【Fikaにお邪魔しました】第3話:ダイニングキッチンと、寝室。ミニマルに「北欧インテリア」を楽しむ

ライター 大迫美樹

北欧の暮らしって、一体どんなものなんだろう?

本特集「Fikaにお邪魔しました」では、そんな疑問にお答えするべくストックホルムの人々の暮らしぶりやインテリアを紹介していきます。

シリーズ1回目では、ストックホルム郊外の築70年以上のアパートに暮らすリネアさんとエリックさん夫妻の自宅を訪れました。

第2話のお気に入りが並んだリビングルームにつづき、第3話では、キッチン&ダイニングとベッドルームの様子をお届けします。

 

ライトグリーンがはえる、ミニマリスティックなキッチン

おふたりが暮らすアパートのキッチンは、白を基調としたミニマリスティックな空間です。

エリックさん:
「コンパクトなキッチンですが、収納もたっぷりあり、機能的で使いやすく、満足しています」

大きな調理道具は、あえて棚の上にディスプレイをして、見せる収納を。そのほかの道具や食器、こまごまとしたものはすべて取り付けの収納にしまいこんでいます。そのため、すっきりとした清潔感あふれる空間に。

そこにライトグリーンの壁が良いアクセントとなり、温もりを与えています。

リネアさんのお気に入りの部屋がリビングだとすれば、キッチンはエリックさんが好きな場所だとか。

キッチンのあちこちに置かれたチャーミングなものにも目が止まります。

▲カップ&ソーサーは、ARABIAのアンティークでRuska。タイル屋さんで購入した白と黒の幾何学模様のタイルは、コースターやちょっとしたお皿の代わりに使用することも

▲やかんは野田琺瑯。デザインが気に入って、日本旅行の時に購入

▲キッチンの脇のスペースには棚が取り付けてあり、グラスやキッチン用品が置けるちょっとした収納に。日本の土鍋も発見!

これから自宅のリノベーションをするとしたら、まずはキッチンを考えているそうです。

リネアさん:
「シンプルすぎるので、私たちらしさを出したいというのが本音です。収納を取り外したり、好きなタイルを貼ることも考えていますが、今は時間がないので少し先の話しですね」

 

得意な料理はアジア料理全般!

▲シルバーの入れものには本格的なスパイスが。中にはターメリック、クミン、チリ、コリアンダーパウダー、クローブ、フェヌグリークが入っています

お気に入りの場所というだけあり、キッチンに立つ頻度はエリックさんが多いそうです。

スウェーデンは女性の社会進出が進んでいるため、どこの家庭も育児と家事をちゃんと分担するのが当然とされています。そのためエリックさんのように、普段から夫が料理を担当することは、至ってめずらしいことではありません。

料理は楽しいし大好き、というエリックさん。普段はどんな料理を作っているのでしょうか。

エリックさん:
「好んでよく作るのは、中華、インド、トルコ、日本の料理とアジア料理が多いかな」

と、意外な答えが返ってきます。気になったので、日本料理のレパートリーを詳しく聞いてみたところ、ラーメン、うどん、お好み焼き、鍋、と次々に出てくる料理名!

エリックさん:
「オムライスも大好きです。もっと日本のいろんな料理を覚えたいと思っています」

▲棚の中には、乾燥わかめや粉末だし、パン粉に七味、山椒まで、日本の食材がいっぱい

▲よくチェックするレシピ本は、日本や中華などどれもアジア料理のもの。「ラーメン」の本が気になります

▲アジア料理にはかかせない蒸篭もさりげなく収納されていました

いろんな国の料理をトライすることで今まで使ったことがない食材に出会ったり、新しい発見があったりと、毎日の料理もいっそう楽しくなりそうですね。

このキッチンに立って、エリックさんがうれしそうに料理をしている様子が目に浮かびました。

 

夫婦ふたりが静かな時間を過ごすダイニング

リネアさんとエリックさん夫妻のお宅では、ダイニングはキッチンの手前のスペースにありました。

リビングにベビーベッドがあるため、ボーくんが眠ったあとの夫婦の時間は、このダイニングスペースで過ごしているそうです。

▲壁にかかっているペイントは、スウェーデンの画家エヴィ・パルム(Ewy Palm)が50年代に描いたもの。赤十字ショップで購入。ランプは昔のイケアのものをヴィンテージショップで購入

リビングと同じく、ここにも、さりげなく飾られたグリーンが。置くだけで部屋の雰囲気を爽やかに変えられる頼もしいアイテムです。

ダイニングで存在感を放つ大きなテーブルは、リネアさんのお父さんのオリジナル。

▲テコラッタの花器はセカンドハンドショップで手に入れた

リネアさん:
「出身地から近い街マルメ(Malmö)に好きなカフェがあり、そこにあるテーブルを真似して作ってもらいました。大きくてすっきりとシンプルで、とても気に入っています」

淡いブルーやイエローの椅子は、セカンドハンドショップで購入したものを自身でペイントしたそう。ブルーの椅子はもともと学校用の椅子なんだとか。

また、テーブルの上に並べられたさまざまなディスプレイが、目を楽しませてくれます。

真鍮でできたカモのオブジェは、スウェーデンの老舗インテリアショップ、スヴェンスク・テン(Svenskt Tenn)のもの。じつは栓抜きになっているという優れものです。

窓辺に置かれたモノトーンのベースやオブジェ、テーブルの上のサボテンの鉢は、なんとリネアさんの自作! 手作りらしい素朴な佇まいに心が和みます。

ダイニングテーブルのディスプレイは、一番目につくからこそマメに変えているそう。

リビングで、息子さんとにぎやかに過ごす時間も楽しいけれど、このダイニングで夫婦だけで過ごす静かなひとときはまた格別だと、ふたりは語ってくれました。

 

色味を統一して、窮屈さを感じさせないベッドルームを

▲壁にかかったポスターは、リネアさんの友人が家具メーカー・スカゲラック(Skagerak)のためにデザインしたもの

つづいてベッドルームを拝見しました。

間取りとしては、玄関ホールを入って右側にあるこちらの部屋。リネアさんのバランスを考えたインテリア術が、ここでも発揮されています。

リネアさん:
「広いスペースではないので、できるだけ白で色味を統一させて窮屈感を与えないようにしています」

寝具も部屋の色に合わせて白を使うことが多いとのこと。白は、空間に開放感をプラスしてくれる、優れた色だと改めて感じます。

サイドテーブルやチェストのうえに並ぶモノたちも、色味をおさえたものばかり。そのため落ち着いたベッドルームの空間と調和がとれています。

▲サイドテーブルはリネアさんがお仕事でも関わる、インテリアショップ、ベトンググルーヴァン(Betonggruvan)のもの。木製の小物入れはヘイ(HAY)、キャンドル立てはリネアさんの自作、サイドランプはイケア(IKEA)でイルセ・クロフォード(Ilse Crawford)とのコラボのもの

▲ベッドカバーはヘイ(HAY)、チェックのクッションはMarimekko、モノトーンの模様が入ったクッションは、トルコに旅行した際に購入したもの。ベッドはIKEA。シーツなどを収納しているチェストは、セカンドハンドで購入し、ペイントを施したそう

▲KINFOLKの上に置かれたライムストーン(石灰岩)のキャンドル立ては、ステンフッガルドッテン(Stenhuggardottern)。メタルの器は日本旅行の際にFound Mujiで購入。壁に立てかけられたアートは、テキスタイルデザインで知られるスウェーデンのブッテル& リンドゴード(Butler / Lindgård)のシルクスクリーン

限られたスペースでも、ちょっとした工夫でこんなにすっきりと空間をみせることができるんですね。

取材中にエリックさんとボーくんがお昼寝(!)をする姿を目にしましたが、とてもリラックスしている姿が印象的でした。

▲遊び疲れてぐっすり眠るボーくんとエリックさん。取材中はベッドの下に隠れっぱなしだった人見知りの愛猫スノーレも、この時ばかりは一緒にベッドでくつろいでいました

エリックさんのお気に入りのキッチンに、夫婦の時間を過ごすダイニング、そしてすっきり清潔感あふれるベッドルームと、盛りだくさんでお届けしました。

次回4話では、家族みんなが大好きだというFikaの様子、そしてリネアさんの仕事についてもご紹介します。どうぞお楽しみに!

(つづく)

【Photo】Markus Karlsson Frost

 


もくじ

第1話(9月26日)
スウェーデンの暮らしを覗く、特集『Fikaにお邪魔しました』がはじまります

第2話(9月26日)
築70年以上のアパートが建ちならぶ、ストックホルム郊外へ

第3話(9月27日)
スウェーデンの定番家具、ストリング・シェルフが主役のリビングルーム

第4話(9月28日)
ダイニングキッチンと、寝室。ミニマルに「北欧インテリア」を楽しむ

第5話(9月29日)
家族が仲良く暮らすための、Fika(フィーカ)の時間

 

Linnea & Erik Paulsson Neppelberg

リネア & エリック・ポールソン・ネッペルベリー。ストックホルム郊外のアパートで、1歳の息子さんと愛猫と一緒に暮らす。リネアさんはフリーのグラフィックデザイナー、エリックさんはスウェーデンの国営放送局勤務。リネアさんは年に1~2回発行の雑誌「Pet people」を主宰。
http://www.petpeople.se
http://www.linneapaulsson.se

ライター 大迫美樹

コーディネーター、ライター、通訳者など。大学卒業後、アパレル会社や広告制作会社勤務を経て、2007年にスウェーデンのストックホルムへ移住。現在はフリーランスで、雑誌や広告、TV、日本企業の仕事を中心にコーディネート全般、執筆を手がける。またスウェーデンのライフスタイルを届けるウェブサイト「KOKEMOMO Sweden」も運営中。インスタグラムアカウントは @mikikosmic

 


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