかとなり諦める(苦笑)
・入学式が終わったあと、明日から本当にやっていけるのだろうか?と親としての不安はさらに募る一方
・不安が募って、親のほうまでテンパってしまい、入学式から持ち帰った大量のプリント類を暗い顔でさばいたり、持ち物の名前つけを夫婦でどちらがやるかちょっとした言い合いになり大反省……
お恥ずかしい話ですが、こんなふうに疲労困憊してしまったトホホな一日だったのでした。(もちろん、喜びや感動はあったのです)
それもそのはず。「変化」って大変だもの……
せっかくのハレの日だというのに、こんな気分になるなんて残念すぎる。最初はそう思いました。
でも少し時間が経って考え直してみたら、これはもしかしたらとてもとても正常な反応なのかもしれないとも感じるようになりました。
と言うのも、息子だけでなく私たち親のほうまでテンパって最後不機嫌になってしまった理由を考えてみたのですが、思い当たったのは、わたしが不機嫌になってしまうときは大体において「不安」であるということです。
しかも「不安」を受け止められる普段の心のキャパシティーがあるとして、そのキャパシティーから「不安」の量が溢れて出てしまうとき不機嫌になったり怒ったりしているような気がします。
じゃあ、どうして「不安」になるのか。
それはきっと、大きな「変化」に対して「不安」を感じているからではないかと。
今までの自分の引き出しにはなかった物事に直面したり、あたらしい人間関係を築いていかなければいけなかったり。子どもも大人もそういう変化にストレスを感じるのはある意味で正常な反応なのかもしれないと思いました。
そういえば、一般的にハレの日とされる、入社式や結婚式、転職をして初出社の日、子供が誕生したときなど、思い描いていた幸せいっぱいな図とはひと味違う現実を体験することってありますよね(汗)それはきっと、そのどれもが大きな「変化」の日だから。
我が家の入学式もまさにそれでしたけれど、そもそもそういうもんじゃん!と思えてきたら、スッと肩の荷がおりました。
不安ななかで、じぶん、よくがんばってるじゃん!と。
息子も毎日、元気にランドセルを背負って学校へ向かい、ほんとうに健気にがんばっています。(毎朝、後ろ姿を見てジーンとします)
人間、変化には誰しも不安になる。不安になれば怒っちゃったりもする。
そういう決してキレイごとだけではいかない経験があるからこそ、「あのハレの日」が人生において忘れられない日になり得るのだと思います。
ご機嫌ばかりではいられない。不機嫌だって、たまにはバンザイ!
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