【ノルウェー日記】ランチタイムはたったの15分?ノルウェーで働く1日を、夫に聞いてみました。
ライター 桒原さやか
まいにちの報告が、楽しみなんです。
夫はスウェーデン人ですが、社会人になってからはずっと日本で働いていました。そんなわけで、仕事に向かう姿勢はすっかり日本人。
海外で仕事をすること自体がはじめてだった夫は、ノルウェーで働いてみて戸惑うことがたくさんあったみたいです。
帰ってくると「今日はこんなことがあったよ〜」と報告してくれ、これを聞くのが私の楽しみなのです。
今日は夫から聞いた話のなかから、いくつか書いてみようと思います。
1日のはじまりは、雑談から。
みんなが集まるコーヒーエリア。北欧インテリアがさすがです!
会社に着いてみんながいちばんに向かうのは、コーヒーマシーンが置いてあるキッチン。コーヒーを淹れて、その場にあつまったメンバーで自然と雑談がはじまります。
昨日見たテレビや、最近はじめた趣味のこと。DIYが大好きなノルウェーの人たちは、どこのお店で道具を買ったか、何の道具が使いやすいかという話をよくしているそう。
おしゃべり好きなひとが多く、話しはじめるとなかなかとまりません。
ランチタイムは、たったの15分?
ある日の社食。右横にあるワッフルは、チーズとジャムをのせた人気のメニュー。
夫の会社では、ありがたいことに社食がでます。8時出勤が基本のノルウェーでは、お昼休みは11時がほとんど。
仕事のキリがいいタイミングで食堂へ向かい、最近あった出来事などを同僚と話しつつ、お昼ごはんは15分ほどで終了。
食事が終わるとササッと立ちあがり、コーヒーを淹れて、各自の仕事場へ素早く戻っていくのです。
「ゆっくり食事をたのしむ、日本のお昼ごはんが恋しいな〜」と夫はよく言っています。
頭をリフレッシュしてくれる、14時の休憩時間。
14時になると誰からともなくコーヒーを淹れて、休憩がはじまります。
家で焼いてきたケーキやクッキーを食べたり、近くのスーパーにおやつを買いに行ったり。この時間に甘いものを食べるというのが自然な流れのようで、この時間を楽しみに仕事をするのだそう。
甘いものを食べておしゃべりしたら、気持ちを切り替えて、午後の仕事をスタートさせます。
早退は、ごくごく自然な風景?
午後を過ぎると、ちらほら見かけるのが早退する風景。
子供を迎えに行くのはもちろん、集中力が切れてしまったとき、何か予定があるときなど、理由はさまざまです。
「予定があるから先に帰るね」と伝えると、「おつかれさま!」と満面の笑みで送り出してくれます。
早退することをみんなが当たり前のこととして受け入れているのには、正直びっくりしました。
もちろん先に帰った分、家で仕事をしたり、違う日に多めに仕事をすることは前提としてあります。
それにしても、私だったら申し訳ないなぁ……という気持ちになってしまいそうだけれど、こういった働き方があると知って元気付けられました。
オンとオフの切り替えが上手な、ノルウェー人たち。
時にはオフィスを離れて仕事をすることも。この日はロッジで仕事をした後、会社の仲間といっしょに一泊。
夕方16時くらいになると、子供といっしょに家路をいそぐ、お父さんやお母さんの姿をよく見かけます。
仕事をするときは集中して、休むときにはしっかり休む。そして早く家族の元へ帰る。
これがノルウェー流なのかなと思います。オンとオフで言うと、特に「オフ」のスイッチの入れ方が上手だなぁと。
わたしもノルウェーの人たちに習って、「休むときにしっかり休む」をまずは実践してみようと思います。
休憩したいときは、まず散歩。外の新鮮な空気を吸うと体も頭もすっきりします。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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