【スタッフコラム】祖父の手紙が、お守りがわり。
ときどき、「うそでしょ。ドラマみたい」と思うような偶然に直面することってありませんか?目に見えない力が働いているとしか思えない、そんな出来事が私の身にも最近起こりました。
それは、数日前のこと。
この日、私にはちょっとした心配事があり、どうにも胸がドキドキと落ち着かない不安な夜でした。
気分を紛らわすため、夜な夜な写真立てでも組み立てようと、ドライバーを棚の上からおろそうとした瞬間、ヒラリと一枚の封筒が落ちてきました。
「なんでこんなところに封筒が?」と手に取ると、それは8年前にもらった祖父からの手紙。
どうして祖父の手紙がここにあるんだっけ。実家から持ってきたのはいつだっけ。しかもこのタイミングで……。
私にとってはあまりに不自然な偶然で、「懐かしい」の前に鳥肌がたちました。
直筆の手紙に宿るチカラ。
祖母をはやくに亡くした北海道の祖父は、私が物心ついたころから、クリスマスとともに埼玉の家にやって来て、夏になると快適な北海道へ帰っていくという生活を送っていました。
毎年そんなスタイルを続けていたのですが、祖父も歳をとり、北海道の家を手放そうとしていたのが8年前。
それと同じ年の夏から、私は1年留学へ行くことになっていました。
祖父からの手紙は、そんな私を心配して送ってくれたものでした。
「おじいちゃんは、今年からずっと埼玉の家で暮らそうと思います。帰国する日を、首を長くして待っていますよ」
でも私の留学中に祖父は体調を崩し、帰国したころにはすっかり元気のない姿になっていました。
ここからずっと一緒に暮らせるはずだったのに、病気ひとつしたことのなかった祖父は入院してしまい、手紙に書かれた通りにはいかなくなっていました。
「どうして、あのタイミングで外国になんて行ってしまったんだろう。もっとたくさん会いに行けばよかった……」
そう悔やんだ思いは、大人になった今でも胸を締めつけています。だからこそ、その手紙も読み返すことなく、目をふせてきてしまったのでした。
でも数日前、そんな祖父の手紙を読み返しながら溢れてきたのは、後悔よりもずっと強い、祖父の思いでした。
海外でのインフルエンザの流行や交友関係に対する注意が、何度も何度も繰り返し書かれたその手紙。ぎっしり文字が詰まった便箋2枚には、祖父の愛が溢れていました。
この手紙との再会は、不安だった私の心を少しだけ強くしてくれました。
天国にいる祖父が見守っている。もう、そうとしか思えない気持ちになって。
直筆の手紙は、メールやSNSとはちがう、何か 「書き手のチカラ」 みたいなものが宿っているのでしょうか。
8年間も目をふせてきた祖父の手紙は、今となっては大切なお守りになりました。
これから私も、思いを伝えるときは、直筆で。
だって手書きの紙には、こんなに時を経ても人の心を動かす、チカラが秘められているのですから。
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