【スタッフコラム】夏の終わり

編集スタッフ 壽山

夜風が心地よく、虫の声も秋めいてきたような。いよいよ夏の終わりを感じています。

うれしさ半分、寂しさ半分という気持ちのなか、この夏を振り返ってみたり。

皆さんは、どんな思い出ができましたか?

わたしの夏の思い出は、2歳の娘とはじめて海に行ったことでしょうか。

海を見るといつも思い出すことがあります。もう20年近く前のこと。家族でよく海水浴に出かけていた入り江での忘れられない出来事です。

入り江は波も穏やかで、子どもの海水浴にはもってこいの環境。わたしも4つ年上の姉もその海が大好きで、夏になると毎週のように泳ぎに出かけていました。

わたしたち姉妹のお目当ては、入り江から1kmほど離れたところにある小さな島の熱帯魚。島まで泳いで行って、岩場にいるカラフルな魚に触れようと、素潜りするのが何よりの楽しみでした。

姉が運転免許をとってからは、両親とではなく、姉妹だけでも行くように。そんなある日、姉の友人も一緒に3人でいつもの入り江に泳ぎに出かけたときのことです。

着替えをすませたわたし達は、島へ向かってガムシャラに泳ぎはじめました。

中学生だった私だけは、溺れないよう浮き輪を持たされていたのですが、ふとした瞬間その浮き輪が流されてしまい、なんとか取り戻そうと必死に泳いで追いかけました。

そのとき潮の流れが変わったのか、浮き輪も私もみるみるうちに沖に流されてしまったんです。

そんな私に気付いた姉が私を追いかけて、そんな姉を友人がさらに追いかけて、3人そろって溺れかけているところを、漁師のおじさんに助けてもらいました。

沖に流されていると気付きもしなかった私は、船に引きあげられて、後から追ってくる姉とその友人の姿を見て、笑っちゃいけないのに笑ってしまい……その後きっと激怒されたと思うのですが、記憶はそこまで。

今思うと、われながら怖い体験です。

うちの娘もいつか泳ぐ楽しさに目覚めて、同じように危険に気づかないほど夢中になってしまうことがあるかもしれない。そう思うと、背筋が凍りつきそうです。

身の危険について、どうやって教えたらいいのでしょう。自分ですら危険を敏感に察知するようになったのは、だいぶ大人になってから。

ああ、娘にもきっとまだまだ様々な危険?や困難が待ち受けている。そう思ったら、今日もたらふくご飯を食べさせよう!それくらいしか思いつかない自分が情けないのでした。


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