COLUMN
【スタッフコラム】はじめまして、編集チームに入った糸井です！
編集スタッフ 糸井
みなさま、はじめまして！ 7月から編集チームに加わった、糸井です。
現在、当店で扱う商品の紹介ページを作っています。今後は連載記事など、読み物の制作にも携わっていく予定です。
クラシコムに入る前は、動画投稿アプリのディレクターをしていました。その後、暮らしに関わる仕事を探しているときに、「北欧、暮らしの道具店」が掲げる価値観や社風に共感して転職。撮影やスタイリングなど、慣れない作業に日々奮闘中です。
はじめてのコラムでは自己紹介も兼ねて、好きなことやクラシコムに入ってからの出来事についてお話できたらと思います。
きっかけは、5歳ではまった「鍵」あつめ
▲6月に北欧旅行したときの戦利品たち
一生好きなんだろうなぁと思うのは、やっぱり暮らしの道具あつめです。
元々「もの」自体のフォルムや質感が好きで、5歳頃にはじめてはまったものが、「鍵」。
家中の鍵をこっそりあつめて叱られたり、親とホームセンターに行けば鍵売り場に走っていき、見本の鍵穴に鍵をひとつずつ差しこみ続けていたり。
いま思えば「なんでそんなの好きだったんだ」と感じるばかりですが、そんな「もの」好きの範囲が、「布」や「お皿」、「置物」などの暮らしの道具へ広がっていきました。
なんといっても、家に持ち帰る、あの瞬間。買ったときから何年経っても愛着が薄れない、むしろ深まっていってるでしょ！と勝手にひたる夜。
そんなホクホク感を味わうたび、もうどうやったって暮らしの道具探しをやめられるはずもなく。
お財布と相談しつつも、「今買っておかないともう出会えないかも」と思うと、免罪符を発動してしまいます。
没頭した草木染めだったけれど……
もうひとつ、好きなことが「草木染め」です。
大学生の時に見た、染織家・志村ふくみさんの作品がきっかけで、志村さんや他の染織家さんの著書を読むうちに、自分もやりたいと奮起。
いくつか教室をみつけ、月1くらいなら通えるかなと、3年前に通いはじめました。
授業は、朝10時から夕方17時までの長丁場。
染料を抽出するために、山盛りになった根と根を無心で擦りあわせたり、中腰で媒染（ばいせん※）をし続けたり、手がかじかみながら真冬の水道水で糸を洗ったり……。
週末の息抜きのはずが、帰りの電車で爆睡する土曜日に。それでも、ひと作業ごとに、これでもか！というほど美しく移りかわる色。その光景を目の前にしていたら、あっという間に、1年半が経過していました。
教室で感じるたのしさはもちろんですが、弓道、水墨画などの習い事を半年もせずに辞めてきた自分が、こんなに長く続けられている事実も嬉しかったのです。
※媒染：よく染まるように、薬品を使うなどして繊維に染料を定着させる工程のこと。
されど現実。前職での仕事に余裕がなくなると、土曜日の朝早くに起きるのが億劫に。何度か休むようになるとバツも悪くなり、中断。
あんなに夢中ではじめたこと。忙しかったとはいえ、これなら続くと思っていたのに、結局今回も続けられなかった。
悔しさや諦めのいり混じった感情が、静かに、長く残っていました。
完璧主義で、飽き性だった自分の変化
それから1年が経った頃、クラシコムに転職。
仕事にも少しずつ慣れてくると、やっぱり染織を再開したくなり、意を決して先生に電話。そして、先週からまた通いだしました。
不甲斐ないことに忘れている作業も多く、初心者として一からやり直しです。当時同じタイミングで入った他の生徒さんはずっと先へいっていました。
それでもコツコツと、自分にあったタイミングで、またはじめられたことが嬉しくて。
完璧主義で、飽き性だった性分を、いい意味で甘く、ゆるく許せるようになっていた自分がいました。
▲新たにはじめた型染め。この日は、先生の型を借り、麻に糊付けする作業
案外、地味に育っているのかも？
「 “ただ休んだだけ” と悔やんでいたけれど、そうでもない。案外、地味にどこか育っているもの」。
そんな風に、ときに怠惰な自分を許しながらも、暮らしをかさねていきたいです。
理想の暮らしと、今の暮らしの溝に頭がクラクラすることもあるけれど、そんなときは1年前の自分とくらべてみる。それでもダメなら、2年前、3年前を思い返して、育っている自分を見つける。そうしてコツコツと、フィットする暮らしをつくっていけたら……。
「北欧、暮らしの道具店」で働いていくなかで、そんな心の変化に、暮らしの中の壁や歓びに真剣に向きあう機会がふえました。
自分への向きあいを通して、ふふっと笑えて力が抜けたり、肩の荷がおりるようなコンテンツをつくりながら、みなさんから学び、フィットする暮らしを探していけたらと思います。
改めまして、これからどうぞよろしくお願いいたします！
感想を送る
本日の編集部recommends！
すてきな歳の重ね方
揺らぎやすい肌の富澤緑さんが見つけた自分のためのスキンケア【SPONSORED】
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント！
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
秋のファッションアイテムが入荷中！
はざまの季節にぴったりのキルティングベストや、人気のジャンパースカートなど、秋ものが続々入荷しています
【動画】しあわせな朝食ダイアリー
失敗しても発見に変えて。お気に入りを惜しみなく使って目からも楽しむ朝ごはん作り（ライフスタイルYouTuber・NIKO LIFEさん）
