【店長コラム】その「あとちょっと」がどうしてもできない。

店長 佐藤

家族は「はいはい、友子ってそうだよね」とみんな知っている子どもの頃からどうしても直せない習性があります。

それは「どうして、そのあとちょっとができないの?」という残念な習性。

子どもの頃にそれが顕著に現れていたのは、箪笥の引き出しでした。

その「あとちょっと」ができないがゆえ、どの引き出しもほんのちょっとずつ最後まで閉められないのです。

家族は、代わりにその引き出しを閉めながら「どうして、あとは指で軽くひと押しで済むところなのに、それができないの?」と半笑いで怒っていました。

さて、あれから、長い長い年月が経ちました。

ひとり暮らしをしたり、家庭をもったりする過程で、ほかの誰かがわたしの代わりに「あとちょっと」をフォローしてくれることがなくなったので、わたしは「あとちょっと病」を克服し、すっかりちゃんとした大人になれた気でいました。

ところがです。

毎日毎日仕事で握っているマウスを見て、はたと気づいてしまったのです。

「あとちょっと病」、全然治ってないやーん!と。

冒頭の写真のマウス。もうかれこれ何年使っているでしょうか。

特に握り心地が気に入っているというわけでもないのですが、数年前に電池カバーが壊れてテープでとめていないと自然にふんわり開いてしまう状態になりました。

であれば、amazonなどでポチッとして、すぐに買い替えればいいのです。

ただそれだけで済むというのに、わたしはその「マウスを新しいものに買い替える」という「あとちょっと」ができず、電池が切れるたびに新しい電池を入れたあとセロテープでとめて、またそこから約半年を気を抜いて過ごしています。

セロテープを貼り替えるくらいなら、さくっと買い替えればいいのに。自分でも意味不明だなぁと思います。

ちなみにその他のネットショッピングは元気にしていたりもして、自分のなかでの優先度の高低でのスイッチの入れ方・切り方にあらためて驚きます。

そういえば、子どもの頃も、箪笥の引き出しは閉められないのに、自分の髪の毛のハネはコテを使って、これでもかっていうくらいに丁寧に直して学校へ行っていました。

そっちはできて、こっちはちょっとで済むのにできないというところが、今回のマウスの現象もとてもよく似ていて、昔からの名残を感じました。

人間て、その人なりに、神経質な部分と人から疑われるくらい全然そうじゃない部分との両方で生きるバランスをとっているのかもしれませんね。

わたしのなかなか治る気配を見せない「あとちょっと病」も、きっとバランスをとるためなんだと思いたいです。

 

 


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