【35歳ヨーロッパひとり旅】第3話:ミッフィーの生まれ故郷・ユトレヒトへ。「戸惑い」がとまらない?!
編集スタッフ 田中
戸惑いの連続も受け入れて。やっと旅気分がでてきたオランダ3日目
はじめてヨーロッパを旅した、わたし・田中のひとり旅をイラストと共にお届けしている不定期連載です。
オランダでどうしても行きたかったのが、ユトレヒト。日本でも親しまれている絵本でおなじみ、ミッフィーの生まれ故郷なのです。アムステルダムから電車で30分程度、酪農大国の草原をびゅーっと走りぬける車窓は、ほんとうにきれいでした。
古き良きユトレヒトの街を歩いていくと、かわいいミッフィーがすてきな建物の前にちょこんと目印のように立って出迎えてくれます。ここは「ミッフィー・ミュージアム」。絵本の世界にどっぷり浸れる美術館です。
事前に調べて、大人向け*と子供向けのミュージアムがあるのは知っていましたが、チケットを購入するときに受付の係員が「どっちも行くの?」と聞いてきました。
日本だと、セットがお得だと思いがちですし、こちらは滅多にこれない旅行中。もちろん「both!(両方)」と胸をはって答えます。係員が微笑しつつチケットを渡してくれた意味も知らずに、わたしは意気揚々と子供向けのミュージアムへ向かいました。
いざ、足を踏み入れると、
「こ、子供だらけ…….。ど、どゆこと?」
館内中、ミッフィーの世界のインテリアが立体的に展示されていて、実際に絵本に出てくるおうちや、電車、車で遊べたり、おままごとに、お絵かきやガーデニングができたり、完全な子供向けのつくりに呆然のわたし……。日曜だったこともあって、子供たちがあふれるなか、ポツンと佇むばかり。
あの係員の微笑の意味を悟りました。
絵本がズラーッと並んでいて、子供も大人も読める空間かなと、想像していたんです。調べが足りなかったなあと反省しつつ、そそくさと出て、係員にこれまた笑顔で出迎えられながら(恥ずかしくて顔を下げるわたし)もう一方のミュージアムへ向かいました。
そこにはミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナさんがかつて働いたアトリエを移築した展示室があります。
毎日乗っていた自転車に、絵を描くのに使う道具、休憩用のハンモックなどなど……。ブルーナさんのまじめな性格が伝わってくるアトリエを満喫。ようやく目的を果たしたのでした。
アップダウンがありながらも、たっぷり鑑賞してお腹がすいた! ということで、館内のカフェへ。おいしそうなサンドイッチとコーヒーにつられて席につきました。
日曜だからちょっと混んでいたけど、店員さん達はそんなに忙しそうにしていない様子。
オーダーをしたくて店員と目を合わせると、コクッと頷いてくれました。しかし、しばらく経っても、テーブルには来てくれません。
「あれ? どうして? 今、目合ったよね?」
経験のある方はご存知だとは思うのですが、海外のレストランやカフェでは、このスピード感は通常のもの。
店員のマイペースさに戸惑いながらも状況を受け入れて待っていると、美味しいサーモン入りのサンドイッチとカプチーノにありつけました。
旅に出て3日目、だんだん異国にいることに慣れてきたから見えた景色。アムステルダムへの帰りの電車、車窓にうつる牛さんたちの優雅な動きを見つつ、のんびりペースがようやく体に宿ってきたのでした。
*ここでの大人向けの美術館とは「セントラル・ミュージアム」のこと。ユトレヒトの歴史が古代から中世、現代アートまで展示されている美術館。最上階にディック・ブルーナ氏のアトリエ展示がある。
▼これまでの「35歳・ヨーロッパひとり旅」
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